公開日:2018年12月01日
更新日:2018年11月20日
お墓の中にスペースがない?お墓がいっぱいになった際はどうすればいいですか?
古いお骨を土に返すなどの方法で、スペースを空けるのが一般的です。
スペースがなくなったら新しくお墓を建てなくてはいけないの?
お墓への納骨は、一般的に骨壺にお骨を入れた状態で行うため、長年使っているお墓は骨壺でいっぱいになって新たに納骨するスペースがなくなってしまうことがあります。その場合に、新しくお墓を建てると、いくつものお墓を管理しなくてはいけなくなりますし、新しく大きなお墓を建ててお墓を移すにしても、かなりの費用が必要になります。もちろんそのような方法をとってもよいのですが、スペースがなくなったからと言って必ずしも新しくお墓を建てる必要はありません。
お骨を土に返す
お墓によっては、納骨スペースの床部分がそのまま土になっていたり、コンクリートの床の一部が土になっている場合があります。こういった場合には、古い骨壺のお骨を土に広げることで骨壺のスペースを確保していきます。土に広げたお骨は、やがて微生物などによって分解されて土に還っていくのです。お骨の一部を小さな骨壺に移し替えて、残りは土に還すという方法もあります。
骨壺をまとめる
基本的にはひとつの骨壺にはひとりのお骨を入れて納骨を行いますが、お骨は砕くことによってかさが減りますから、何人ものお骨をひとつの骨壺に入れることができます。こうして砕くことを粉骨といいますが、粉骨することで骨壺の数を減らし、スペースに余裕を生み出すことが可能です。「お骨を砕く」ということに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、お骨を砕くことは、宗教上にも問題ありませんし、骨壺に収めるときにはやることが多いので、気にすることはありません。
弔い上げのタイミングで
土に還したり、骨壺をまとめるといっても、亡くなって日の浅い人のお骨をそのように扱うわけにはいきません。33回忌など、弔い上げと言われるタイミングならば、十分供養を行った後なので土に還すのもよいでしょう。お骨を取り出した後の骨壺は、ただの入れ物なので、素材に合わせて自治体の決まりに従い処分してかまいません。
まとめ
お墓に骨壺を収めるスペースがなくなっても、新しくお墓を建てる必要はありません。弔い上げしたお骨を土に還したり、ひとつにまとめることで、スペースを作れば、お骨を入れるスペースは確保できます。お墓はこうして長く受け継がれて使われていくものなのです。
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