公開日:2019年07月01日
更新日:2022年09月18日
宗教別にみた墓石の違い。仏式、神式からキリスト教式、無宗教まで。
信仰している宗教によって、墓石やそこに刻む文字に違いがあります。
仏教の墓石
日本で最も多いのは、仏教でしょう。仏教のお墓の形そのものには、それほど決まりがあるわけではなく、多くの人は和型の墓石を選びます、ただし、仏教の場合は宗派によって刻む文字に違います。
浄土真宗の場合は「南無阿弥陀仏」などの文字を刻むことが多く、浄土宗についてもその点は同じです。天台宗や真言宗の場合は、「○○家先祖代々之の墓」と刻みますが、その上に梵字が刻まれるのが特徴です。これが臨済宗や曹洞宗になると、「○○家先祖代々之の墓」の上に刻まれるのが円相と呼ばれ悟りや真理の象徴である丸が刻まれます。
神道の墓石
比較的仏教のお墓に近い形状をしているものが多いことから、神道のお墓はあまり見たことがない、という人が多いようです。神道の場合も、和型の墓石を使う場合もあれば、縦長の石の上部が四角垂や、三角形の兜巾になっていることもあります。
墓石の形に決まりがあるわけではないので、中には横長の洋型のお墓を選ぶ人もいますし、全く違う形になることもあります。
刻む文字は、「○○家奥津城」と刻むのが一般的で、仏教のような戒名はありませんので、本名の後に「命」をつけますが、男性の場合は「大人命」「彦命」、女性の場合は「刀自分命」「姫命」などを名前に付けます。
神道の場合はお寺などにお墓は建てられませんので、宗教不問の霊園を探して建てることもなります。霊園にも契約前に神道のお墓を建てられるか確認しておくとよいでしょう。
キリスト教の墓石
キリスト教の場合も、形に決まりがあるわけではなく、さまざまな形の墓石がみられます。キリスト教の場合は比較的洋風墓石を選ぶ人が多く、刻まれる文字もかなり自由です。「○○家」という風に家名を刻む場合もあれば、「夢」「風」「愛」など、好きな言葉を刻むこともあります。
十字架の墓石にしたり、墓石に十字架を刻んだりするのもキリスト教ならではです。キリスト教の場合も、キリスト教の霊園か、宗教不問の霊園にしか建てられませんので、注意しましょう。
まとめ
お墓の形は宗教によって特徴がある場合もありますが、形には制約がない宗教も多いです。
それよりも仏教では宗派によってお墓に刻む文字が違ってきますので、僧侶や霊園の担当者にどんな宗教でどんな墓石を建てるかを相談しながら進めていくのがおすすめです。
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