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初盆(はつぼん)を迎える前に──何を準備すればよい?

初盆(はつぼん)を迎える前に──何を準備すればよい?

ご家族や大切な方を亡くされた後、初めて迎えるお盆を「初盆(はつぼん)」「新盆(にいぼん)」といいます。この初盆は、特に丁寧に供養を行うことが大切とされ、地域や宗派によっても風習が異なるため、「何を準備すればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

今回は、初盆を迎える際に必要な準備や心構えについて、5つのステップに分けてわかりやすくご紹介します。

1. 初盆とは?その意味と時期を確認

初盆とは、故人が亡くなって四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆のことを指します。四十九日前にお盆が来た場合は、その年ではなく翌年がお盆となります。
お盆の時期は地域によって異なりますが、一般的には8月13日〜16日の間が全国的に多く、東京など一部地域では7月に行われることもあります。

この時期に、故人の霊が初めて里帰りすると考えられており、特に丁寧なお迎えと供養が行われるのが特徴です。

2. 精霊棚(しょうりょうだな)や仏具の準備

初盆では、故人の霊を迎えるために**「精霊棚(しょうりょうだな)」**と呼ばれる祭壇を用意します。精霊棚には、故人の位牌や遺影、盆提灯(白提灯)、花、お供え物(果物や故人の好物など)を並べます。白い提灯は初盆限定とされるため、今年限りで使用するのが一般的です。

また、仏壇のある家庭では、いつも以上に丁寧に掃除をしておくことも忘れずに。お盆は「ご先祖様をお迎えする」大切な機会であるため、清浄な空間を整えておくことが大切です。

3. 僧侶を招いての法要の手配

初盆には、**お寺様に来ていただいて読経をお願いする「初盆法要」**を行うことが一般的です。菩提寺がある場合は早めに連絡し、日程を調整しておきましょう。お布施の金額や持参するものについても、事前に確認しておくと安心です。

また、親族やご縁のある方を招いて、一緒に手を合わせる場を設けることも多くあります。ただし、最近では家族だけで静かに行う「家族葬」形式のお盆も増えてきており、形式よりも「故人を想う気持ち」が大切にされる傾向にあります。

4. 返礼品や会食の準備(地域によって)

初盆に参列してくださった方には、**お返し(返礼品)**を用意するのがマナーです。タオルやお菓子、消耗品などが一般的で、のし紙には「初盆志」「志」といった表書きを用います。また、地域によっては法要後に会食を行う風習もあるため、その場合は料理の手配や会場の準備も必要になります。

参列者の人数や規模に応じて無理のない範囲で行いましょう。

5. 気持ちを込めて、静かに手を合わせる時間を

初盆は、故人と向き合い、心を寄せる大切な節目の一つです。形式や準備ももちろん大切ですが、最も大切なのは「心を込めて手を合わせること」。慌ただしい準備の中でも、静かに仏前に座り、故人を偲ぶ時間をぜひ大切にしていただければと思います。

現代ではライフスタイルの変化に合わせ、さまざまな形で初盆を迎える家庭が増えています。あなたらしい方法で、故人を丁寧に送りましょう。

【まとめ】

初盆は、亡くなった大切な方を心から偲び、ご縁のあった人々とともに感謝と供養の気持ちを表す大切な時間です。準備することが多く感じられるかもしれませんが、ひとつひとつ丁寧に向き合うことで、心が少しずつ整い、ご家族にとっても大きな節目となることでしょう。

形式にとらわれすぎず、「自分たちらしい供養とは何か」を考えることが、故人への何よりの贈り物になるのかもしれません。初めてのお盆を、温かい気持ちで迎えられますように。

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