公開日：2025年01月19日
更新日：2025年01月19日

節分にお墓参りをしてもいいのですか？

節分のお墓参りは推奨されています。

　2月の節分にお墓参りをしてはいけないという決まりはありません。むしろ、旧暦における年末に相当する為、年末のお参りとして、ご先祖様方への挨拶という意味で推奨されています。

　節分の豆まきで使う「豆」は、「魔（ま）を滅（め）する」という語呂合わせから厄祓いの象徴とされてきました。
ご先祖供養においても、「ご先祖様の周りから魔（悪いこと）を遠ざける」という意味を込めて豆まきをする風習が広まったとする説があります。

　古来より季節の変わり目には邪気（鬼）が入り込みやすいと考えられ、豆まきによって厄や災いを追い払う風習が生まれました。それが現在では、新しい季節の始まりにあたって、身体や家の中を清め、平穏無事を祈る行事として定着しています。

　日本の信仰には、「現世の不幸や穢れが先祖の霊にも影響を与える」、「先祖の霊が安らかであることが現世の子孫にも幸せをもたらす」という相互性があるという考え方があります。そのため、節分で邪気を祓うことは、現世だけでなく、ご先祖にまつわる厄や穢れを一緒に祓う意味合いがあるとも言われています。

　例えば節分の時期に神社やお寺で厄除け祈願や豆まきの催しが行われることがあります。その際、お寺で法要や先祖供養を同時に行うケースもあり、節分の厄除け行事と先祖への祈りが結び付く具体的な例です。

節分もご先祖様への感謝を伝える貴重な機会です。ご先祖様を想いながら、恵方巻を食べたり豆まきをしたり、良い年を祈願することも供養の一つではないでしょうか。

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