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墓地探し そのやり方とは?

霊園のプロが、お墓の探し方を完全に教えます。

 

「お墓」は私たちにとって最後の住まいです。一般的な住宅を購入するときに周囲の環境や運営団体を調べるのと同様に、最後の住まいを決めるときにもさまざまなことを調べていかなければなりません。
ただ、多くの人にとって、「お墓選び・墓地選び」は初めての経験です。そのため、「何に気を付けて、どのようにして考えていけばよいかわからない」という人も多いことでしょう。
ここでは、お墓選び・墓地選びをするときに手助けとなるポイントを、プロが解説していきます。

 

 

プロが教える 選び方のポイント3つ

 

大阪には多くの墓地があります。それぞれの墓地がそれぞれの特色を打ち出していますが、あまりにも選択肢が広すぎてどこを選べばよいかわからない人もいるでしょう。そんな人は、まずは以下の3点に注目して候補を絞り込んでいきましょう。

1.アクセスの良さと通いやすさ

2.バリアフリーかどうか

3.宗教と宗派

一つずつ解説していきます(なお、「価格」に関しては後述します。)

 

選ぶ基準:アクセスの良さと通いやすさ

「アクセスの良さ」は、重要なポイントです。
お墓との付き合い方はご家族ごとによって異なりますが、「故人のことを身近に感じたいので、頻繁に足を運びたい」という人はここを重要視するべきでしょう。
初めて行ったときに「少し不便(あるいは遠い)けれど、なんとか通えるかな」と思った場合は黄色信号だと考えてください。この「少し不便(遠い)」を毎回味わうのは面倒なものですし、そのうちなんとなく通うのがおっくうになってしまうこともあります。
ただ、電車などの公共交通機関が整っていなくても、送り迎えのバスが出るようならばあまり気にする必要はないでしょう。

アクセスの良さと合わせて考えたいのが、「墓地の開園時間」です。墓地の開園時間は、その墓地ごとで大きく異なります。野外にある墓地の場合は実質的に365日24時間いつでも足を運べるようになっているところも多いのですが、納骨堂の場合などは明確に「お参りできる時間」が決まっています。なかには17時でしまるところもあります。
「仕事帰りに挨拶に行きたい」などのように考えている人は、この点にも注意すべきです。

 

選ぶ基準:バリアフリー

 

現在はお墓のお引越しもよく提案されていますが、基本的には墓地は一度買ってしまえばあまり動かすことのないものです。そのため、長くそこの墓地にお参りし続けることが前提となります。このようなことを前提にしたとき、注目するべき点として「バリアフリー」が挙がってきます。
新しく建てられた墓地などの場合は、バリアフリーを考えて作られているところが多いといえます。また古い墓地であってもリフォームや施設の建て替えをしたときにバリアフリー化されることもあります。
ただ、「宗教施設」としての性格が強いお寺が運営している墓地などは、バリアフリーにあまり対応していないケースも見られます。
一度必ず足を運び、どのような状況なのかを把握する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筆者撮影

 

選ぶ基準:宗教宗派

 

墓地選びにおいてもっとも重要になるのが、「宗教・宗派」です。
ここでは「宗教」とは、キリスト教や仏教、神道などのくくりを指し示す言葉として使います。
また、「宗派」は、同一の宗教のなかでの考え方の違いによる分類を指す言葉とします。たとえば、「(仏教の)浄土真宗」「(仏教の)曹洞宗」「(キリスト教の)プロテスタント」「(キリスト教の)カトリック」などです。

弔いの儀式は、宗教と密接に関係するものです。墓地選びにおいてもそれは同じだといえます。公営墓地や民営の墓地ではこれらが問われることはあまりありませんが、寺院墓地の場合は注意する必要があります。宗教によっては、そもそもそのお寺の墓に入ることができない場合もあります。
また、「宗教も宗派も不問であり檀家になる必要もないが、供養はそのお寺の宗派に基づいて行う」というスタイルが基本となります。

「臨済宗のお寺なので臨済宗以外の宗教・宗派は一切受け入れない」としているところは現在は少なくなっていますが、「仏教の在来仏教のみ」などのような姿勢をとっているところは比較的多くみられます。
特に、仏教系でも新興宗派を信仰している人はこの点をしっかり見ておく必要があります。

また、日本では信徒の少ない宗教を信じている人の場合も、墓地選びには時間がかかるでしょう。
イスラム教のための墓地を、曹洞宗の寺院である文殊院が設けたことは一時話題にもなりました。しかしこのようなケースはかなりまれですから、墓地選びにおいては宗教・宗派を確認することは必須です。

 

運営者情報もチェックしよう

墓地選びにおいては、「その墓地をだれが運営しているか」を見ることも重要です。これは墓地の費用や受け入れている宗教・宗派ともかかわってくるポイントだからです。

運営者別による墓地の分類は、大きく分けて以下の4つです。
・公営墓地
・寺院墓地
・民営墓地
・共同墓地

それぞれ解説していきます。

 

公営墓地とは

公営墓地とは、読んで字のごとく、公の団体が運営している墓地をいいます。この公営墓地の運営者は都道府県や市町村であり、公益のために運用している墓地だといえます。
公営の施設であるため、この墓地では宗教や宗派は問われません。生前にどのような宗教・宗派を信じていても公営墓地であれば受け入れてもらえます。
また、無縁仏となった人の受け入れ先としても使われることが多い墓地です(無縁仏の場合は、合祀としてほかの人と一緒に埋葬されます)。

公的な性格を持っている墓地であるため、安心感が強いのが特徴です。しかし後述するように、あくまで「その都道府県(市町村)に住む人を対象としたサービス」であるため、当該地域に住んでいる人しか受け入れていないことが多いので注意が必要です。

 

寺院墓地とは

寺院が有する敷地に設けられている墓地をいいます(寺院に隣接していることもあれば、少し離れたところに運営していることもあります)。
寺院が管理と運営を行っている墓地であり、日本において非常にメジャーです。

ほかの墓地に比べて、宗教・宗派の色合いが強く出ることになります。基本的には管理する寺院の宗派を信じている人しか入ることができないものでありますが、なかには「宗教・宗派不問」としているところもあります。

菩提寺であるお寺の寺院墓地を利用することが多いため、法要などをスムーズに行えるのがメリットです。

 

民営墓地とは

 

宗教法人が運営し民間企業が管理を行っているのが、「民営墓地」です。なお現在民営墓地を運営するためには、都道府県からの許可を得なければなりません。
民営墓地の場合も、宗教や宗派が不問とされることが多いといえます。また、総じて施設設備が整っており、アクセスが良いところに建てられていることが多いのが特徴です。

 

共同墓地とは

 

これはほかの3つとは意味の異なるものです。これは、「現行の法律(墓地、埋葬に関する法律/昭和23年成立)に照らし合わせてみれば墓地としての運用は認められていないけれども、現行法の施行前から墓地として運用されていたものであるから今後も墓地として使っても良い」とされている墓地をいいます。
このため、区画を変える場合は現行法に基づき許可を得なければなりません。

共同墓地はこのような歴史と特徴を持っているため、「団体」が管理しているとは限りません。自宅の庭などに建っている先祖代々の墓などは、個人が所有し管理していくことになります。このため、「すでに自宅に墓がある」などのケース以外では、「お墓選びの選択肢」として挙がってくることはあまりありません。

 

墓地の維持と管理には運営母体による違いが出てくる

運営母体の違いによって、管理やスタイルには違いがみられます。それについて解説していきます。

 

公営墓地の場合

 

宗教や宗派にとらわれずに埋葬できるため、日本では少数派の宗教を信じている人などでも入りやすいのが特徴です。
比較的価格は抑えめに設定されていることも魅力のひとつですが、場所によっては400万円以上の価格が設定されているところもあります。また、「入りやすさ」は場所によって大きく異なり、簡単に入ることのできるところもあれば10倍以上もの倍率になっているところもあります。
加えて、市町村や都道府県が運営する墓地であるため、該当地域に住んでいない人の場合は原則として受け入れられないという注意点もあります。

公営墓地は経営が安定しており、破綻の可能性がほとんどありません。安定して通い続けることができるのが魅力で、安心してお任せすることができるのも特徴です。

 

寺院墓地の場合

お寺が運営する寺院墓地は、宗教への帰属意識が強い人には特におすすめです。菩提寺で弔ってもらえるため、安らかに眠ることができるでしょう。「これから先も菩提寺で法要を営んでいきたい」と考えるご家族にとっても、相談をしやすいなどのメリットがあります。

アクセスに関しては千差万別ですが、少し足を運びにくいところもあります。バリアフリー化がされているかどうかは寺院によって大きく異なるため、この点を重視するのであればチェックが必須です。

現在は無宗教での葬儀を行う人も増えています。また、檀家制度に疑問を持っている人もいるでしょう。「菩提寺にお墓があるが、葬儀は無宗教で行いたい」などの希望を出す場合、菩提寺側から「うちの宗教宗派を信仰していないのであれば、このまま墓地を貸すことは難しい」とされることもあるため、確認が必要です。

なお、寺院であっても経営破綻をすることがあります。この場合はほかの運営団体が運営していくことになりますが、この場合でも、お墓そのものが壊されることは基本的にはありません。法律による保護があるからです。しかし永代供養の費用を収めていた場合、それが返還されない可能性はあります。

 

民営墓地の場合

民営墓地は宗教や宗派にとらわれることなく、だれでも埋葬できる形をとっているところが多いといえます。アクセスが良いあるいは送迎のバスなどを出しているところが多く、通いやすい傾向にあります。また施設が新しく美しく、バリアフリー化されているところも多いため、快適にお墓参りをすることができるでしょう。法要会館などが準備されているところもあり、さまざまな点で「利用しやすい墓地」になっているのが特徴です。掃除なども運営側で行ってもらえるケースが多いといえます。

費用は高くなりがちですが、選択肢が幅広いため、「費用を抑えた埋葬」ができるところを探すこともできます。

ただし、民間墓地の場合は「工事できる石材店」が指定されていることもあります。

民営墓地の場合は経済破綻の危険性は0ではありません。しかし。例外を除けば、基本的には安定した運営を見込むことができます。「民営墓地は、高い確率で経営破綻が起きる」と考えるのは間違いです。

 

共同墓地

共同墓地の場合は、ケースごとによって考え方が大きく異なります。「自分の家の庭にある墓地」ならば当然家族が管理していくことになるでしょう。
事業化を行う場合は、届け出を出して許可を得なければなりません。

 

お墓の持ち主のすべき管理と霊園側がすべき管理

お墓の管理については、お墓の持ち主が行うべきことと霊園の管理者が行うべきことに分けられます。ただ、このあたりに関してはそれぞれの霊園で異なります。

 

お墓の持ち主が行うべき管理としては

・お墓の掃除や清掃
・法要などの手続き
・花などのお供え

 

霊園の管理者が行うべき管理としては

・希望者の整理と管理
・共用部分の清掃
・施設や共用備品メンテナンス
が挙げられます。

 

ただ、「基本の掃除や清掃は霊園側が行う」としているところもあります。また、毎日の供養や読経は霊園側(寺院側)が行うというスタイルをとっているところもあります。大切なのは、「その霊園がどこまで行ってくれるか」「どこからどこまでが霊園側の仕事で、どこからどこまでが持ち主側の仕事か」をきちんと確かめることです。

 

価格(費用)について

お墓(墓地)は無料で得られるものではなく、少なくない金額がかかります。
ここでは、多くの人の関心事である「費用」に注目していきます。

 

大阪の墓地の相場

墓地の金額は、「その墓地の区画を使い続けるための金額」と「墓石の費用」の合計額で求められます。
鎌倉新書の統計によれば、全国の平均は2,015.500円、大阪の場合は1.973,900円とのことでした。
200万円近くの費用がかかると考えておいてください。

出典:鎌倉新書いいお墓「お墓の価格相場一覧―墓石、永代使用料、諸費用、墓地タイプ別にかかる費用目安」
https://www.e-ohaka.com/guide/cost/outline/

 

お墓の値段を決める要素

お墓金額は以下の4点で決められます。
1.土地代金の高低
2.区画の広さ
3.墓石のグレード
4.埋葬方法

墓地にするためには広い敷地が必要です。そのため、墓地の区画にも「その地域の土地の値段」が影響を及ぼします。東京や大阪などの地価が高いところでは墓地の値段が高くなる傾向にあります。

また、区画の広さによっても値段は左右されます。

「墓石のグレード」は比較的わかりやすいポイントでしょう。国産の墓石はやはり高い傾向にあります。また、現在はデザイン墓石なども出てきているため、墓石の値段は一つひとつ異なります。

「埋葬方法」も重要です。たとえば、最初から「個別の墓は必要ない、合祀で良い」とするのであれば費用は非常に安く抑えられます。樹木葬なども墓石を必要としないため、費用を抑えることができます。納骨堂も、墓石タイプではなくて骨壺を収めるロッカータイプを選べばコストダウンすることができるでしょう。

もちろん、これ以外にもさまざまな要素が絡んできます。しかし「同じ地域であっても、これらの要素で費用は大きく変わってくること」は抑えておくべきでしょう。

 

永代使用料とは

お墓のことを調べていると、ほぼ必ず目にすることになるのが「永代」「永代使用料」「永代供養料」という言葉です。
これについて解説していきます。

 

永代という言葉は、一般的になにを意味するか?

「永代」は「えいたい」と読みます。国語的な解説をするならば、“限りなく長い年月。永世。-引用「角川最新国語辞典」P101:山田俊雄・石綿敏雄」”となります。

もっとも葬儀やお墓の費用として「永代」という言葉が使われるときは、「永遠」ではなく、「非常に長い期間」という意味になることが多いといえます。

 

永代使用料と永代供養料の違い

永代使用料と永代供養料は、違うものとして解釈されるのが一般的です。

永代使用料とは、「その土地を借り続けるために支払う金額」をいいます。墓地を借り受ける際に支払うための金額でもあります。
対して永代供養料とは、その宗教施設(「供養」としているので、一般的にはお墓を指します)が存続する限り、供養を行っていってもらうために支払うための金額をいいます。

両方とも、「永代」とはしていますが、あるタイミングで合祀にされるのが一般的です。ただ「何年経とうとも、合祀はしない」としている墓地もあります。このあたりは墓地の運営者によって違いがみられるので、事前に確認するようにしてください。

「永代使用料」と「永代供養料」は、葬儀やお墓のことを解説するサイトでは上記のように区別して語られます。しかし実際の墓地のホームページなどを見てみると、この2つを明確に区別せずに使っているところも多くみられます。
このため、「永代使用だけではなく、永代供養もしてもらいたい」などのような明確な希望があるのであれば、その墓地の掲げる「永代供養(永代使用)がどのような意味で使われているか」をしっかりと把握する必要があります。

 

立地による永代使用料の違い

永代使用料は、当然ながら立地によって違いがみられます。
上でも述べましたが、墓地の値段は「その土地の地価」に大きく左右されます。都心部では永代使用料が高くなりがちですし、地方にいけば永代使用料は安くなりがちです。この「地価による永代使用料の違い」は、お墓(墓地)を得るための費用の差と直結しています。

 

買うの? 借りるの?

墓地は、実は「買っている」わけではありません。単純に土地を「借りている」だけです。永代使用料を支払った場合その墓地を使い続けることはできますが、お墓を引っ越しさせる場合はその土地の使用権は墓地の所有者(運営者)に戻ることになります。

ただ、永代使用料を支払った場合はその土地を使い続ける権利が得られるため、実際は「借りる」ものであっても、「墓地(お墓)を購入する」という言い回しはよく使われます。

 

永代使用権の相続

「墓地は、購入しているわけではなく、その使用権を借りているだけ」ということからもわかる通り、永代使用権は原則としてだれかに売却することはできません。これは多くのケースで、「第三者への譲渡を禁止する」などの文言が盛り込まれているからです。
また、お墓の引っ越しをした場合も、永代使用料は返却されません。

もっとも、永代使用権の「相続」に関しては、譲渡や返却ほどの厳しさはありません。もともとお墓は相続していくことが前提となるものですから、永代使用権は永代使用料を支払った人間の親族や子孫に引き継がれます。「どこからどこまでの範囲ならば相続が可能か」については霊園ごとに違いがみられますから、確認が必要です。

 

お墓の購入(申し込み方法と必要書類)

ここからは、お墓の購入について記していきましょう。

墓地を購入する場合は、以下のような手順を踏むことになります。

1.墓地探し
2.資料請求~見学
3.墓地の予約~契約
4.墓石を発注~制作を行う
5.墓石を墓地に建てる
6.墓を引き渡す

また、書類としては、
1.工事届(いつどのように工事をするかを届けるための書類)
2.墓地使用許可証(呼び方はさまざまだが、霊園から交付される書類であり、その土地を利用するための証明書)
の2つが必要となります。加えて、実際に埋葬するためには「埋葬許可書」が必要となります。なお埋葬許可書は死亡届を出して初めて入手できるものですから、生前に用意することはできません。

 

生前に申し込む場合

終活が一般的になった今、お墓を生前に購入するやり方も一般的になっています。
自分好みのお墓や墓地を選べますし、相続税対策としても有効です。家族の負担も減らすことができます。
生前墓を建てることは、「寿陵(じゅりょう)」とも呼ばれるもので、中国では「長生きができるようにするための行為」としてポジティブにとらえられてきました。

しかしこの方法の場合、維持管理費用を長く支払い続ける必要があります。加えて、日本においては中国の考え方と真逆で家族から「(実際には迷信であるにも関わらず)生前にお墓を建てることは、死に繋がる行為であり縁起が悪い」として反対されることもあります。
このため、しっかりと家族と話し合ってから決めることが重要です。

 

身内が亡くなった場合

一般的には、家族が亡くなった後に墓地を購入する人も多くいます。
逝去後すぐに購入する必要はなく、じっくり時間をかけて探すこともできます。誤解されがちですが、埋葬を行うタイミングは法律などで定められているわけではありません。いつ埋葬しても構いませんが、四十九日や百日法要、一周忌などの節目に納骨する人が多いようです。

葬儀費用は、お墓の購入費用と同じくらいの金額がかかります。このため、費用の算段をしっかりしておかなければなりません。

 

お墓を引っ越す場合

 

「田舎にお墓があるが、もう戻らないからお墓を閉じたい」と考える人もいるでしょう。その場合は以下の手続きが必要となります。

1.新しい墓地を探し、そこから「墓地使用許可証(受入証明)」を交付してもらう
2.新しいお墓の工事を行う
3.元の墓地から改葬許可申請書と埋葬証明書を受け取る。そののち、改葬許可書を交付してもらう
4.必要に応じて閉眼供養を行う
5.改葬許可書・墓地使用許可証を提出、新しいお墓に入れる。必要に応じて開眼供養を行う
6.元のお墓を撤去する

 

大阪の埋葬方法と地域性

葬儀に地域差があるように、埋葬方法にも地域差がみられます。大阪市・さいたま市・名古屋市・岡山市・福岡市を対象としてとったアンケートでは、大阪市のみ「合葬型のお墓を持っている」と答えた人がいました。また、洋型のお墓を持っていると回答した人の割合がほかの地域よりもあきらかに高く、9.3パーセントと2桁に迫る勢いでした。

もっともこれは、平成25年と少し前に行われたものです。このため、これをもって、「大阪ではこの傾向が強い」と断定するのは、少し乱暴かもしれません。

出典:浦川道太郎「地域における墓地埋葬行政をめぐる課題と地域と調和した対応に関する研究」
http://www.zenbokyo.or.jp/H25houkokusho/00houkokusho-zentai.pdf

 

お墓を建てた後の法要について

お墓は、「一度建ててしまえば終わり」というものではありません。さまざまな機会で法要を行っていくことになります。なおここでは、仏教を信仰しているものとして解説していきます。

 

納骨について

ご遺骨を納めるための供養です。
1.お墓回りを掃除する
2.読経
3.焼香
4.納骨
5.読経
6.焼香
7.会食
という手順をとることが多いといえます。

 

周忌法要について

納骨法要のほかに、折々のタイミングで周忌法要を営むことがあります。四十九日法要、一周忌、三回忌、七回忌……などが有名でしょう。特に四十九日法要や一周忌法要は、このタイミングで納骨を行うご家庭が多いため大切にされます。
また、この法要の際は、お墓に向かい合うだけでなく、会場などを借りて法要行事を行うのが一般的です。

もっとも、これらの法要は「絶対に行わなければならないもの」ではありません。故人やご家族のご意向によっては省かれることもあります。また行う場合でも、もっと簡略化して行われることもあります。

 

お墓の購入のときに抑えておくべきポイントとは

お墓の購入にいたるまでの手順はすでに述べた通りですが、いくつか抑えておかなければならない点もあります。

工事の期間と行程

お墓を新しく立てる場合は、当然そのための工事期間が必要となります。1~3か月ほどはかかると考えておいてください。
基礎工事をした後に、墓石の取り付け工事を行います。
また、この前段階として、「どんな墓石にするのか」などの打ち合わせも必要となります。

 

石材店と打ち合わせておくべきポイント

民営の霊園の場合、石材店が指定されていることもあります。まずはこの点に注意して霊園を選びましょう。
また、お墓の石材店を決めた後でも、
・工法をきちんと説明してくれるか
・造成前の墓地はどのような様子であったか
・どんな素材を使っているか
・見学はできるか
などの点を問い合わせで明確にしておきましょう。このときに言いよどんだり、しっかりとした答えを返してくれなかったりする工事業者は警戒すべきです。

 

墓地購入時に押さえておくべきポイント

また、墓地の購入においては、管理規定や建墓期限について確認しておくことも重要です。

 

管理規定について

「管理規定」は、霊園と購入者の間で起こるトラブルを防ぐために設けられたものです。
さまざまな項目がありますが、最低限、
1.使用料と管理料
2.契約の期限と更新について
3.契約が終了した後はどうなるか
の3点は押さえておきましょう。またこれ以外にも、「供養はどうなっているのか」「合祀はされるのか、されるとしたらどのタイミングか」などについても確認しておかなければなりません。

 

建墓期限について

墓地の生前購入はよく話題になりますが、「墓地を購入してから、お墓を建てるまでの期限(=建墓期限)」が定められている墓地が多いことにも注意が必要です。
公営の墓地の場合は、特にこの「建墓期限」が明確に指定されていることが非常に多いので気を付けてください。「いつまでに建てなければならないか」は運営団体によっても異なります。ただ、「墓地の使用許可を得てから2年以内に建てなければならない」などのような規約が設けられていることが多いといえます。
お墓を建てるためにはお金がかかります。建墓期限の縛りがある場合は、その期間の間に費用の算段をつけてお墓を建てなければなりません。

 

大阪にある墓地紹介

ここで、大阪府内にある墓地を、一部紹介していきます。

霊園には様々な種類がありますので、皆様の状況を考えながら、選ばれるといいです。

ハピネスパーク牧野霊園

ハピネスパーク牧野霊園は、大阪府枚方市にあり、京阪本線牧野駅より徒歩6分の好立地な霊園です。園内、法要施設共完全バリアフリーで、どなたも安心してお参りが出来ます。

区画の大きさは全部で7種類あり、皆様に応じたお墓づくりができます。

洋風霊園でお墓をお探しなら、ハピネスパーク牧野霊園を一度見てみてください。

 

引用:https://e-saikaku.co.jp/wordpress2/park/makino/

 

ハピネスパーク交野霊園

ハピネスパーク交野霊園は、大阪府交野市にあり、3つのタイプの樹木葬を選ぶことができます。

1つ目は、樹齢200年のオリーブの下で眠ることができる「樹木葬オリビア」です。こちらは、1つの区画に1名のみが入る形で、紙の筒で納骨され、永久に自然に還る事が出来る樹木葬です。

 

引用:https://e-saikaku.co.jp/wordpress2/haka/trees_funeral/

 

2つ目のタイプは、プリンセスの名前が入ったバラの下で眠ることができる「永代供養墓プリンセス」です。こちらは、1つの区画に2~3名納骨でき、30年間供養されたのち、合祀される樹木葬です。

引用:https://e-saikaku.co.jp/wordpress2/haka/eidaikuyou/

3つ目のタイプは、人数制限が無く、年数制限も無い「永代付き樹木葬」です。

こちらは、2つ目の「永代供養墓プリンセス」と形は同じですが、永久に何人でも納骨が出来る、今までとあった樹木葬とは、条件の違う樹木葬です。

 

引用:https://e-saikaku.co.jp/wordpress2/haka/jumokuso/

異なった雰囲気を持つ樹木葬を見る事で、より自分らしい埋葬方法を選ぶことができるようになります。こちらの霊園では、樹木葬だけでなく、一般的なお墓もあるので、どちらを選ぶのが良いのかを1つの霊園で比べることが出来ます。

 

ハピネスパーク千年オリーブの森

ハピネスパーク千年オリーブの森は、大阪府枚方市にある京阪名墓地公園内にある樹木葬専門の霊園です。こちらは1つのタイプのみで樹木葬をしており、場所によって値段が違います。

引用:https://e-saikaku.co.jp/wordpress2/1000-olive/

樹齢千年のオリーブをシンボルツリーとして、その周りに眠る事が出来ます。霊園には送迎バスが出ており、アクセス面でも便利な場所となっています。

 

まとめ

お墓を建てる際には、石材店や管理団体と話をして決めていきましょう。特に「建墓期限」には注意が必要です。

墓地の運営団体は、
・市町村などの地方自治体
・寺院
・宗教法人・公益法人
の3つに分けられます(また、みなし墓地と呼ばれる種類もあります)。

地方自治体の運営する墓地は宗教宗派を問わず、また比較的料金が抑えめの傾向にあるというメリットがあります。
寺院の墓地は、菩提寺との関係を深めることができますし宗教への帰属意識の高い人にとっては第一の選択肢となるでしょう。
民営の墓地は自由度が高いのが魅力です。

私たちは「墓地を購入する」という言い方をよくとりますが、実際には墓地を「買っている」のではなく「借りているだけ」にすぎません。そのため、墓地の使用権の譲渡には制限がかけられています。
墓地の購入は「生前」「亡くなった後」「引越し」の3つのタイミングがありますが、引越しの場合にはさまざまな手続きが必要となります。

墓地は、私たちにとって最後の住処です。そのため後悔をせずに済むようにしっかり選ばなければなりません。

執筆者:株式会社西鶴 代表取締役 山本一郎

 

安心できる永代供養とは?こちらからお願いします。

<参考資料>

https://www.lifedot.jp/as-cemetery/
https://www.e-ohaka.com/guide/cost/outline/
https://www.kamakura-net.co.jp/privacypolicy.html
https://www.ever-jp.com/whats.shtml
http://www.zenyuseki.or.jp/knowledge/manage/eitaikuyou.html
http://www.iwasaki-sekizai.com/blog/eitaishiyou/
https://www.ishichou.co.jp/ohaka/about_grave/inheritance https://www.misachu.com/checkpoint_stone.html

むずかしいお墓の事を丁寧にご説明いたします。
故人と遺族の思いを大切にしたご提案ができます。

大阪に5つ、大分に1つの霊園を運営しています。
ご自宅近くの霊園を、ぜひ一度ご見学ください。

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