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日本だけじゃない?!ヨーロッパやアメリカの樹木葬について。

ヨーロッパやアメリカの樹木葬について紹介します。

自然葬のカテゴリーに含まれる「樹木葬」は国ごとに異なる概念があり、ヨーロッパでは樹木や草花の根元に撒いたり、埋めたりすることを指しています。アメリカでは1996年に墓地を自然保護区にするコンセプトのもとで樹木葬が始まりました。

 

ヨーロッパやアメリカは宗教上の理由などから土葬中心でした。近年ヨーロッパの一部とアメリカでは徐々に火葬率も高くなってきています。その理由として、土葬の費用が高いことのほか、自然環境に配慮した埋葬の取り組みが行われている背景があります。

 

樹木葬の特徴

ヨーロッパの樹木葬は国によってそのスタイルは様々です。

 

イギリス

樹木葬に於ける法律が細かく整備され徹底しています。木を伐採して新たに樹木葬用の墓地を作ることは認められておらず、既存の樹林地帯を活用するという特徴があります。

火葬で発生するダイオキシンを防ぐ目的で土葬が主流となり、埋めた場所に樹木を植える方法がとられています。環境への配慮は棺にも及び、土で分解される素材を使用することとしています。

さらに遺体の長期保存を可能にするエンバーミングは、薬品による土壌汚染を懸念して行わないよう推奨されているなど、環境保全に徹底している様子が伺えます。

 

スイス・ドイツ

森の中の樹木を利用し、木の根元に穴を掘って埋葬する形です。生前契約で埋葬する権利を取得しておきます。埋葬後は希望により、故人の名前入りのタグを木につけることも可能です。また森林はそのまま保持するという考えから、森には人の手を加えない策として宗教的な墓石やシンボル、草花の植樹を禁止しています。基本的には火葬で、生分解できる素材の骨壷を使い、環境や生態系を守っているのです。樹木葬の森への立ち入りは自由です。

 

アメリカ

近年火葬が増加しているアメリカでも、元々主流である土葬を樹木葬に用いています。自然保護区に埋葬することで自然を保全していく仕組みを作っているのです。伝統的な埋葬法として行われてきたエンバーミングは樹木葬でも引き継がれています。

ただし、薬品による土壌汚染を防ぐため、天然素材の防腐剤を使用するなど環境に配慮することは必須です。さらに遺体を包む布には微生物の働きで自然分解される素材を使用し、環境を守っています。

 

まとめ

ヨーロッパの各国やアメリカで樹木葬が行われるのは珍しいことではなくなりましたが、その内容は国によって様々です。環境保全という目指すところは同じでありながら、土葬と火葬の捉え方が違う点なども興味深いものがあります。

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