公開日:2018年05月01日
更新日:2018年04月23日
お墓参りに行くのは当たり前だと言われますが、何のために行うのですか?
お墓参りはご先祖様の存在を感じ、感謝する機会をもつために行われます。
お墓参りは何のために行うのでしょう。
お墓参りは日本人の習慣のひとつになっていることもあり、「なんのために」と考える機会はあまりないかもしれません。実際、お墓参りを行う理由は人によって違うでしょうし、ひとつというわけでもないのです。しかし、その意味はしっかり理解して、後世に伝えていくようにしましょう。
ご先祖様の存在を感じる機会に
私たちは、ひとりで生まれてきたわけではありません。父親と母親、そしてその父親と母親、さらにその父親と母親、という風に遡ればたくさんの人たちから命をつなぐ形で生まれてきたのです。その流れの誰か一人でも欠けていたら今の自分はいなかったということになります。そうして命をつないでくれたご先祖様に感謝するとともに、今をしっかり生きるという自覚をもつことが、お墓参りの大切な役割のひとつだと言えます。
年に数回、お墓が遠い場合は数年に一回かもしれませんが、日々の忙しい生活ではなかなか持つ機会のない、ご先祖様を偲ぶ時間を持つのもよいのではないでしょうか。
親族の集まる機会を
核家族化の進んだ現在、親族が集まる機会は少なくなっています。そんな中で、お盆やお彼岸に集まってお墓参りをするというのもよいのではないでしょうか。自分の親や祖父母には比較的頻繁にあっている人でも、叔父や叔母、従兄妹などに会うのは年に数回というケースも多いでしょう。
お墓参りがそういった人たちの集まる場になることで、お墓にいるご先祖様も喜んでもらえるはずです。
心を落ち着ける場所に
お墓参りをしても、実際に亡くなった人と話ができるわけではありません。しかし、「故人やご先祖様に会える場所」があることは、自らのアイデンティティをしっかり持つためにもよいものです。
自らのルーツがどこにあって、どこに行けばご先祖様も会えるのかが分かっていることはよいことですし、お盆やお彼岸だけでなく、何かの折にお墓に行って、ご先祖様に相談したり報告したりといった時間を持つことで心が落ち着くこともあります。
まとめ
お墓参りは、自分のルーツであるご先祖様が眠る場所であるお墓に出向き、ご先祖様への感謝の気持ちを伝えるために行うものです。また、なかなか集まることのない親族が一堂に会する機会として、貴重な場でもあります。日本人の習慣にもなっているお墓参りですが、しっかりその意味を後世に伝えて、残していきたいものです。
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