「お墓はしあわせの場」と気づき…
なぜハピネスパークを創ったのか?
23歳のとき、企業のノベルティグッズを販売する事業を一人ではじめました。
しかし、まもなくバブルが崩壊し、どこの企業も業績が落ち込み、ノベルティにかける予算額はみるみる縮小していきました。
ちょうどその頃、学生時代にアルバイトしていたお寺の檀家総代たちから、ある相談をもちかけられました。
「住職が、梵鐘堂の改修のために檀家から集めた寄付金(2000万円)を私的に使い込んでしまった。ついては住職に弁済してもらいたい。どうにかならないか?」という相談でした。
解決策として、お寺の空いているスペースにお墓を建て、その土地代(永代使用権)で弁済してもらう方向で話がまとまりました。
しかし、いざお墓を建てるとなると、「石材店はどうしたらいいのか?」「どうやって墓地を管理していけばいいのか?」といった様々な悩みの相談が続き、私に白羽の矢が立ち、1996年に株式会社西鶴を設立。この業界に参入したのです。
創業当時の事務所
創業当時の事務所内の写真
そうしてお墓を建てていると、お客様からは「ありがとう。あなたのおかげだ」ともったいないくらいのお褒めの言葉をいただきました。ノベルティグッズを販売していた頃には考えられなかった、ありがたい言葉の数々でした。
また、ご家族の故人を思う気持ちや、故人のためによいお墓を建てようと真剣に考える様子を目の当たりにするうち、「お墓はしあわせの場」と気づくようになりました。
お墓は大切な家族が眠る場所であり、今を生きる私たちにとっては愛する家族に逢い、話をしに行くための場所です。家族とつながるためにお墓を建てるのです。
今までのお寺の墓地には限界がありました。
それならば、いっそこれまでの常識をくつがえす霊園を創ろうと心に決めました。
一般に、霊園というと暗く寂しく、段差ばかりで歩きにくく、トイレは薄暗く、陰気なイメージが付きまとっています。
しかし、その反対に、明るく綺麗、居心地がよく、トイレは広くて清潔、水場は何ヶ所もあり、重たい水を運ぶイライラもなく、駐車場は広く、ゴミ箱は整然とし、お洒落なベンチがあり、バリアフリーで、何度でも通いたくなる公園のような空間……。
そんなしあわせな霊園を創ろうと思い至りました。
そうして2004年、枚方市牧野の地に、第1号となるハピネスパークが誕生したのです。