公開日:2021年06月01日
更新日:2024年01月06日
焚き時間がコントロールでき、焚き次ぐのに便利な渦巻き線香とは?
長時間線香をたき続けたいときに使われるのが、渦巻き線香です。
渦巻き線香とは
普通の選考は、直線の棒状になっていて、燃焼時間はだいたい数十分程度です。火をともしてから数十分で灰になって燃え尽きてしまいます。お仏壇に日々お参りするときなどは、あまり長時間火がついているのも危険なのでこの位の線香がちょうど良いのですが、お通夜の席など、一晩中線香の火を絶やしてはいけない時などは、普通の線香だと頻繁に火をつけなおす必要があるので大変です。渦巻き線香は、線香を渦巻き状に成型して乾燥させているため、長い間火をともすことができます。お通夜などに使われる渦巻き線香は、12時間ほど火をともすことができるので、夜中も線香の火を絶やさずにいられるのです。もちろん、火を消してしまえば焚き時間を短くすることもできるので、焚き時間のコントロールができるという点でも便利です。
渦巻き線香の使い方
渦巻き線香は、専用の器具を使うのが一般的です。保管時は渦を巻いた平面状の線香ですが、使う時には山なりになるように、中央から吊り下げたり、山なりの置き型香炉に置いて使います。そうすることで、渦の隣り合った部分に火が移ることなく、時間をかけて線香を燃やすことができるのです。そのため、初めて渦巻き線香を使う場合は、吊り台や置台を用意しなければなりません。
海外の寺院にも
香港や台湾などの寺院には、盤状香と呼ばれるとても大きな渦巻き線香が使われていることがあります。渦巻き線香は基本的に大きくて線香の長さが長いほうが長時間燃え続けますが、この香港や台湾の盤状香はとても大きいので、長いものだと1か月近く燃やし続けることができます。壮麗な寺院に吊るされた大きな渦巻き線香は見ごたえがあるので、機会があれば見てみるとよいでしょう。
まとめ
渦巻き線香とは、渦巻き型に成形された線香のことで、お通夜や法事などで長時間線香の火をともし続けるときに使われるものです。大きさによって焚き時間は異なりますが、8時間~12時間程度の長い時間をかけて燃焼します。もともと、通夜の席では線香の火を絶やさないために、誰かが寝ないようにその火を見守り、燃え尽きたら次の線香に火をつけるようにしていましたが、渦巻き線香を使うことによって、そういったときの火の番も楽になりました。とはいえ、火をつけていますし、煙も出ますから、長時間の使用の場合は火事や換気にも気を付ける必要があります。
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