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お釈迦様の最期を描いた「仏涅槃図」―絵画から考える命と別れ—

 

こんにちは 千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)の所谷です

最近は朝晩が肌寒く感じる日が増えてきましたね。

秋が深まるにつれて、どこか物寂しさを感じる季節となりました。

 

皆様は「涅槃図(ねはんず)」という絵画をご存じでしょうか。

今回ご紹介するのは、お釈迦様が亡くなる場面を描いた仏教絵画《仏涅槃図》です。

一見すると悲しい別れの場面ですが、その絵には仏教の教えや、人々のさまざまな感情が込められています。

仏涅槃図とは

仏涅槃図とは、お釈迦様が生涯を終え、涅槃に入られる場面を描いた絵画です。

仏教における「涅槃」とは、煩悩や苦しみから解放された境地を意味します。

今回の作品は、14世紀の鎌倉時代に制作されたもので、現在はアメリカのメトロポリタン美術館に所蔵されています。

《仏涅槃図》14世紀・鎌倉時代
所蔵:メトロポリタン美術館

画像提供:The Metropolitan Museum of Art(Public Domain)

絵画に描かれた人々の悲しみ

作品の中央には、横たわるお釈迦様の姿が描かれています。

その周囲には、弟子や菩薩、さまざまな動物たちが集ま

っています。

注目したいのは、それぞれの表情や仕草です。

深く悲しむ弟子たちがいる一方で、静かにお釈迦様を見守る菩薩たちも描かれています。

絵画の中では、悲しみの表現に違いを持たせることで、それぞれの悟りへの理解の深さが表されています。

また、人間だけでなく、多くの動物たちまでが集まっていることも印象的です。

お釈迦様の死が、あらゆる命にとって大きな出来事であったことを感じさせます。

 

沙羅双樹と仏教の教え

お釈迦様の周囲に描かれている木々は「沙羅双樹(さらそうじゅ)」と呼ばれています。

この作品では、お釈迦様の死を悲しむかのように、木々の花の色までもが変化しています。

日本では『平家物語』の冒頭にある「沙羅双樹の花の色」という言葉でも知られています。

そこに通じるのが、仏教の「諸行無常」という考え方です。

この世のすべてのものは移り変わり、同じ状態であり続けることはありません。

どれほど大切な時間も、永遠にそのまま続くわけではないからこそ、今という瞬間に目を向けることの大切さを考えさせられます。

 

最後に

仏涅槃図には、お釈迦様の最期だけでなく、その死を見つめる多くの命の姿が描かれています。

同じ別れを経験しても、悲しみの感じ方や受け止め方は人それぞれです。

絵画をじっくりと眺めていると、描かれた人物や動物たちの姿に、私たち自身の感情を重ねることができるかもしれません。

お墓参りもまた、大切な方を思い出し、その方との時間を振り返る機会のひとつです。

千年オリーブの森にお越しの際には、ぜひ大切な方との思い出を振り返りながら、穏やかなひとときをお過ごしください。

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この記事を書いた人

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