公開日:2025年11月01日
更新日:2025年10月31日
命日に年忌法要できない場合はどうしたらいいのですか?
一周忌、三回忌、七回忌……。
人を偲び、冥福を祈る年忌法要は、本来、亡くなった月日と同じ「祥月命日(しょうつきめいにち)」に行うのが最も丁寧とされています。
特に一周忌などの節目では、法要と合わせてお墓への「納骨」を考える方も多いでしょう。
しかし、現代の暮らしの中では、命日が平日であったり、ご親族が遠方に住んでいたりして、当日に集まるのが難しいケースも少なくありません。「日程をずらしてもいいの?」「その場合、いつ行えばいいの?」そんな疑問にお答えします。
目次
Q1. 法要や納骨は命日(祥月命日)以外の日に行っても良いのでしょうか?
A. はい、問題ありません。
一周忌の法要と納骨式を一緒に行う場合など、ご家族やご親族の都合で、命日当日に集まるのが難しいことは、決して珍しいことではありません。
仏事において最も大切なのは、故人を偲び、供養しようとする「気持ち」です。無理をして命日当日にこだわり、参列者がほとんど集まれなかったり、準備が疎かになったりするよりも、ご家族の皆様が心穏やかにお参りできる日を選ぶことの方が、故人も喜ばれるはずです。
Q2. 日程をずらす場合、「前倒し」と「後ろ倒し」のどちらが良いですか?
A. 仏事の基本的な考え方として、法要は「前倒し(まえだおし)」で行うのが良いとされています。
これには、「故人をお待たせしないように」という、故人を敬う気持ちが込められています。
一方で、命日を過ぎてから法要を行う「後ろ倒し(あとだおし)」は、故人をないがしろにし、法要を後回しにしたと捉えられ、古くから避けられる傾向にあります。特別な事情がない限り、命日よりも前の日で日程を調整するのが一般的です。
Q3. 「前倒し」する場合、具体的にいつ頃に行うのが一般的ですか?
A. 命日直前の土曜日や日曜日など、ご家族やご親戚が集まりやすい週末に設定するのが最も一般的です。
例えば、命日が水曜日であれば、その直前の土曜日や日曜日に設定するケースが多く見られます。もちろん、命日からあまりにも離れすぎるのは望ましくありませんが、皆様の都合がつく週末を選ぶのが現実的でしょう。
Q4. 日程を決める上で、他に注意すべきことはありますか?
A. 関係者全員のスケジュール調整を、早めに始めることが何よりも大切です。
法要の日程は、主に「①ご住職(お寺)」「②会場(法要施設)」「③ご親族」の3者の都合を合わせる必要があります。日程調整の「優先順位」は、ご家庭の状況によって異なります。
【菩提寺(お寺)との関係が深い場合】
まずはご住職の都合を伺い、お寺で法要を行うか、別の場所に来ていただくかを相談するのがスムーズです。
【霊園の法要施設やセレモニーホールなどを利用する場合】
人気の施設や土日祝日は予約が埋まりやすいため、まず会場の空き状況を優先して押さえ、その日程で来ていただけるご住職を手配(お寺へ連絡)する方がスムーズな場合もあります。
特に春や秋のお彼岸シーズンは、お寺も霊園の施設も混み合いますので、早めに行動しましょう。
【納骨も同時に行う場合】
お墓への彫刻や納骨作業のため、「石材店」や「霊園の管理事務所」への連絡も必要です。法要の日に間に合うか、早めに確認・手配を進めましょう。
日程が確定したら、参列していただくご親族へ早めに連絡をします。その際、「本来は〇日が命日ですが、皆様にお集まりいただきやすいよう、〇日に法要(と納骨式)を執り行うことといたしました」と一言添えると丁寧です。
Q5. 法要を別の日に行った場合、当日の「祥月命日」には何もしなくても良いでしょうか?
A. 法要を別日に済ませた場合でも、ぜひ命日当日にも故人を偲ぶ時間をお持ちください。
法要という儀式は前倒しで済ませても、命日当日は故人にとって一番大切な日です。大掛かりなことをする必要はありませんが、
・お仏壇をきれいに掃除する
・新しいお花やお水、故人が好きだったお菓子や果物をお供えする
・家族そろって手を合わせ、お線香をあげる
など、故人に思いを馳せる時間を大切にしてください。ご自宅にお仏壇がない場合でも、お墓が近ければお墓参りをしたり、心の中で静かに手を合わせたりするだけでも、立派なご供養となります。
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