公開日:2025年07月16日
更新日:2025年07月16日
葬祭扶助制度とはなんですか?葬儀支援制度のすべて
葬祭扶助制度とは
葬儀には通常、数十万円〜百万円単位の費用がかかります。しかし、経済的な事情からその負担が困難な方々のために、自治体が支援してくれる制度があります。それが「葬祭扶助制度」です。
これは生活保護を受けている方や、それに準じる生活困窮者の方を対象に、自治体が最低限の葬儀をおこなえるよう費用を負担する制度で、「生活保護葬」「福祉葬」とも呼ばれています。
■ 葬祭扶助制度でできる葬儀の内容
葬祭扶助制度における葬儀内容は、自治体によって多少の違いはあるものの、原則として通夜・告別式などの儀式は省略され、直葬(火葬のみ)で執り行われます。
主な内容
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ご遺体搬送
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棺、骨壺などの基本物品
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火葬料金
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ご遺体の安置
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死亡届の提出・火葬許可申請
平均的な支給額は約20万円程度です(※地域差あり)。戒名や供花、僧侶の読経などの費用は基本的に含まれていません。
■ 申請の流れと必要な手続き
葬祭扶助を利用するためには、事前の申請が必須です。火葬後に申請しても一切受け付けてもらえません。
▼ 申請の流れ(例:枚方市の場合)
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役所に連絡し、生活福祉課へ申請
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死亡届と一緒に葬祭扶助の申請を行います。
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葬儀社へ依頼
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福祉葬や直葬に対応しているか確認が必要です。
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葬儀を執り行う(直葬)
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火葬場へ直接向かい、火葬に立ち会う形が一般的です。
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費用の支払い
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葬儀費用は自治体が認定した葬儀社へ直接支払います。
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注意点
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戒名のお布施は自己負担
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戒名をつけたい場合、その費用(通常数万円〜)は親族が支払う必要があります。
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香典は受け取っても問題なし
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香典は収入とみなされないため、受け取ることに支障はありません。
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葬儀社選びは慎重に
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すべての葬儀社が葬祭扶助に対応しているわけではありません。対応実績のある葬儀社に相談するのが確実です。
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■ 葬祭扶助制度を活用するためのチェックポイント
対象者 | 生活保護受給者および生活困窮者 |
提供される葬儀形式 | 直葬(通夜・告別式なしの火葬のみ) |
支給金額の目安 | 約20万円(地域差あり) |
含まれないもの | 僧侶の読経、戒名料、供花など |
申請時期 | 火葬前のみ(火葬後の申請は不可) |
申請先(例) | 枚方市:生活福祉課 |
対応葬儀社の確認の重要性 | 福祉葬に対応していない葬儀社もあるため、必ず事前に確認を |
■ まとめ
葬祭扶助制度は、経済的に厳しい状況にある方にとって「最後のセーフティネット」となる制度です。直葬という形式ではありますが、故人とのお別れの場をしっかり持つことができ、無縁や無届けの葬儀を避ける大切な手段になります。
制度の利用には条件やタイミングがあるため、早めに自治体や対応葬儀社に相談し、適切な手続きを進めることが大切です。
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