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vol.14松木安太郎 氏、司保美誠一郎 氏 × 山本一郎

松木安太郎 氏、司保美誠一郎 氏 × 山本一郎

SPA&HOTEL舞浜ユーラシア
霊園は売ってしまったらそれまでというイメージが御社の取組みを知って、霊園のイメージが変わりました。

司保美氏:

御社はどのような仕事をされていらっしゃるのですか?

 

山本:

墓石の販売とハピネスパークという名前の西洋風霊園を、大阪の枚方市と交野市で行っています。

 

司保美氏:

西洋風霊園というのは以前にはなかったのですか?

 

山本:

一時、東京で流行りました。大阪ではバラやひまわり咲く霊園をうたっているところがあり、チラシを見て実際に行ってみました。すると、プランターに数本の花が咲いているという感じのものでした。実際に世界の墓をいろいろ見に行ってみると、明るくてきれいな霊園が多かったので、それを参考にして西洋風霊園を造ることにしました。

 

司保美氏:

西洋の霊園というと、お墓参りではなく普通にお散歩に行くような感じのところが多いですよね?

 

山本:

そうですね。西洋の霊園というと、公園を造るというコンセプトだと思います。

 

松木氏:

お墓参りというと日本では花を持っていくのですが、西洋の霊園ではすでにそこにきれいなお花が咲いているというようなイメージでしょうか?

 

山本:

そうですね。なぜ西洋風霊園を造りたいと思ったかと言いますと、特に女性の方が15時以降にお墓参りに行くのが怖いと言われる方が多くいらっしゃいました。

 

司保美氏:

明るい雰囲気の霊園だと、イメージが違った感じになりますね。そしてお洒落な感じになると行きやすく、ちょっと寄ってみたいという感じになりますね。

 

司保美氏:

なぜ霊園の開発をやろうと思われたのですか?

 

山本:

そうですね。まずお寺さんがいらっしゃってそれから霊園を造っていくのですが、日本の霊園は暗くて、怖くて、気持ち悪いというイメージがあります。しかし、自分の好きな人や大事な人をそういうところに入れて本当にいいのだろうかと疑問に思いました。西洋の霊園に行くと、明るくてきれいで、お墓参りに何回も来られているので、そういう場を作りたいと考えるようになりました。きれいな霊園はイメージしにくいのですが、実際に造ってみて、更にはバリアフリーにしたりすると、それがいいなと皆さん思うようになられるようです。

 

司保美氏:

山本社長は、実はこの仕事はしたくなかったということなのですが、いかがですか?

 

山本:

私は、大学はこの仕事とは関係なく仏教系の大学に通っていました。ちょうどバブルの頃で、同級生が葬式のお手伝いに行って多額のアルバイト代を頂いていて、よくごちそうになっていました。そういうことがあって、こういう仕事はどうなのかなと思っていました。

 

司保美氏:

人のためだけど、それに対してお金をもらうことに抵抗があったのでしょうか?

 

山本:

お金を頂くということは悪いことではないと思います。ただ、遊びのために宗教活動をしているという考え方に疑問を感じていました。

 

松木氏:

ご自身の根本のところで、疑問を感じられていたのでしょうね。ただ、やりたくないというよりはある種いい意味で、それまでの宗教へのかかわり方に対しての疑問がそうさせていたわけなのですね。

 

山本:

そうですね。また、仕事を始めた頃はまだ暗いイメージがありました。今思えばその頃は、何気なくお金が入ってくるとか、どちらかというと初めは作業をしていたと思います。しかし、やっていくうちにお客様から感謝されることが数多くありました。また、最初にお電話でご連絡を頂くこともよくありまして、この仕事っていいなと思うようになりました。

 

司保美氏:

今までお仕事をされてきて、印象に残っていることは何かありますか?

 

山本:

以前、パーキンソン病を患われたお客様から手紙を頂いたことがありました。そのお客様は生前にお墓を購入して頂き、「亡くなったときはよろしくお願いします」という内容のお手紙を頂きました。最初に手紙を拝見した時には、何を書かれているのかなかなか読めずにわからなかったのですが、大変苦労して書かれた手紙だとわかって感動したことがあります。

あと、お母様が女手一つで育てられた20歳代の息子さんがいらっしゃって、お母様が50歳代で亡くなられました。その後、中学生の妹さんと小学生の弟さんの3人で当社に来られて、これだけしかお金がないのですが、何とかお墓を建てたいと言われたことがありました。お墓を造らせていただくことになったのですが、このお金を頂いたら、これからの生活は大丈夫だろうかと心配になったことがあります。

 

司保美氏:

普通の霊園の方なら、お金がそれだけしかないのであればできませんよという考えになるのだと思うのですが、いかがですか?

 

山本:

その時は、小学生の男の子からなんとかお墓を建てたいと言われました。小学生がお母さんのためにお墓を建てたいということはあまりないと思います。またお墓を建てて2、3年経ってから、お兄様から写真つきの結婚報告のお手紙を頂きました。そういうのを頂けるというのは非常にうれしかったです。

 

司保美氏:

霊園というのは、お墓を売ってしまったらそれでおしまいというイメージが今まではあったのですが、実際に御社でお墓を建てられると、そういったおつき合いはずっと続くのでしょうか?

 

山本:

そうですね。当社で作成しているニュースレターを2ヶ月に1回送付させていただいています。また、お墓を建てていただいてから10年間、毎年1回お墓点検カードを送っています。点検時に備品類が外れていれば無料で修理しています。

 

司保美氏:

それは私たちがお墓参りに行かなくても、点検してくださっているということですね。

 

山本:

そうですね。

 

司保美氏:

それは安心ですね。

 

松木氏:

お墓に本当に問題があるかどうかはなかなか素人にはわからないので、とてもありがたいですね。

 

司保美氏:

台風や地震があったときは、お墓に行きたいけれどそれも危ないので、特に高齢者の方にとってもありがたいですね。

 

山本:

また、お墓を点検しているといろいろなことがわかります。お墓参りによくいらっしゃっているとか、意外なところにハチが巣を作っていたりしていることもあります。

 

松木氏:

私もお墓参りに行ってきれいにしてはいますが、実際お墓が欠けているのかどうかはわかりにくいです。その辺りを専門家に見ていただけるのは大変ありがたいと思います。

 

山本:

そのお墓点検カードを送るときには、一緒に100円の宝くじを同封しています。お客様に福が来たらいいなと思ってやっています。ただ、はずれた時にはお客様から言われるのですが、当たった時には報告はあまりないですね。

 

司保美氏:

お墓のつき合いでこんなに楽しいというのはいいですね。
実際に霊園を展開されている中で、ハピネスパークという霊園を造られていらっしゃいますが、どういったものなのでしょうか?

 

山本:

友人、知人からは、最初ハピネスパークと言うと、お墓で幸せはないだろうとよく言われましたが、はたしてそうなのかと疑問を持ちました。自分の好きな人が眠る場所は、幸せな場所でないといけないと思っています。最近では、お骨を持っていたくないので電車の棚の上に置いて行ってしまう人もいて、お骨が遺失物として届くことも良くあるようです。また、最近では梱包したお骨を宅配便でお寺に送って、そのまま預かっていただくようなサービスもあるようです。今、それだけ無関心層が増えているところもあります。それはそういう文化を作っているというところがあり、お墓を建てることができる人は幸せだと思います。

 

司保美氏:

ハピネスパークは墓場ではなく聖域という位置づけをされていて、また水を汲む場所が50歩ごとにあるということなのですが、これは非常にありがたいですね。だいたいお墓参りに行くと入口に水汲み場があって、そこから重たい水を持って行かなければならないですよね。子供の頃は特に水を運ばされたりして大変な思いをした記憶があります。

 

松木氏:

私も祖父と父の墓が並んで建っていて、2つ分の水を持って行って大変です。

 

山本:

私も子供の頃それが大変で嫌でした。

 

司保美氏:

霊園にはお花屋さんもあるとのことですが?

 

山本:

霊園の中でお花を売っているところはあるのですが、当社では、仕入れたお花をアレンジして、2つとして同じものがないようにして販売しています。

 

司保美氏:

そのようなちょっとした心遣いがうれしいですね。お花があって、お水があって、きれいな霊園で、そんなところだったらちょっとお墓参りに行ってみようかという気持ちになりますね。
現在ハピネスパークとして展開されていますが、今後どういった展開を考えていらっしゃいますか?

 

山本:

霊園には4つのコンセプトが必要だと考えています。1つ目は明るい場所であることです。また交通の便が良くてバリアフリーであることも大切だと思います。2つ目は意味のある植栽が彩られているということです。3つ目は石の形ができるだけきれいなものを建てるということです。そして最後に、明るいスタッフが重要だと思います。

 

司保美氏:

お墓を建てられた方が幸せになられたらいいなと思います。

 

松木氏:

是非、全国展開されて千葉にもこのような霊園を作っていただけたらと思います。

 

山本:

本日はどうもありがとうございました。

 

 

 

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