「オリーブの樹の神話」
投稿日:2026年06月15日
こんにちは!皆さんは普段、料理やコスメで「オリーブ」をよく使いますか?
実は、私たちが何気なく手にしているオリーブには、古代ギリシャの神々が繰り広げた、壮大でちょっと知的な神話が隠されているんです。
今回は、ギリシャの首都「アテネ」の誕生と、オリーブの樹が人類に贈られた素敵なエピソードをご紹介します。
1. 始まった「都市の守護神」をめぐる争い
大昔、ギリシャに新しく美しい都市が建設されました。
その素晴らしい都市の「守護神(第一の神)」の座をかけて、オリンポスの有力な2人の神様が名乗りを上げます。
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海の神:ポセイドン(三叉の槍を持ち、荒ぶる海を支配する実力者)
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知恵と戦いの女神:アテナ(ゼウスの娘であり、高い知性と戦略を持つ女神)
2人とも一歩も譲りません。そこで、最高神ゼウスはこう提案しました。
「その都市の住民にとって、最も役に立つ贈り物をした者を守護神と認めよう」
こうして、神々による「プレゼント対決」が幕を開けたのです。
2. ポセイドンの贈り物:力強い「塩水の泉」と「馬」
まず先攻は、海の神ポセイドンです。
彼は自慢の三叉の槍を大地に力強く突き立てました。すると、岩の間から激しく水が湧き上がりました。
これは「塩水の泉」(一説には軍事力や交易を象徴する「馬」とも言われています)でした。
ポセイドンは「これがあれば、この都市は海を支配し、強大な軍事力を持つことができるぞ!」と胸を張りました。確かに、貿易や戦争において圧倒的な優位に立てる素晴らしい贈り物です。
3. アテナの贈り物:人々に寄り添う「オリーブの樹」
続いて後攻は、知恵の女神アテナ。
彼女は静かに槍を大地に突き刺しました。するとそこから、青々とした葉を茂らせ、豊かな実をつけた一本の木が生えてきました。
それこそが、人類最初の「オリーブの樹」でした。
アテナは静かにその価値を語ります。
「この木は、人々に豊かな実を与えます。実をそのまま食べることもできれば、絞ってオイルにすれば料理を美味しくし、夜を照らす灯火(ともしび)にもなり、傷を癒す薬にもなります。そして何より、この木は平和の象徴となるでしょう」
4. 勝敗のゆくえ:人々が選んだのは?
| 神様 | 贈り物 | 象徴するもの |
| ポセイドン | 塩水の泉 / 馬 | 勝利・軍事力・海の支配 |
| アテナ | オリーブの木 | 平和・知恵・豊かな暮らし |
判定を任された都市の王と住民たちは、じっくりと考えました。
ポセイドンの贈り物は強力ですが、塩水は飲むことができず、戦争は人々に苦しみをもたらします。一方で、アテナのオリーブは「人々の暮らしを長く、豊かに潤し、平和をもたらすもの」でした。
住民たちは満場一致でアテナの勝利を宣言!
こうして、この都市は女神アテナの名前をもらって「アテネ」と名付けられ、オリーブは聖なる樹として大切にされるようになったのです。
5. 今も生き続ける「平和の象徴」
アテナがもたらしたオリーブは、今でも「平和の象徴」として世界中で愛されています(国連の旗にオリーブの枝が描かれているのも、この神話が由来なんですよ)。
激しい武力(ポセイドン)ではなく、人々の生活を豊かにする知恵(アテナ)が勝ったという結末は、なんだか現代の私たちにも深く刺さるものがありますよね。
次にオリーブオイルを使うときは、ぜひ何千年も前のアテネの神話を思い出してみてください。いつものお料理が、少しロマンチックに感じられるかもしれません。
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