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「オリーブの樹の神話」

こんにちは!皆さんは普段、料理やコスメで「オリーブ」をよく使いますか?

実は、私たちが何気なく手にしているオリーブには、古代ギリシャの神々が繰り広げた、壮大でちょっと知的な神話が隠されているんです。

今回は、ギリシャの首都「アテネ」の誕生と、オリーブの樹が人類に贈られた素敵なエピソードをご紹介します。

1. 始まった「都市の守護神」をめぐる争い

大昔、ギリシャに新しく美しい都市が建設されました。

その素晴らしい都市の「守護神(第一の神)」の座をかけて、オリンポスの有力な2人の神様が名乗りを上げます。

  • 海の神:ポセイドン(三叉の槍を持ち、荒ぶる海を支配する実力者)

  • 知恵と戦いの女神:アテナ(ゼウスの娘であり、高い知性と戦略を持つ女神)

2人とも一歩も譲りません。そこで、最高神ゼウスはこう提案しました。

「その都市の住民にとって、最も役に立つ贈り物をした者を守護神と認めよう」

こうして、神々による「プレゼント対決」が幕を開けたのです。

2. ポセイドンの贈り物:力強い「塩水の泉」と「馬」

まず先攻は、海の神ポセイドンです。

彼は自慢の三叉の槍を大地に力強く突き立てました。すると、岩の間から激しく水が湧き上がりました。

これは「塩水の泉」(一説には軍事力や交易を象徴する「馬」とも言われています)でした。

ポセイドンは「これがあれば、この都市は海を支配し、強大な軍事力を持つことができるぞ!」と胸を張りました。確かに、貿易や戦争において圧倒的な優位に立てる素晴らしい贈り物です。

3. アテナの贈り物:人々に寄り添う「オリーブの樹」

続いて後攻は、知恵の女神アテナ。

彼女は静かに槍を大地に突き刺しました。するとそこから、青々とした葉を茂らせ、豊かな実をつけた一本の木が生えてきました。

それこそが、人類最初の「オリーブの樹」でした。

アテナは静かにその価値を語ります。

「この木は、人々に豊かな実を与えます。実をそのまま食べることもできれば、絞ってオイルにすれば料理を美味しくし、夜を照らす灯火(ともしび)にもなり、傷を癒す薬にもなります。そして何より、この木は平和の象徴となるでしょう」

4. 勝敗のゆくえ:人々が選んだのは?

神様 贈り物 象徴するもの
ポセイドン 塩水の泉 / 馬 勝利・軍事力・海の支配
アテナ オリーブの木 平和・知恵・豊かな暮らし

判定を任された都市の王と住民たちは、じっくりと考えました。

ポセイドンの贈り物は強力ですが、塩水は飲むことができず、戦争は人々に苦しみをもたらします。一方で、アテナのオリーブは「人々の暮らしを長く、豊かに潤し、平和をもたらすもの」でした。

住民たちは満場一致でアテナの勝利を宣言!

こうして、この都市は女神アテナの名前をもらって「アテネ」と名付けられ、オリーブは聖なる樹として大切にされるようになったのです。

5. 今も生き続ける「平和の象徴」

アテナがもたらしたオリーブは、今でも「平和の象徴」として世界中で愛されています(国連の旗にオリーブの枝が描かれているのも、この神話が由来なんですよ)。

激しい武力(ポセイドン)ではなく、人々の生活を豊かにする知恵(アテナ)が勝ったという結末は、なんだか現代の私たちにも深く刺さるものがありますよね。

次にオリーブオイルを使うときは、ぜひ何千年も前のアテネの神話を思い出してみてください。いつものお料理が、少しロマンチックに感じられるかもしれません。

この記事を書いた人

株式会社西鶴

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