散骨はいつから始まった？
投稿日：2024年11月17日
日本：平安時代に遡る
散骨は、万葉集で詠まれていることから、奈良時代から行われてきたと考察されます。
646年に発布された、薄葬令（はくそうれい）により身分に応じて墳墓の規模などを制限されました。今では一般的である、火葬後のお墓への納骨も貴族や皇族などの権力を持った限られた人にしかできず、庶民が亡くなれば遺体は山林などに土葬されていました。薄葬令（はくそうれい）が定められた後もしばらくは古墳造成の流れは続いていました。703年、日本で初めて持統天皇が火葬され、この時期から埋蔵方法も変化を迎えていきます。
図２：持統天皇（出典：百人一首之内）
初めて散骨された淳和天皇
８４０年、淳和（じゅんな）天皇が遺言として自身の散骨を命じ、京都にある小塩山から砕かれた骨が山中に撒かれたと「続日本紀」に記録されています。
当時としてはかなり異例のことで、中納言藤原吉野(淳和天皇の付き人)からは庶民や身分の高くない人がやることであって、日本で一番の権力者であった人がやる方法としてはふさわしくないと考え、大反対したという記述があります。
権力者の儀式は、薄葬令（はくそうれい）の中でも盛大に行われ、民衆の生活を圧迫していました。民衆の窮状を救うために、自らの葬儀を簡略にすることを願い火葬された持統天皇の考えと同じように淳和（じゅんな）天皇も生前から散骨を希望していたと考察します。
日本：平安時代に遡る
散骨は、万葉集で詠まれていることから、奈良時代から行われてきたと考察されます。
646年に発布された、薄葬令（はくそうれい）により身分に応じて墳墓の規模などを制限されました。今では一般的である、火葬後のお墓への納骨も貴族や皇族などの権力を持った限られた人にしかできず、庶民が亡くなれば遺体は山林などに土葬されていました。薄葬令（はくそうれい）が定められた後もしばらくは古墳造成の流れは続いていました。703年、日本で初めて持統天皇が火葬され、この時期から埋蔵方法も変化を迎えていきます。
図２：持統天皇（出典：百人一首之内）
初めて散骨された淳和天皇
８４０年、淳和（じゅんな）天皇が遺言として自身の散骨を命じ、京都にある小塩山から砕かれた骨が山中に撒かれたと「続日本紀」に記録されています。
当時としてはかなり異例のことで、中納言藤原吉野(淳和天皇の付き人)からは庶民や身分の高くない人がやることであって、日本で一番の権力者であった人がやる方法としてはふさわしくないと考え、大反対したという記述があります。
権力者の儀式は、薄葬令（はくそうれい）の中でも盛大に行われ、民衆の生活を圧迫していました。民衆の窮状を救うために、自らの葬儀を簡略にすることを願い火葬された持統天皇の考えと同じように淳和（じゅんな）天皇も生前から散骨を希望していたと考察します。
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