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よくあるご質問

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「生前葬」とは、どのようなものですか?

Q. 「生前葬」とは、どのようなものですか?

A. 本人が生きているうちに、お世話になった方々を招いて、自ら主催する感謝を伝える会のことです。

 故人との別れを惜しむ一般的な葬儀とは異なり、生前葬の主役は「生きている本人」です。そのため、しんみりとした雰囲気ではなく、パーティーや同窓会のように明るく楽しい雰囲気で行われることが多いのが特徴です。決まった形式はなく、趣味の作品展や音楽会など、自分らしい自由なスタイルで企画できます。

 著名人では、アントニオ猪木氏や赤塚不二夫氏などが生前葬を行っています。

 

Q. 生前葬の「メリット」は何ですか?

A. 最大のメリットは、自分の言葉で、直接「ありがとう」を伝えられる点にあります。

 その他にも、以下のようなメリットが挙げられます。

・自分らしい会を演出できる: 企画から内容まで全て自分で決めるため、理想の形で人生の集大成を飾ることができます。

・会いたい人に会える: 自分の希望で招待客リストを作成し、感謝を伝えたい人に確実に会うことができます。

・遺族の負担を軽減できる: 亡くなった後の葬儀を簡素化できるため、遺族の精神的・経済的な負担を減らすことができます。

・人間関係の整理にもなる: これまでの人生を振り返り、人間関係を見つめ直す良い機会にもなります。

 

Q. 「デメリット」や注意点はありますか?

A. はい、まだ一般的な儀式ではないため、周囲の理解を得にくい場合があることや、費用面での注意が必要です。

・ご親族の理解が必要: 「生きているうちから葬儀なんて縁起でもない」と考える方もいます。なぜ生前葬を行いたいのか、その想いを丁寧に伝え、ご家族・ご親族の理解を得ることが不可欠です。

・費用が二重にかかる可能性: 生前葬を行ったとしても、亡くなった後には火葬や納骨の費用が別途かかります。結果的に、費用が二重にかかってしまう可能性があります。

・亡くなった後の弔いの機会: 生前葬に参列できなかった方や、改めてお別れをしたい方のための弔いの機会をどうするか、考慮が必要です。

・体調の変化: 企画から開催までの間に、本人の体調が変化する可能性も考えておく必要があります。

 

Q. 費用はどれくらいかかりますか?

A. 内容や規模によって大きく異なり、決まった相場はありませんが、数十万円から数百万円と幅があります。

例えば、レストランを貸し切った会費制のパーティー形式であれば20万円~80万円程度、ホテルの宴会場で盛大に行う場合は100万円以上かかることもあります。内容や予算に合わせて、葬儀社やイベント会社に相談してみましょう。

 

Q. 服装や香典のマナーはありますか?

A. 生前葬は「お祝い」や「感謝の会」に近い位置づけのため、一般的な葬儀とはマナーが異なります。

・服装: 招待状に「平服で」と記載されていることが多く、ブラックスーツや喪服は避けるのがマナーです。少しお洒落な外出着程度の服装がよいでしょう。

・香典: 本人が生きているため、香典は不要とし、辞退するのが一般的です。会費制の場合は、受付で会費を支払います。

 

Q. 生前葬を行ったら、亡くなった後の葬儀は不要ですか?

A. ご家族だけの密葬や、火葬のみをシンプルに行うケースが多いです。

生前葬で多くの方とのお別れは済ませているため、亡くなった後は大規模な葬儀は行わず、近親者のみで火葬式や一日葬を行うのが一般的です。ただし、「火葬」と、ご遺骨を納める「納骨」は必ず必要になります。

 

まとめ

 生前葬は、自分らしい感謝の形を表現できる、非常に素晴らしいセレモニーです。しかし、忘れてはならないのは、生前葬はあくまで「生きている間の感謝の会」であり、亡くなった後の「火葬」や「納骨」は別途必要になるという点です。

そこで、より完璧な終活を目指すために、生前葬の準備と並行して、ご自身の眠る場所であるお墓や樹木葬などを生前に購入しておくことをおすすめします。

 生前にお墓を準備しておくことを「寿陵(じゅりょう)」と呼び、古くから縁起の良いこととされています。感謝を伝える生前葬の準備と、遺された家族の負担をなくすためのお墓の準備。この二つを合わせて進めることで、本当に心残りのない、理想のエンディングプランを実現することができるでしょう。

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