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西鶴 vs ミライロ 調査結果

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概要

調査概要

概要・目的 障がい者のお墓参りや霊園・墓地の利用に関する実態や課題を調査し、障がい者のお墓参りをより快適な経験とすることに活用する。
調査日 2019年11月1日(金)~11月15日(金)
調査対象 ミライロ・リサーチモニター会員
人数
  • 総回答数;100人
  • 車いす使用者:100人
調査手法 Webアンケート

 

回答者属性

回答者属性は以下の通り

 

年代

性別

使用している器具

霊園/墓地の所在地

 

総括

観測された事実と推測される事象①

  • 霊園/墓地に参拝する頻度で最も多かった回答は「1年に一回」であった。
  • 家族と一緒に霊園/墓地に行く回答者が93%いた。
  • 霊園/墓地までの移動手段は自家用車が最も多く「その他」の中には徒歩等が見られた。
  • 自宅から霊園/墓地までの平均所要時間は約72分であった。
  • 霊園/墓地のイメージで最も多かった回答は「死者や先祖をしのぶところ」であった。 過半数の回答者が霊園/墓地はバリアフリーが整っていないと感じている。
  • 「お墓参りに行く」と聞いた時の印象として最もあてはまるもので多かった回答は「お墓が遠い(アクセスが悪い)」であった。 
  • 自宅から霊園/墓地に到着するまでの課題で最も多かった回答は「自宅から遠い」であり、2番目に多かった回答は公共交通機関の場所 (霊園/墓地の最寄り駅等)から遠い」であった。上記の結果より、車いす使用者は自宅から霊園/墓地に到着するまでに移動の距離やかかる時間に課題を感じていると考えられる。

観測された事実と推測される事象②

  • 霊園/墓地に到着してから目的の墓石に着くまでの課題
    複数回答で最も多かった回答は「段差がある」であった。「特になし」と回答した者は4%であり、 96%の回答者は霊園/墓地についてから目的のお墓につくまでに課題を感じている。
    択一回答で最も困ることは「段差がある」ことであり、「階段がある」「通路が狭い」「傾斜が ある」と続く。上記の課題は車いすユーザーに多く想定される課題であるが、杖を使用している方や 体力の低下したご高齢の方にも共通している課題だと考えられる。
  • 墓石の掃除をする時の課題で最も多かった回答は「墓石の位置や高さが高い」であった。
  • お墓でのお供え物や合掌の時の課題
    (複数回答)最も多かった回答は「お花の入れ替えが自分でできない」ことであった。
    (択一回答)最も困ることは「自分でお線香をあげることができない」であり、回答者が本当に困っていることは「自分でお線香をあげる」であることが考えられる。

観測された事実と推測される事象③

回答を組み合わせて観測された事実と推測される事象①

  • 霊園/墓地にあれば嬉しいことの中で最も多かった回答は 「バリアフリー設備が整っている」であり、95%の回答があった。
  • 今回の回答者においては平均して片道104分を越えると「自宅から遠い」と感じている、と推測される。
  • 「傾斜が課題である」と回答した者の使用車いす種別を比較すると有意差は見られなかった。
  • お墓参りの全体を通して複数回答が可能な設問で最も多い回答は「自身でお花の入れ替えができない」ことであり、「段差がある」「お線香をあげることができない」「傾斜がある」では過半数を越える回答が集まった。
  • お墓参りの全体を通して各シーン毎に択一回答の設問で最も多い回答は 「お線香を自分であげることができない」であった。単純な比較はできないがお線香をあげるというお墓参りにおける主目的が達成できない ことを課題に感じている方は多いことが考えられる。
  • 「自宅を出発してから霊園/墓地につくまでの課題の回答者割合」と「課題解決によって参拝頻度が高まると回答した者」の中に有意差のある課題はなかった。

 

回答を組み合わせて観測された事実と推測される事象②

  • 「霊園/墓地に到着してから目的の墓石に着くまでの課題の回答者割合」と「課題解決によって参拝頻度が高まると回答した者」の中では 「トイレがない、又は使えないと回答した者」に有意差が見られた。
  • 「墓石の掃除をする時の課題の回答者割合」と「課題解決によって 参拝頻度が高まると回答した者」の中に有意差のある課題はなかった。
  • 「お供え物や合掌の時の課題と回答者割合」と「課題解決によって参拝頻度が高まると回答した者」の中に有意差のある課題はなかった。
  • 「お墓参りの後片付けから退出時の課題の回答者割合」と「課題解決によって参拝頻度が高まると回答した者」の中では「一度に荷物を持って出ることができないと回答した者」に有意差が見られた。

解決することで参拝者数が増えると思われる課題

  • 本調査で聴取した課題のうち、「課題が解決されたらお墓参りに行く頻度が高くなる」回答者の内、回答者が特に多かった課題(65%以上)を以下に記載する。
  1. 霊園/墓地に到着してから目的の墓石に着くまでの間に傾斜がある。
  2. 霊園/墓地に到着してから目的の墓石に着くまでの間に段差がある。
  3. お供え物や合掌の時にお花を入れ替えることができない。
  4. お供え物や合掌の時にお線香を自分であげることができない。
  5. お供え物や合掌の時にお線香や蝋燭に点火することができない。
  6. お墓参りの後片付けから退出時に一度に荷物を持って出ることができない。

調査結果

霊園/墓地への参拝頻度 

・最も多かった回答は「1年に一回程度」であった。
・また、平均参拝頻度は313.1日に一回であった。

※「3か月に一回程度」を90日、「半年に一回程度」を180日、「1年に一回程度」を365日、「2年に一回程度」を730日として計算 

 

あなたの霊園/墓地への参拝頻度を教えてください。

 

 

霊園/墓地への参拝の同行者 

家族と一緒に霊園/墓地に行く回答者が93%いた。 

 

あなたが霊園/墓地に行く際に主に一緒に行く方を教えてください。 

 

霊園/墓地までの移動手段

・霊園/墓地までの移動手段は自家用車が最も多かった。
・「その他」の中には徒歩等が見られた。 

 

あなたが霊園/墓地に行く際の交通手段を教えてください。※複数回答可 

自宅から霊園/墓地までの移動所要時間

・自宅から霊園/墓地までの平均所要時間は約72分であった。
・81%の回答者は自宅から2時間以内の場所に霊園/墓地がある。 

※「0-30分」を15分、「31分-1時間」を45分、「1-2時間」を90分、「2-3時間」を150分、「3時間越え」を210分として計算 

 

 

あなたのご自宅から霊園/墓地に行くまでの移動所要時間を教えてください。 

霊園/墓地に対するイメージ

・最も多かった回答は「死者や先祖をしのぶところ」であった。
・過半数の回答者が霊園/墓地はバリアフリーが整っていないと感じている。 

 

あなたの霊園/墓地に対するイメージを教えてください。※複数回答可 

お墓参りのイメージ 

・「お墓参りに行く」と聞いた時の印象として最もあてはまるものは 「お墓が遠い(アクセスが悪い)」であった。
・「その他」の中には「季節の変わり目」や「行けるのならばもっと行きたい」といった回答があった。 

 

 

あなたがお墓参りにいくと聞いた時の印象に最もあてはまるものを以下からお選びください。 

自宅から霊園/墓地に到着するまでの課題

・最も多かった回答は「自宅から遠い」であり、2番目に多かった回答は 公共交通機関の場所(霊園/墓地の最寄り駅等)から遠い」であった。
・上記の結果より、車いす使用者は自宅から霊園/墓地に到着するまでに移動の距離やかかる時間に 課題を感じていると考えられる。 

 

あなたが自宅を出発してから霊園/墓地に到着するまでに課題に感じていることを教えてください
※複数回答可 

 

・前問の選択肢のうち回答者が最も困ることは「自宅から遠い」ことであり、「公共交通機関の場所(霊園/墓地の最寄り駅等)から遠い」と合わせると約半数が“移動にかかる負担” に課題を感じていると考えられる。

 

前問でお選びいただいた中であなたが最も課題に感じていることを教えてください。

霊園/墓地に到着してから目的の墓石に着くまでの課題

・最も多かった回答は「段差がある」であった。
・「特になし」と回答した者は4%であり、96%の回答者は霊園/墓地についてから目的のお墓につくまでに課題を感じている。 

 

あなたが霊園/墓地についてから目的のお墓に着くまでに課題に感じていることを教えてください。※複数回答可

 

前問の選択肢のうち回答者が最も困ることは「段差がある」ことであり、「階段がある」 「通路が狭い」「傾斜がある」と続く。 上記の課題は車いすユーザーに多く想定される課題であるが、 杖を使用している方や体力の低下したご高齢の方にも共通している課題だと考えられる。

 

 

前問でお選びいただいた中であなたが最も課題に感じていることを教えてください。

 

墓石の掃除をする時の課題

・最も多かった回答は「墓石の位置や高さが高い」であった。
・約30%の回答者が「そもそも墓石に近づくことができない」と回答している。 

 

あなたがお墓(墓石)の掃除をする時に課題に感じていることを教えてください。※複数回答可

 

前問の選択肢のうち回答者が最も困ることは「墓石の位置や高さが高い」ことであり、次いでそもそも「墓石に近づくことができず、掃除ができない」となった。上記の2つの選択肢が半数を占めており、墓石に触れられるまで近づけないことが課題であると考えられる。 

 

前問でお選びいただいた中であなたが最も課題に感じていることを教えてください。

お墓でのお供え物や合掌の時の課題

・最も多かった回答は「お花の入れ替えが自分でできない」ことであった。
前問で挙がった課題と同様にお墓に近づくことができないことが要因であると考えられる。 

 

 

あなたがお墓でのお供えものや合掌(手合わせ)をする時に課題に感じていることを教えてください。※複数回答可

 

前問の選択肢のうち回答者が最も困ることは「お線香を自分であげることができない」ことであった。前問での回答と比較して「お線香をあげること」は「お花の入れ替えをすること」よりも自分でしたいと考えている回答者が多かったことが推測できる。 

 

前問でお選びいただいた中であなたが最も課題に感じていることを教えてください。

お墓参りの後片付けから退出時の課題

・最も多かった回答は「お花やお供え物等置いたものを取ることができない」であった。
「一度に荷物を持って出ることができない」もほぼ同数で課題に上がっている。  

 

あなたがお墓参りの後片付けから退出する時に課題に感じていることを教えてください。
※複数回答可

 

前問の選択肢のうち回答者が最も困ることは「お花やお供え物等置いたものを取ることができない」 ことであった。
・「その他」の中には「そもそも近づくことができない」「近づくことができないから駐車場から お墓参りをしている」等の回答があった。 

 

前問でお選びいただいた中であなたが最も課題に感じていることを教えてください。

課題解決とお墓参り頻度との関係

・前問までで回答した課題が解消された場合、霊園/墓地への参拝頻度が高まると回答した者は65%いた。

 

 

あなたがこれまでお選びいただいた課題が解消された場合、お墓参りに行く頻度は高まると思いますか?

霊園/墓地の滞在時間 

・霊園/墓地に滞在する時間で最も多かった回答は「6-15分」と「16-30分」であり、 80%以上の回答者が30分以内に霊園/墓地から退出している。
・今回の回答者の霊園/墓地の滞在平均時間は「約22分」であった。 

※「0-5分」を3分/「6‐15分」を10.5分/「16-30分」を23分/「31分-1時間」を45.5分/「1時間越え」を61分として算出 

 

 

あなたが霊園/墓地に滞在する平均時間を教えてください。

 

 

霊園/墓地での長時間滞在 

・全問で回答した滞在時間よりも何らかの理由で長時間滞在した経験があると回答した者は38%いた。 

 

あなたは平均滞在時間よりも霊園/墓地に長時間滞在した経験がありますか?
(霊園/墓地で行われるイベントに参加する、等で) 

霊園/墓地での長時間滞在の理由

・全問で平均よりも長時間滞在した理由は「知人に出会った」が最も多かった。
・その他の中には、「法事に参加するため」という意見が複数見られた。 

 

あなたが霊園/墓地に平均滞在時間よりも長時間滞在した時の滞在理由を教えてください。
※複数回答可 

 

 

霊園/墓地での長時間滞在時の課題

・最も多かった回答は「霊園/墓地の中に多機能トイレがない」であり、本設問に回答した者の内、 約60%にあたる23人の回答を占めた。

 

あなたが霊園/墓地に長時間滞在した時に課題に感じたことを教えてください。※複数回答可

霊園/墓地にあれば嬉しいこと

・最も多かった回答は「バリアフリー設備が整っている」であり、95%の回答があった。
・「歴史や文化を感じること、オリジナルイベントや地域の方と交流することができる」には

殆ど回答が集まらなかった。

 

霊園/墓地にあれば嬉しいことを教えてください。※複数回答可

自宅から遠いと感じる時間 

・今回の回答者においては平均して片道104分を越えると「自宅から遠い」と感じる。 

※「0-30分」を15分、「31分-1時間」を45分、「1-2時間」を90分、「2-3時間」を150分、「3時間越え」を210分として計算 

 

お墓までの移動の課題で自宅から遠いと回答した者(P.20)の所要時間のグラフ

傾斜があることを課題に感じている車いす種別の比較 

3.8 霊園/墓地に到着してから目的の墓石に着くまでの課題で傾斜が課題であると回答した者の使用車いす種別を比較すると有意差は見られなかった。
・電動/簡易電動車いす使用者は手動車いす使用者よりも課題に感じている割合は低かったが、 
半数を越えており、課題解決の優先順位は高いと考えられる。 

 

傾斜が課題と回答した者(P.22)と車いすの使用種別比較

課題解決とお墓参りの頻度の高低と各課題の分析 

・後問では全シーンで比較した時の各課題を回答者数順に並べている。(複数回答可) 

最も回答が多かった「お花の入れ替えができない」はお墓参り全体を通して課題であることを示していると考えられる。 

後問では各シーンで最も課題であると回答されたものを回答者数順に並べている。 

(択一回答) 最も多かった回答は「お線香をあげることができない」であり、この回答は複数回答でも 3番目に来ているため、お墓参りにおいて主たる目的である「お線香をあげる」という動作ができることが重要であると考えられる。また、このページにおいては各シーン毎に最も困る課題を聴取しているため、課題の強度によって回答が分散している可能性がある。

例)「霊園/墓地についてから目的のお墓につくまでの課題」では「傾斜がある」や「段差がある」に回答が分散している可能性がある。一方で「お墓でのお供え物や合掌の時の課題」では「お線香を自分であげることができない」に集中する可能性がある。

全シーンを通して課題に感じている回答者数順位

・各シーンにおいて課題に感じていることを全シーンに統合し回答者数を順番に並べた。(複数回答可) 「お花の入れ替えができない」と回答した者が最も多く、「行き方がわからない」が最も少なかった。 

 

全シーンにおける課題の回答者数順位 ※複数回答可

 

・各シーンにおいて最も課題に感じていることを全シーンに統合し回答者数を順番に並べた。 最も多かった回答は「お線香をあげることができない」であり、この回答は複数回答でも3番目に 来ているため、お墓参りにおいて主たる目的である「お線香をあげる」という動作ができることが 重要であると考えられる。 

 

全シーンにおける課題の回答者数順位 ※各シーンにおいて択一回答

課題解決とお墓参りの頻度の高低と各課題の分析 

  • 次ページ以降では「お墓参りや霊園/墓地における課題が解決された場合、お墓参りに行く頻度が高まる」と回答した者と「お墓参りや霊園/墓地における課題が解決された 場合でも、お墓参りに行く頻度はあがらない」と回答した者を軸に、各シーンにおける 課題に対する回答者割合を示している。 
  1. 青色の枠で囲っているグラフについては、その課題が行く頻度の高低に有意差がある 箇所となっている。この有意差はお墓参りに参拝する意欲が高い方がそうでない方と比較して課題に感じている箇所である。
  2.  赤色の枠で囲われている箇所は「課題が解決されると行く頻度が上昇する」と回答した者のうち課題に感じている者が特に多かった箇所である。 課題の解消をすることによって参拝者を増やすという観点では赤色の枠の課題から解決を 行うと有効であると考えられる。
     ※65%以上を抽出。母数が65人のため、40人以上が課題解決された時に行く頻度が高まると回答した箇所である。 
  • 3.21 全シーンを通して課題に感じている回答者数順位は全体の課題についての回答者数に対し本ページ以降の比較は課題改善の優先順位 に影響するものをピックアップしている。単純に回答者数が多い課題の解決に加え、参拝頻度が高くなる方の課題を優先的に解決 することでお墓参りの参拝者数を、より効果的に増やすことが可能だと考えられる。

課題解決とお墓参り頻度の高低×霊園/墓地に着くまでの課題分析 

3.7 自宅から霊園/墓地に到着するまでの課題の回答者割合と課題解決によって参拝頻度が高まると回答した者の中に有意差のある課題はなかった。 

※複数回答可 

課題解決とお墓参り頻度の高低×目的の墓石に着くまでの課題分析

3.8 霊園/墓地に到着してから目的の墓石に着くまでの課題の回答者割合と課題解決によって参拝頻度が高まると回答した者の中では「傾斜がある」と「段差がある」において 回答者数に有意差はないが回答が多く見られた。 傾斜が緩やかになる迂回路、段差にスロープの設置があれば良いと考えられる。 また、「トイレがない、又は使えない」に有意差が見られた。 

※複数回答可 

 

 

課題解決とお墓参り頻度の高低×墓石の掃除をする時の課題分析

3.9 墓石の掃除をする時の課題の回答者割合と課題解決によって 参拝頻度が高まると回答した者の中に有意差のある課題はなかった。

※複数回答可

課題解決とお墓参り頻度の高低×合掌の時の課題分析

3.10 お墓でのお供え物や合掌の時の課題と回答者割合と課題解決によって 参拝頻度が高まると回答した者では「お花の入れ替えやお線香をあげることが自分でできない」や「お線香や蝋燭に点火することができない」において回答が多く見られた。墓石の前のスペースを広く確保することができれば良いと考えられる。

※複数回答可

課題解決とお墓参り頻度の高低×後片付けや退出時の課題分析

3.11 お墓参りの後片付けから退出時の課題の回答者割合と課題解決によって 参拝頻度が高まると回答した者の中では「一度に荷物を持って出ることができないと回答した者」に 有意差が見られた。 荷物を預かるサービスや一回分のお線香や蝋燭の販売等があればよいと考えられると考えられる。

※複数回答可

 

霊園/墓地への意見、感想 ※自由記述抜粋

  • 現在の墓地は段差のないビル中にありバリアフリーな環境です。エレベーターで移動でき、カード一枚 で供花もしてくれるし、掃除の必要もなく快適に過ごせる場所です。私はたまたま恵まれた環境に 墓参りができますが、一般のお寺は車いす墓参りには多くの課題が残されており改善が必要であると 感じます。 (40代/女性/簡易電動車いす) 
  • 我が家の墓地は偶然にもバリアフリーが整っていますが、やはり車いすでの墓参りには壁が多いと 思っています。主人側の親族の墓地は車いすでは行けません。階段、駐車場、トイレ、墓までの道の 狭さ、全てにおいてバリアフルです。車いすの人間が、一人でも訪れることができる墓地の作りを 望みます。(40代/女性/手動車いす) 
  • もう少しバリアフリーになってくれると、一人でもお参りに行くことが出来るし助かる。 (20代/女性/簡易電動車いす)
  • 有料でも良いので、お墓へのお供えや掃除のサポートをしてもらえるとありがたい。 併せてお供えをした花を片付けてもらえるサービスがあるとなお良い。(30代/男性/手動車いす) 
  • 入り口に段差や坂道が無く、砂利道で無い事を望む。(50代/女性/手動車いす) 
  • 霊園、墓地、納骨堂とは、お寺や神社と同様に、「人生に必要不可欠な場所、習慣」でありながら、 障がい者を「想定しないこと」が不思議でなりません。 まさしく、障がい者と一般人とを分けて考えてきた 日本の歴史の結果だと思います。「気持ちはあっても不便で大変、行きづらい」という極めて困難な 状況にも関わらず、親戚づきあいの行事の1つでもあるので、人間関係にも影響し、精神的にも 辛いです。早急なバリアフリー化、ユニバーサルデザイン化を期待します。 (30代/女性/手動車いす) 
  • 駐車場が砂利や土の霊園が多く舗装して欲しい。墓石までの導線も土や砂利だと車いすだと埋まって 進めない。山の上にあるお墓は車いすになってからは墓参りをしたくてもできない。 (40代/男性/電動車いす)
  • 階段の段数を増やしてほしい=一段の高さを低くする。(50代/男性/手動車いす) 
  • 墓地までは車で一人で行けますがそこから墓地まで行く事ができないので、常駐スタッフが手伝って くれるか、バリアフリーで車いすでも墓石までたどり着ける環境があれば、もう少し行く頻度も多く なると思います。(30代/女性/手動車いす)
  • 土の地面に飛び石が置いてあるのは、健常者には良いが車いすには過酷なので、幅の広い平坦な (出来ればコンクリートのように硬い)通路にして欲しい。側溝もあると危険。 (60代/男性/手動車いす) 
  • お墓にある2・3段の段差を無くしてほしい。車いすでも墓石に近づいて掃除がしたい。通路が狭く 通りづらいため広くしてほしい。お墓に行くまでにも急な傾斜や段差があるため一人では行くことが できない。バリアフリーにしてほしい。(30代/女性/手動車いす) 
  • いつでも誰でも気軽に行けるような立地、スペースも充分にあり明るく開けた、近い駅から送迎バスが ある、そんな墓地があったら、なんて思います。(50代/女性/手動車いす) 
  • 先祖の墓の前まで行く事が出来なくても、その霊園で手を合わせられる場所があればいいなと思います。 そこでお花を預けられたら尚墓参りをした実感がわきますし、1人でも可能ですし、霊園まで行く甲斐が あります、突拍子も無い発想ですが、家族がお墓の掃除やお線香をあげている時に、離れた待合室から でも一緒に手を合わせられるのはとても幸せな事だと思います、そんな施設というか待合室があれば 歳を取っても行けるな、と思いました。(40代/女性/手動車いす)

 

執筆者:株式会社西鶴 代表取締役 山本一郎