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日本と海外の樹木葬

近年、お墓の選択肢として日本でも定着してきた「樹木葬」。しかし、日本の樹木葬をそのまま海外で見せると、驚かれることが多いのをご存知でしょうか。

「自然に還る」というコンセプトは共通していても、そのアプローチや最終的な形態には、日本と世界(特に欧米)で大きな隔たりがあります。今回は、その決定的な違いを紐解いていきましょう。

「場所」の違い:庭園か、森か

もっとも視覚的に分かりやすい違いは、その立地と景観です。

日本の樹木葬は、どちらかというと「石の代わりに木を置いたお墓」に近い都市型・コンパクト型が主流です。一方、世界(特にイギリスやドイツ)では、「墓地を森に還す(Green Burial)」という環境保全の側面が強く、見た目はただの森にしか見えないことも珍しくありません。

「還り方」の違い:器か、土か

「土に還る」という言葉の解釈も、実は大きく異なります。

  • 日本標準:循環の制限 日本では、遺骨を「骨壺」に入れたまま埋蔵するケースがいまだに多いのが現状です。たとえ布袋やバイオ型容器を使っても、コンクリートの「カロート(納骨室)」が地下にあるタイプも多く、物理的に完全に土と混ざり合うまでには長い時間がかかります。

 

  • 世界標準:完全な同化 欧米のナチュラル・ベリアル(自然葬)では、遺体(または遺灰)を防腐処理(エンバーミング)せずに、直接、あるいは数年で分解される生分解性の棺で埋葬します。「数十年後にはその木の一部になる」という生物学的なサイクルを重視します。

「供養」と「管理」の考え方

  • 日本:お参りの対象としての樹木 日本では「お墓参り」という文化が根強いため、個別のプレートや名前が刻まれた石碑を設置することが一般的です。家族が手を合わせるための「目印」としての役割が重視されます。

 

  • 世界:自然保護としての樹木 欧米では、墓標を一切置かない、あるいはGPSで位置を確認するだけというスタイルも増えています。「個人の名前を刻むこと」よりも、「自分が死ぬことで一つの森を守る、環境に寄与する」という利他的な視点が強いのが特徴です。

まとめ

どちらが優れているわけではない。

日本の樹木葬は、限られた国土の中で「供養の気持ち」と「跡継ぎ問題」を解決するために進化した独自の形です。一方、世界の樹木葬は、「エコロジー」と「自然回帰」への哲学的な回答と言えるでしょう。

「自然に還りたい」と願うとき、あなたは「きれいに整えられた庭」で眠りたいですか? それとも「人知れぬ深い森」の一部になりたいですか?

樹木葬を選ぶ際は、その「標準」が自分の死生観に合っているかどうかを、一度立ち止まって考えてみるのが良いかもしれません。

この記事を書いた人

株式会社西鶴

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