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ジャータカ物語と鹿:争いを越える慈悲の力とは? [仏教]

争いを越える普遍の愛 – 鹿王ブラフマダッタ

ジャータカ物語には、何度か鹿が重要な役割を果たす物語が登場しますが、その中でも有名なのが「鹿王ブラフマダッタ」の物語です。

ある時、王様が狩猟に夢中になり、多くの鹿たちが命を落としていました。それを嘆いた一匹の賢い鹿(ブラフマダッタ)は、王様に鹿の群れと毎日一匹ずつ王様の食料として差し出す代わりに、無益な殺生をやめてほしいと願い出ます。王様はその提案を受け入れ、鹿たちは順番に王宮へと向かうことになりました。

しかし、順番が来た一匹の鹿が、出産を終えてから死にたいとブラフマダッタに訴えます。それを聞いたブラフマダッタは、 その鹿の代わりに自分が王宮へ行くことを決意します。

事情を知った王様は、鹿であるブラフマダッタの慈悲深さに深く心を打たれます。「なぜ、自分の命を犠牲にしてまで他の鹿を助けようとするのか」と問う王に、ブラフマダッタは言います。「私も他の鹿も、皆同じように命を大切に思っています。 鹿には、生まれてくる子鹿という未来があります。その未来を奪うことは、あまりにも悲しいことだと考えたのです。」

この言葉に感銘を受けた王様は、ついに狩猟をやめることを誓い、鹿たちを森に帰しました。

動物の姿を通して学ぶ慈悲の心

この物語は、敵味方関係なく、生きとし生けるもの全てに対する慈しみの心の大切さを教えてくれます。王様と鹿という異なる立場でありながら、ブラーフマダッタの利他的な行動は、王様の心を動かし、争いを終わらせました。

私たち人間は、時に自分の利益や感情にとらわれ、他者を傷つけてしまうことがあります。しかし、ジャータカ物語に登場する慈悲深い鹿の姿は、相手の立場に立ち、思いやりの心を持つことの尊さを改めて教えてくれるのではないでしょうか。

言葉を持たない動物たちの行動や生き様から、私たちは多くのことを学ぶことができます。ジャータカ物語を通して、彼らが教えてくれる大切なメッセージに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

営業部・PR担当

榎本 武流

Takeru Enomoto

資格

お墓ディレクター2級・ユニバーサルマナー検定2級・海洋散骨アドバイザー

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