仏像の時代別特徴
投稿日:2024年04月13日
こんにちは。千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)の中谷です。
ずいぶん暖かくなってきて、外にいるのも気分がいい気候になってきましたね。
今回は、仏像の時代ごとの特徴について書いていきます。
仏像の時代ごとの特徴
飛鳥時代(7世紀前半)
金銅仏や樟材の木彫仏が多い。
顔は面長、目はぎんなんの形で、唇には微笑を浮かべている。
衣のしわは縦線が多く、左右対称であることが多い。
顔と手足は大きく造られている。
白鳳時代(7世紀後半)
銅造が多い。
体の表現が飛鳥時代に比べてやわらかい。
顔に丸みが付き、幼さのある顔立ちになっている。目は細く伏目で、唇も微笑を浮かべている。
天平時代(8世紀)
鋳造、塑造、乾漆造、木造などあらゆる素材が用いられる。
体は均整がとれ、肉感的である。
表情は威厳があり、写実的な表現がなされている。
平安時代初期(9-10世紀)
木心乾漆造もあるが、木造が主流になる。
一木造の像に象徴されるように、必ずしも均整がとれているとはいえない像も多く存在する。
表情は厳しい。
平安時代後期(11-12世紀)
木造が主流を占めるが、石造や銅造もある。
貴族好みの優雅でやさしく美しく、軽妙な像が好まれた。(定朝様・じょうちょうよう)
体は胸が薄く、奥行きがなく立体感がとぼしい。
鎌倉時代以降(13世紀以降)
木造が主流だが、銅造もある。
体はバランスがとれ、表情は生き生きとしている。
眼には水晶がはめ込まれている。
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