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忌中とは

こんにちは。大阪・京都・奈良(生駒市)の県境にある千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)中野です。

 

忌中(きちゅう)とは、仏教では故人が亡くなってから四十九日まで、神道では五十日祭までの期間のことをいいます。

その期間は、故人の冥福を祈り、穢(けが)れを祓(はら)う時間とされています。

神道の『死は穢(けが)れたものである』との考えから、その穢れが他人にうつらないように、外部との接触をなるべく避けて、故人のために自宅で静かに祈りを捧げて過ごす期間を設けたことが由来とされています。

忌中と喪中の違い

忌中は四十九日まで、神道では五十日祭までの期間のことで、その期間を過ぎる『忌(き)明け』といい、喪(も)が明ける日であり、それ以降はご遺族は通常の生活に戻ることになります。

忌明けはご遺族、故人様にとっても節目となることから、この日に合わせて四十九日法要(五十日祭)と納骨を合わせてされる方が多いです。

 

一方『喪中』は忌中も含むより長い期間をさします。喪に服す期間すなわち、死を悼(いた)んで身を慎む期間です。

故人との関係によって最長で1年と考えるのが一般的です。

明治7年に出された太政官布告を元に、喪に服す期間が決められ、現在ではその法律が撤廃されていますが、仏事では、今でも喪に服す期間の目安とされています。

《喪中の期間》

両親・義父母・配偶者・子・子の配偶者       13ヶ月

祖父母・孫・兄弟姉妹・兄弟姉妹の配偶者   3~6ヶ月

 

忌中は社会との接触をさける期間であり、喪中は亡くなった人を偲ぶ期間となっています。

忌中や喪中に控えるべきこと

《忌中・喪中共通》

・結婚式

・新年のお祝い

・お年玉は渡してもいいが「あけましておめでとう」等のお祝いの言葉がかかれていないもので渡す

 

《忌中のみ》

・初詣

・神社へのお参り

・自宅の神棚に半紙を貼って「神棚封じ」をする。

→神様に穢れを見せないようにする。

 

神道では死を穢れたものとして考えられており、神様をお祀りする神聖な神社にその穢れを持ち込まないほうがよいとされており、忌中は神社への参拝を避けることとされています。

神道でいう五十日祭が過ぎた喪中は神社への参拝を控える必要はないとされています。

その由来は、神道では『穢れ』を『気枯れる』とあらわし、神様にその『気枯れ』を持ち込まないようにとの意味があります。

 

どうしても忌中に神社へ参拝をしないといけない場合は、お祓いを受けてから参拝する等、神社に相談してみるとよいでしょう。

またその際の参拝方法は通常の『二礼・二拍手・一礼』ではなく、二拍手の際に『偲び手』といって音をたてずに拍手を打つようにします。

偲び手は神道の五十日祭の忌明けまで行う葬儀等に参拝する際の作法です。

 

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