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国産最高級の石

こんにちは

千年オリーブの森堺・和泉の篠田です。

先日、会社のメンバーでUSJに勉強のため行きました。

庵治石とは

古代の火山活動によるマグマが冷えて固まり、変成してできたのが現在広く使われている花崗岩ですが、その中でも香川県の庵治地方でのみ産出されるのが庵治石です。日本三大花崗岩のひとつにも数えられる石で、世界的にも高く評価されています。1000年もの昔から重用されており、14世紀の石清水八幡宮再建や、秀吉の大阪城築城など、重要な建築物にも使われていました。墓石としても最高品質のものとして知られています。

 

庵治石の特徴

 

庵治石の特徴は、石の表面に「斑が浮く」ことです。この斑(ふ)とは、細かいまだら模様の濃淡で、二重の絣模様のような不思議な風合いになります。石英、長石、雲母などによって構成されており、細目や中目の庵治石がありますが、細かい目の庵治石のほうが価値が高いとされることが多いです。石は、種類によって硬さが異なりますが、庵治石は石の中でも非常に硬度が高く、水晶と同じくらいの硬度7になります。

結晶の粒子が細かく、密であることから、水を吸い込みにくいのも庵治石の特徴で、長く雨風にさらされていても風化しにくい石です。彫刻家イサム・ノグチも庵治石を愛し、現在はイサム・ノグチ庭園美術館となっている牟礼町のアトリエとニューヨークを行き来しながら創作を行いました。また、ガラス作家の杉山利恵さんによって、庵治石を溶かして作ったAji Glassなど、さまざまな美術工芸品にも使われています。

高級石材庵治石

庵治石は、花崗岩の中でも高価な石で、「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれます。重要な建築物の建材として使われるほか、高級墓石としても有名です。風化に強い耐久性は、屋外の墓地に長く設置される墓石としては最適で、刻んだ文字や細工も明瞭に仕上がります。産出される庵治石の中でも特に高品質で斑が美しいものが墓石として加工されますが、その数は非常に少なく、全産出量の数パーセントだといわれます。希少性が高いため、高級墓石とされ価格もほかの墓石よりも高価であることが多いのですが、その仕上がりの美しさと、耐久性などから好んで選ぶ人も多く、人気の墓石といえるでしょう。