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お家の家紋をご存知ですか? その3

こんにちは営業担当の石川です。 

おかげさまで先日「石川さんのブログで家紋に興味がわいたので、西鶴さんにある
家紋の本を貸してもらえませんか?」とのご依頼をいただきました。
本当にありがとうございます。

さて前回の続きですが
「鎌倉時代以降の武士の台頭が家紋の発展に大きく影響を与えた!」
なぜでしょう?

合戦の最中に軍勢が入り乱れて戦うためには敵と味方を区別する必要があります。
そのために各自(もしくは代表者が)背中に幟(のぼり)を立てて戦っていました。
戦国時代終焉の合戦「関が原の戦」の絵図(屏風絵など)を見られたことはありませんか?

様々な幟(家紋)が見てとれ思わずうっとりしてしまいます。
入り乱れた状況の中でそれぞれの軍勢がどこの誰の軍勢かはっきりとわかります。

話は時代をさかのぼりますが、この合戦時の幟の起源は平安時代末期に源平合戦に
おいて源氏が白、平氏は赤の幟を使用して戦ったのが始まりだといわれています。
まさに学校の運動会のメインイベント騎馬戦の紅白帽のイメージです。

その後日本中で武士が台頭してくると、白組か赤組かだけでは済まされない群雄割拠
の戦乱の時代を迎えます。誰が敵で誰が味方か?大将なのか雑兵なのか?

そこで氏素性を明らかにするためや権勢を誇示のため、または合戦での武運や家の繁栄を
祈願して、紅白の幟に替わりそれぞれの武士が家紋を使用されるようになりました。
ここに「第1次家紋ブーム到来」ということになるのです。

主家または大将とまったく同じ家紋では畏れ多い(区別がつかなくなる)ために
同じ家紋を基本とする様々な家紋のバリエーションが生まれていったのです。

では次回は基本となる主な家紋の誕生秘話をご紹介します。お楽しみに