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生前墓への想い

こんにちは。ハピネスパークの田原です。

先日、平成19年にご建墓いただいたお客様から、追加彫刻のご注文をいただきました。
実は、このお墓はご主人様がご建墓されたのですが、そのご主人さまが他界されたとのことで、
奥様よりご連絡をいただいたのでありました。

「自分のことは何でも自分でする」というご主人さんだったそうで、
お墓のこともご自身でほとんど決めていましたと、奥さまは笑顔でご主人さんのことをお話しされていました。

ところで、生前でお墓をご建墓される場合はこの通り、

生前戒名をいただいていない方がほとんどなので、文字の彫刻するスペースには何も刻みません。

「あとで追加彫刻をしてもらうとお金が掛るから先に彫って欲しいんだけど・・・。」と
ご質問を受けるのですが、お亡くなりになる年月日までは彫刻することはできませんから、
結局は追加彫刻工事となってしまうのです。

話は戻りますが、
気丈にも奥さまは、私にご主人さまとの思い出話しをいろいろとお聞かせいただきました。
その中で、こんな詩を私に聞かせてくれたのでした。

 山のあなたの空とおく
 幸い住むと人の言う
 我れとめゆきて涙さしぐみ帰りこむ
 山のあなたはなお遠く

この詩は生前、ご主人さまがよく言っておられたお気に入りの詩だったそうで、
奥さま曰く、幸せを探し求めて、つかんだかと思った幸せも、本当の幸せは遥か先にあるのかも知れない。
との意味だとおっしゃっていました。

【ご建墓いただいたお墓】

気丈に話されていた奥さまがとても印象的な今回のお仕事。
奥さまの前向きな生き方に、深い感銘を受けたと同時に、お墓のお仕事の奥深さを改めて感じたのでありました。