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仏教の教えから学ぶ:心を乱す「三毒」とその象徴の動物たち

三つの煩悩

仏教には、私たちが苦しみを生み出す根本的な原因として、最も基本的な三つの煩悩が説かれています。これを「三毒(さんどく)」と呼びます。

この三毒の教えは、私たちの心に潜む「毒」を克服し、穏やかな心で生きるための道標となります。そして興味深いことに、これら三毒はそれぞれ特定の動物に例えられています。

1. 貪(とん):むさぼり、欲(動物:鶏)

「貪(とん)」とは、文字通りむさぼること、つまり執着のことです。欲しいものを求めすぎたり、今あるものに満足できず、いつまでも追い求め続ける心です。

  • 象徴の動物:鶏(にわとり)

    • 鶏が地面をつつき、餌を絶え間なく探す姿が、少しでも多くのものを手に入れようとする人間の「むさぼりの心」に例えられました。

    • 手に入れた瞬間は満たされても、すぐに次の欲が生まれてしまう、キリのない渇望を象徴しています。

2. 瞋(じん):いかり、憎しみ(動物:蛇)

「瞋(じん)」とは、いかり憎しみ、そして不満の心です。思い通りにならないことや、気に入らないことに出会ったときに湧き上がり、周りの人や自分自身を傷つけてしまう感情です。

  • 象徴の動物:蛇(へび)

    • 蛇が獲物や敵に遭遇した際に、激しい毒を吐き出し、鎌首をもたげて威嚇する姿が、人間の「激しい怒り」に例えられました。

    • 怒りは心の平安を奪い、周囲に悪影響を及ぼす「毒」として恐れられています。

3. 癡(ち):おろかさ、無知(動物:豚)

「癡(ち)」とは、おろかさ、または無知のことです。仏教における「無知」とは、単に知識がないことではなく、物事を正しく見通す智慧がない状態を指します。真理を知らず、欲望や怒りに振り回されてしまう根本原因です。

  • 象徴の動物:豚(ぶた)

    • 豚が泥の中で無自覚に満足している様子や、ただ食べて寝るという姿が、真理を見極めず、本能や目先の快楽に溺れてしまう人間の「愚かさ」に例えられました。

    • 三毒の根源であり、これがあるからこそ、人は貪りと瞋りに囚われてしまうと考えられています。

この記事を書いた人

営業部・PR担当

榎本 武流

Takeru Enomoto

資格

お墓ディレクター2級・ユニバーサルマナー検定2級・海洋散骨アドバイザー

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