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日本の暮らしに根差す神様:稲荷神とその使い、お狐様

 

日本全国津々浦々、私たちの身近な場所で赤い鳥居が連なり、お狐様が鎮座している神社を見かけることはありませんか? それが、日本の五穀豊穣と商売繁盛を司る稲荷神、そしてその神聖な使者であるお狐様です。

稲荷神とは? その起源と広がり

稲荷神は、日本古来の農業の神様です。その名は「稲が成る」に由来するとされ、その信仰は稲作が始まった弥生時代にまで遡るとも言われています。元々は稲の神様、食物の神様として信仰されてきましたが、時代とともにそのご利益は広がり、現在では商売繁盛、家内安全、産業発展、学業成就など、非常に幅広い分野の願いを聞き入れてくださる神様として、多くの人々に信仰されています。

全国に約3万社あると言われる稲荷神社の総本宮は、京都の伏見稲荷大社です。千本鳥居で有名なこの場所は、国内外から多くの参拝者が訪れ、稲荷信仰の中心地となっています。

神の使い、お狐様(狐)の役割

稲荷神社の特徴といえば、やはり狐の像です。彼らは稲荷神の神使(しんし)、つまり神様の使いであり、神様と人間をつなぐ役割を担っているとされています。

なぜ狐が神の使いとされたのでしょうか? これには諸説ありますが、一つには、狐が田畑を荒らすネズミを捕食し、稲作を守ってくれる益獣であったことが挙げられます。また、狐の体毛の色が稲穂の色に似ていることや、秋の収穫期に姿を現すことが多かったため、稲の神様と結びつけられたとも考えられています。

稲荷神社の狐の像は、口に玉(宝珠)や鍵稲穂などをくわえている姿が多く見られます。これらはそれぞれ、稲荷神の霊力や富、豊穣、そして繁栄を象徴していると言われています。また、白狐として表現されることが多く、これは神聖さや清らかさを表しています。

現代における稲荷信仰

現代においても、稲荷信仰は私たちの生活に深く根差しています。企業や商店の屋上、個人の家の庭先などに小さな稲荷社が祀られている光景も珍しくありません。これは、商売の発展や家門の繁栄を願う人々の、稲荷神への篤い信仰の表れです。

また、稲荷神社は、単なる信仰の対象であるだけでなく、美しい鳥居の連なりや、表情豊かなお狐様の像など、その独特の雰囲気で多くの人々を魅了しています。特に伏見稲荷大社の千本鳥居は、その壮観な景色から、パワースポットや観光名所としても人気を集めています。


稲荷神とお狐様は、日本の豊かな自然と、人々の暮らしに寄り添ってきた信仰の象徴です。もし稲荷神社を訪れる機会があれば、その歴史や意味に思いを馳せながら、神聖なお狐様にご挨拶してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

営業部・PR担当

榎本 武流

Takeru Enomoto

資格

お墓ディレクター2級・ユニバーサルマナー検定2級・海洋散骨アドバイザー

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