自然葬樹木葬ってなに？

投稿日：2024年07月25日

こんにちは、千年オリーブの森スタッフ田中です。今回は、樹木葬についてご紹介します。

自然葬とは？

自然葬とは、遺骨をお墓に埋葬するのではなく、自然に還す形式の埋葬方法です。遺骨をパウダー状にして山や海に還すため、大きな墓石が不要です。墓標を設けるかどうかによって樹木葬と散骨に分けられますが、どちらも「自然との一体化」を目指す点で共通しています。散骨には海洋葬も含まれ、特に海に親しみを持っていた方に選ばれることが多いです。日本では依然として伝統的な埋葬方法が主流ですが、樹木葬は近年、特に注目されています。

自然葬が注目される理由

自然葬が注目される背景には、少子高齢化や核家族化があります。お墓を継承する人が減少し、管理の負担を残された家族にかけたくないと考える方が増えています。また、先祖代々の墓に入るという伝統的な価値観が薄れつつある現代では、お墓を持たない選択をする人が増えています。特に都市部では墓地が不足し、地方にお墓を建てることになるため、管理が難しくなっています。こうした背景から、大きな墓石を持たない自然葬の需要が高まっています。

自然葬の種類

具体的な自然葬の種類について見てみましょう。代表的なものに樹木葬、海洋葬、空中葬があります。

樹木葬

樹木葬は、大きな墓石の代わりに樹木や草花を墓標として遺骨を埋葬します。樹木葬に特化した千年オリーブの森樹木葬霊園では、管理も行っており、遺族の負担を軽減することができます。樹木葬には、都市部に近い「都市型・公園型」と、自然に近い「里山型」の2種類があります。千年オリーブの森堺・和泉は、都市型・公園型に分類されます。

海洋葬（海洋散骨）

海洋葬とは、遺骨を海に撒く散骨方法です。生命の起源である海に還ることで、命の循環の一部となるイメージがあります。一般的には、クルーザーで沖合まで出て散骨を行います。海が好きだった方に人気がありますが、海水浴場や漁場など人が多い場所は避け、適切な場所を選ぶ必要があります。

費用

自然葬の費用についても触れておきましょう。

樹木葬の場合、一つの樹木に対して複数家族を埋葬する場合は約25万円、区画を分け与える場合は約60万円から120万円程度が相場です。

海洋葬の場合、個別散骨は約20〜40万円、合同散骨は約10〜20万円、委託散骨は約5〜10万円が相場です。

いずれの方法でも、散骨時の献花や交通費、場合によっては粉骨料や宿泊費が必要となる場合があります。

2040年問題とお墓の継承問題

「2040年問題」とは、日本の人口減少と少子高齢化により、2040年頃にさまざまな社会問題が顕在化することを指します。国立社会保障・人口問題研究所によると、2040年には65歳以上の高齢者が全人口の34.8%を占めると予測されています。既婚者と独身者の割合がほぼ半々になるため、お墓の継承問題が一層深刻化すると予想されています。