蛇の精霊「ナーガ」
投稿日:2024年05月14日
ナーガとは
ナーガは、インド神話に起源を持つ、蛇の精霊あるいは蛇神のことで、ヒンドゥー教や仏教で重要な役割を果たしており、様々な姿や能力を持つとされています。
ヴァスーキ、シェーシャ、タクサカと呼ばれることもあります。
ナーガの特徴
上半身が人間、下半身が蛇の姿で描かれます。 頭が複数あるものや、姿が完全に蛇の姿で描かれることもあります。
ヒンドゥー教
ヒンドゥー教の神話では、ナーガは様々な役割を果たします。 ヴィシュヌ神が創造神ブラフマー神の眠りを目覚めさせるために、彼の臍の蓮華から生まれたヴァスーキというナーガが登場します。 また、クリシュナ神が幼い頃に退治したカーリヤという蛇も、ナーガの一種と考えられています。
ナーガの役割
ナーガは、水や地下世界、仏法などを守護する神として信仰されています。 寺院の装飾や彫刻などに、ナーガの姿を見ることがよくあります。
雨をもたらす神としても信仰されます。 干ばつなどの際に、ナーガに祈りを捧げることで、雨が降ると信じられていたようです。
仏教
仏教では、ナーガは仏法の守護者として重要な役割を果たしています。 釈迦牟尼仏が悟りを開いた際に、彼を日差しから守ったムチャリンダというナーガや、仏教の教えを説くために人間界に現れたナーガ王が有名です。
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