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水葬の弔い方

こんにちは、㈱西鶴の津川です。

京阪奈墓地公園、交野霊園の桜が咲いてきました。
もうすぐ4月。本格的な春到来ですね。

今回は水葬の方法について、詳しく取り上げていきます。

水葬とは?

水葬とは、遺体を海や川などに沈める弔い方を指します。
日本では一般的には行うことができず、特定の条件を満たした上で執り行うことができます。

かつてあった水葬の種類

水葬は主に「舟葬」と「海葬」の二つに分けられていました。
この二つの違いは以下の通りになります。
舟葬:遺体を小舟に乗せ、川や海に流す
海葬:遺体をそのまま海の中に流す

今現在は、死体遺棄となってしまうため、これらの方法はできません。

今行われている水葬の方法

海外の軍隊では、棺に国旗をかけ、斜めになっている滑り台を利用して棺を海中へと沈めていく方法が主流となっています。
海中に入れていく際には弔砲や弔銃が執り行われます。

水葬ができる条件

日本で水葬を行う場合は、以下の条件を全て満たす必要があります。

伝染病以外の方法で死亡し、24時間が経過した
船内に遺体を保管できない
医師が乗り合わせていた場合、死亡診断書の作成
伝染病で死亡した場合には、十分な消毒を行った
本人の写真の撮影、遺品、遺髪の保管をした後、遺体が浮き上がらないように処置をした

水葬が一般的に行われている地域

水葬は、主にインドのガンジス川やアメリカで行われています。
インドはヒンドゥー教の儀式の一環として行われています。

新しい水葬の形

今現在、アメリカで注目されている新しい水葬の形として「アルカリ分解葬」が注目されています。
遺体をアルカリ加水分解によって“液化処理”する弔い方となっており、「水葬」「液体火葬」などと呼ばれています。
遺体が自然に腐るのと同じことを短時間で行う形となっています。

アルカリ加水分解とは、熱と圧力、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムといったアルカリ性物質を使用し、通常の腐敗プロセスを高速化するものとなっています。

遺体は300リットルほどの水が入った鉄の容器に収められ、150℃に高温化されます。
1~2時間で、ミネラルや塩、アミノ酸、脂肪酸が水に溶けだした無菌状態の液体と、金属類、そして遺骨が残ります。