千年オリーブの森

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お墓参りの作法とお供え物のマナーについて教えてください。

お墓参りの際の作法とお供え物に関するマナーをご紹介します。

お墓参りに絶対的な作法はありません。お供え物についても同じですが、それぞれにマナーはあります。

例えば服装ですが、普段のお参りなら特に気にすることなく普段着で構いませんが、法事など特別な場合は、喪服もしくは準喪服で行くのがマナーです。年回忌では、一般的に七回忌までは喪服ということが多いのですが、宗派によって異なることもありますので、確認してください。

お参りの順番にもマナーがあり、故人と縁が深かった人から順にお参りしていきます。

 

お墓参りをする際は大抵の場合、お供えするお花などを持って出向くでしょう。

故人の好きだった食べ物や飲み物、嗜好品なども持って行くかもしれません。

お花・食べ物、実はこれらはこのあと紹介する五供の一部です。

お墓参り全般・五供について、一般的なマナーをご紹介します。

  

お供え物の五供(ごくう)って? 

「五供」とは、お墓参りの際に基本となるお供え物です。

ほとんどの方が意識せずとも、用意しているものではないでしょうか。

五供を一つずつ簡単に説明していきますので、お墓参りの参考にしてください。

  

【香】お線香

香りは故人の上等な食べ物という意味合いをもち、その場や自身を清め、浄化すると言われています。

 

◇供え方◇

お線香をお供えするには、まず宗派や地域的な決まりごとを把握することです。宗派によってお供えの仕方も異なります。お供えの本数が決まっていたり、立てて置いたり、横向きだったりと様々です。

 

◇片づけ方◇

お線香が消えるまで待てればいいのですが、中々そうもいかないでしょう。

その場合は確実に火を消した上で、処分するか持ち帰ります。

お線香の消し方には決まりごとがあり、口で消すことはタブーとされています。

その理由は、「口から出た息は穢れたもの」と考えられているからです。お線香は振って消すか、持ち手と反対の手であおいで消しましょう。

 

墓地等のルールがあれば、それに従ってください。

 

 【花】お供えする花

故人が好きだった花などを供えるといいでしょう。一般的には長持ちする花が好まれています。

逆に供花にはタブーとされている花もあります。棘のある花・毒のある花・匂いが強い花などは適さないので、よほどのこだわりがない限りは選ばないことです。 

供養が目的の供花ですから、棘で故人がケガをしないようになどの、配慮あるしきたりなのでしょう。しかし供養が目的だからこそ、故人が好きだったバラを供えたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは棘を取り除くなどの工夫をして、周囲の理解が得られればお供えしてあげましょう。 

 

◇供え方◇

一般的には左右対称に花立が置かれているので、自分の方を向け、奇数でお供えします。最近では洋型のお墓も増え、花立がない場合もありますので、その際は横向きに置き、お供えしましょう。

 

◇片づけ方◇

定期的にお墓参りをされるのであれば、次回までそのままで大丈夫です。しばらく来られないのであれば持ち帰りましょう。

 

【灯燭】ろうそく

故人の場所を照らし、煩悩を消し去り、悟りを導くという慈悲の意味があります。

ろうそくを灯すことは、故人やご先祖様に、お参りに来たことを知らせる目的もあると言われています。

 

◇供え方◇

ろうそくを点けるタイミングですが「来たよ」と知らせる意味合いからも、お墓の前に立ったその時に点けます。そうなると「掃除をする前に点けるの?」という疑問が出てきますね。その通りなのですが、現実的には掃除後にお供えするのが一般的でしょう。 

 

◇片づけ方◇

ろうそくは、燃え尽きるのを待てなければ、確実に消した上で持ち帰りましょう。

ろうそくを消す際は、お線香の消し方と同じで、口で吹いて消すことは不作法になります。手であおいで消すのがマナーです。

 

【浄水】お供えするための水

お掃除用の桶から水を汲むのではなく、口にするものという認識で用意するといいでしょう。心を清め、浄化するという意味も込められています。 

 

◇供え方◇

墓石の中央部分のくぼみが水鉢です。きれいに掃除をしてから浄水を張りましょう。

 

【飲食】故人の好きだったものを供えるのが一般的

故人が好きだった食べ物や飲み物をお供えします。生ものや匂いがきつい物は避けましょう。

 

◇供え方◇

墓石に直接置くことはせず、半紙や懐紙の上に置きます。そのままお供えするのではなく、食べ物はすぐに食べられるよう開封し、飲み物も口を開け、こぼれないようにお供えしましょう。

 

◇片づけ方◇

お墓参りが終わったら、お供えした飲食物はその場でいただいてしまいましょう。故人への供養に繋がります。その場で飲食が無理なら持ち帰ります。

 

お供えをそのまま放置することだけは避けてください。

鳥など動物に荒らされたり、腐ってお墓を汚したりしてしまいます。悪臭を放ち、お墓参りに来た方に迷惑をかけてしまうことになります。

 

まとめ 

お墓参りについての作法やマナーは「一般的」という表現も適さない部分があります。宗派や地域性のしきたりが強く、一言で伝えるのが困難なレベルです。

しかし宗派が分かっている場合は、そのルール通りに作法を極めればいいので難しいことではありません。

霊園や墓地の管理方法もそれぞれですから、対象となる霊園等の決まりごとを知ることが一番です。

作法やマナーも大切ですが、何より故人を想う気持ちに勝るものはありません。

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