公開日:2019年04月01日
更新日:2024年01月26日
最近よく耳にするリビングウィルとは何ですか?
リビングウィルとは、終末医療に関する生前意思表明書です。
高齢化に伴い、リビングウィルを残す人が増えています。
日本は高齢化社会です。平均寿命が長いのは世界に誇るべきことですが、実際には意識がないような状態で延命治療を行い、命をつないでいるケースも少なくありません。しかし、50代や60代など、意識がしっかりした時期に取ったアンケートでは、延命治療は行わずに自然に任せたいという人が大半を占めているというデータもあり、もちろんいざとなったら生きたいという気持ちになることは考えられますが、それでも本人の意志とはかかわりなく延命治療が行われているケースも少なくないのです。とはいえ、医師や身内など、他人の判断で延命治療をやめるわけにはいきません。そのためには、本人の明確な意思が必要になりますから、元気なうちにその意思を書面で残しておくものが、リビングウィルなのです。リビングウィルがあれば、延命治療などを終了しても医師が罰せられることはありません。
リビングウィルの作成方法
リビングウィルに決まった書式があるわけではありませんが、やはりいざという時に効力を発揮するには、ある程度きちんとした内容で書いて署名捺印をしておく必要があります。最近では、インターネットで例文などをダウンロードすることもできるので、そういったものを利用うするのも良いでしょう。作成したら、署名捺印して家族にもその存在と、置き場所を伝えておきます。また、コピーを取って家族に渡し、主治医にも見せておいたほうがスムーズにすすみます。きちんと作成して署名捺印してあっても、作成があまりに古いものだと、そのまま実行して大丈夫だろうかと不安に感じさせるので、できれば2~3年毎には日付を署名捺印入れで更新するか、作り直すようにしましょう。
まとめ
リビングウィルとは、終末医療に関する意思表明書です。延命治療を行うかどうかは、本人が明確に意思を表明していないと、医師や親族に判断する権利はありません。その結果、望まない延命治療を行っているケースもあり得るのです。そうならないためにも、延命治療が不要だと考えるのであれば、リビングウィルを作成し、その意思をしっかり伝えておくようにしましょう。最近では、インターネットでフォーマットをダウンロードすることも可能なので、そういったものを利用するのもおすすめです。
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