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仏教のお盆と神道のお盆は何が違いますか?

神道にもお盆がありますが、仏教とは異なる点もあります。

仏教のお盆とは

仏教において、お盆はご先祖様の霊があの世から帰ってくる期間であるとされています。そのため、お盆の前後にはご先祖様をお迎えしたりお見送りする準備を行い、お盆の期間中に供養を行ったり親族が集まって個人を偲んだりするのです。お盆と呼ばれるのは、仏教用語の盂蘭盆会がそのもとになっているためです。お盆を迎える準備としては、盆提灯を飾り、仏壇とは別に盆棚を用意して供物や故人の好物だったもの、花、なすの牛ときゅうりの馬などを供えます。また、お盆の始まりと終わりに、玄関先で焙烙という素焼きの皿でオガラなどを燃やす、迎え火と送り火をすることで、ご先祖様が自宅に戻り、またあの世へと帰っていく道しるべとします。

 

神道にもお盆はある?

日本で行われているお盆の儀式は、その多くが仏教のものですが、神道にもお盆の行事はあります。そもそも、日本の仏教は中国から伝来した仏教に日本で昔から信仰されていた神道が融合した部分も多いので、神道のお盆も、仏教と同じように行われることが多いです。お盆の日にちは、地域によって7月中旬のところと8月中旬のところがありますが、これも仏教、神道どちらも同じ時期に行われます。先祖の霊をお迎えして供養し、祀る期間という点では仏教のお盆と神道のお盆も同じなのです。神道のお盆でも、迎え火や送り火は焚きますし、盆提灯や供物などを用意します。

 

仏教のお盆と神道のお盆の違い

仏教のお盆と神道のお盆は、同じような準備や手順で行われますが、神道の場合は先祖供養に加えて、家族の一年間の息災を祝うという側面もあります。そのため、両親の長寿を祝って、お土産を持って訪問し、供養と同時にお祝いを行うことになります。また、供物やなすの牛ときゅうりの馬などを供えるのは同じですが、神道の場合は仏壇ではなく、神棚があったり、先祖を祀るのが仏壇ではなく祖霊舎だったりという違いがあります。仏教では盆棚にこれらものを供えますが、神道の場合は祖霊舎の前に精霊棚を作って供物などを供えることになります。迎え火や送り火を行うのは同じで、仏教で僧侶に読経をお願いするように、神道では神主様に祝詞の奏上をお願いするのも仏教と神道の違ったところでしょう。

 

まとめ

お盆は、仏教においても神道においても、ご先祖様が自宅に戻り、再びあの世に帰るまで滞在する貴重な時間です。そうして供養を行うという点では同じですが、違う点もあります。地域などによっても多少異なりますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

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