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民族宗教ごとに異なる葬法

こんにちは。千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)の福井です。

今回は、民族宗教ごとに異なる死生観と葬法についてご紹介します。

ヒンドゥー教

幼児と出家者は土葬ですが、それ以外はほとんど火葬です。火葬されると霊魂はあの世へ旅立ち、新しい身体を得るため生まれ変わります。あとに残ったお骨は聖なる河ガンジスに流します。特に偉大な国王や聖人でない限りは、お墓をつくることはありません。

イスラム教

「火葬は神を冒涜する」という考えがあるので土葬にします。霊魂は埋葬した翌日に肉体から抜け出ると信じられているため、埋葬時は顔を聖地メッカに向けて右側臥位にします。三日間喪に服した後はいつもの生活に戻り、お墓参りの習慣もありません。

ゾロアスター教

イスラム教の原型となったゾロアスター教は、火・土・水を神聖なものとして扱い、これらを汚す土葬や火葬は神への冒涜であるという教えがあります。そのため遺体を鳥が食べることで自然に還す「鳥葬」という方法が選ばれました。インドのムンバイにはゾロアスター教徒のお墓であり、鳥葬の場所として有名な『沈黙の塔』があります。

 

チベット仏教

ゾロアスター教と同様に、鳥葬が伝統的な方法です。鳥葬によって死者の霊を早く天界に運べると信じられているため、遺体はハゲ鷲が食べやすいよう細かく切り砕かれます。

しかしすべて鳥葬にしているわけではなく、現実には土葬や火葬、水葬、ミイラなども存在します。

 

キリスト教

最後の審判の日に遺体がないと天国へ往けないと信じられているため、火葬して遺体がなくなることをとても嫌います。カトリックでは特に、火葬は魔女や異端者の拷問刑である火あぶりとみなされるので敬遠されたという説もあります。そのため土葬が一般的で、キリスト像や聖者の遺体に少しでも近い場所に埋葬されることで聖者と共に天国へ往くことを願う人々もいます。

ただし日本では法律で土葬が禁じられているため、キリスト教徒であっても原則火葬となります。

 

儒教

ご先祖様をお祀りする「先祖祭祀」と、父母に仕える「考」が生活の基本にあり、身体を大切にする教えがあります。(親からもらった身体を傷つけない、など)

そのため遺体を焼くなどもってのほかで、遺体を保存できる土葬が伝統的な葬法となっています。

 

民族宗教が違うと「死」の意味付けも異なり、葬法やお墓のあり方も多種多様です。

日本では火葬が一般的ですが、他国の民族の宗教観からすれば特異な葬法なのかもしれませんね。

 

 

この記事を書いた人

営業部・PR担当

福井 亜季

Aki Fukui

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