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四十九日で出会う仏と菩薩とは? 千年オリーブの森 奈良 生駒市 大阪 京都

こんにちは。千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)中野です。

 

四十九日(しじゅうくにち)は亡くなった人の魂が成仏するかどうかの重要な節目です。

仏教では宗派によって異なりますが、多くは「四十九日」までの間に様々な仏や菩薩に出会いながら修行と審判の旅を続けるとされています。

四十九日までに登場する7つの仏と宗派ごとの考え方の違い、故人がどのような行動をとるのかを解説します。

中陰(ちゅういん)とは?

死後49日間を『中陰』と呼びます。

この期間、故人の魂は現世と来世の間にとどまり、7日ごとに仏・菩薩の導きと裁きを受けながら、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道)いずれかの転生が決まっていきます。

 

四十九日までに出会う7仏と役割

 初七日|不動明王(ふどうみょうおう)

  • 役割:煩悩や迷いを断ち切る守護仏。

  • 特徴:怒りの表情、剣と縄で悪を断つ。

  • 意味:死後の混乱を静め、修行の第一歩を支える。


 二七日|釈迦如来(しゃかにょらい)

  • 役割:仏教の開祖であり、真理を教える仏。

  • 特徴:優しいまなざし、説法の印。

  • 意味:魂に仏の教えを授け、正しい道を示す。


 三七日|文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

  • 役割:知恵の象徴。迷いを見抜く智慧を授ける。

  • 特徴:剣と経典を持ち、獅子に乗る。

  • 意味:自らの罪や行いに気づき、反省へと導く。


 四七日|普賢菩薩(ふげんぼさつ)

  • 役割:行動と誓願を司る菩薩。

  • 特徴:白象に乗り、優美な姿。

  • 意味:知識だけでなく、善い行動へと導く実践の力を与える。


 五七日|地蔵菩薩(じぞうぼさつ)

  • 役割:六道すべてを救う菩薩。特に地獄からの救済に尽力。

  • 特徴:僧侶の姿、宝珠と錫杖を持つ。

  • 意味:罪深き者でも必ず救うという、無限の慈悲を象徴。


 六七日|弥勒菩薩(みろくぼさつ)

  • 役割:未来仏。来世で人々を救済する存在。

  • 特徴:半跏思惟像(考えるポーズ)、未来への希望。

  • 意味:転生後も見守り、やがて再び出会うことを約束する仏。


 七七日(四十九日)|薬師如来(やくしにょらい)

  • 役割:癒しと再生を司る仏。

  • 特徴:薬壺を持ち、瑠璃光を放つ。

  • 意味:魂の傷を癒し、浄らかな世界への導きを担う。

 

 

宗派ごとの違い

四十九日後に故人が出会う仏・菩薩については、仏教の宗派によって異なりますが、主に以下の存在があげられます。

 

故人はどうしているの?

・故人の魂は、自分の生前の業を振り返りながら、仏・菩薩と出会い、導きを受ける修行の旅にでます。

・各仏・菩薩は、それぞれのタイミングで現れ、智慧・慈悲・行動の重要性やテーマを故人に教えます。

・最後の四十九日(七七日)には、魂の行先が決定し、六道のどこかに生まれ変わるとされています。

その間に生きている人はどうしたらいいの?

現世での遺族の役割は、供養を通じて故人の成仏を助けることができると考えられています。

 

行動 内容 意味・目的
読経供養 僧侶を招き、七日ごとに読経を行う(初七日〜七七日) 仏の教えを故人に届け、迷わず成仏するように願う
お布施・供物 花・線香・灯明・水・食事などを供える 供物の功徳を故人に回向(えこう)する
追善供養 故人のために善行(寄付・写経・掃除・人助けなど)を行う 故人の業(ごう)を軽くし、転生を良いものにする
法要の実施 四十九日法要を親族で営み、納骨・忌明けを行う 成仏の完了を祈り、旅立ちを見送る
念仏・祈り 「南無阿弥陀仏」など、日々手を合わせ祈る 故人に安心を届け、遺族自身の心も整える
戒名・位牌・仏壇の準備 白木位牌から本位牌へ、仏壇への安置 故人が仏のもとで安らかであるように整える

まとめ

四十九日までの旅は、故人が次の命へと生まれ変わるための、大切な修行の期間です。

その間に出会う、仏・菩薩はそれぞれの思想を持って、魂を導いてくださいます。

宗派によって多少違いはありますが、四十九日は、故人の旅立ちを静かに見送る節目であり、遺族にとっても、祈りと感謝をもって「仏の教え」に向き合う大切な機会となります。

 

この記事を書いた人

千年オリーブの森 店長

中野 寛子

Hiroko Nakano

資格

お墓ディレクター2級・ユニバーサルマナー検定2級・海洋散骨アドバイザー

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