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仏像の誕生について

 

こんにちは。千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)の中谷です。
本日は仏像の歴史についてお話していきます。

 

仏像の誕生

仏教は今から約二千五百年ほど前、インドで釈迦(仏陀・如来)によって始められました。
しかし、仏教が誕生してから約五百年ほどの間、仏像は造られることがありませんでした。

初めて仏像が造られたのは、インド北部のガンダーラ地方です。
この地域は東西文明の接点ともいえる場所であり、そこにアレキサンダー大王に率いられて訪れたギリシャや西アジア系の工人たちの子孫が住んでいました。

なぜ仏像はつくられた?

神の姿を彫刻として表現する文化を持つ彼らにとって、仏教の祖である釈迦の像が存在しないことは、大きな不満だったのではないかと考えられます。
さらに、その他の様々な要因が重なり、ついに紀元1世紀に釈迦の像が初めて造られることになりました。

ガンダーラ地方で造られた釈迦像は、西洋のギリシャ・ローマ系の神像に非常によく似た姿をしています。
一方で、同じ時期にインド中央部のマトゥラー地方でも釈迦像が造られました。こちらは古くからのインドの神像の伝統を受け継いだスタイルで作られており、ガンダーラ像とは全く異なる印象を与えます。
同じ釈迦の像でありながら、その姿があまりにも違うため、驚く人も多いそうです。

 

釈迦の姿の特徴

 

また、釈迦の姿には「三十二相八十種好(さんじゅうにそう はちじっしゅこう)」と呼ばれる、普通の人にはない特徴や福相があるとされています。
これらは仏像が造られた後、仏教の経典に記述されていた釈迦の特性が徐々に整理され、体系化されたものです。
このようにして、仏教における釈迦像のイメージは長い時間をかけて整えられていきました。

 

まとめ

仏像の誕生は、東西の文化が交わった結果生まれた象徴的な出来事であり、そこから仏教美術の広がりが始まったのです。

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