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愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)の歴史と名前の由来

こんにちは。千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)の中谷です。

先日、京都の嵐山の方にある「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」に行ってきました。

1200もの石仏がある珍しいお寺でしたので、ご紹介させていただきます。

 

愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)

 

 

現在は、京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5に位置する愛宕念仏寺ですが、最初は現在の東山区の六波羅蜜寺の近くに創建されました。

現在の住所に移転されたのは1922年のことです。

最初に建てられた場所が、山城国愛宕郡(やましろのくにおたぎぐん)であり、初めて愛宕郡に建てられた寺院であることから「愛宕寺」として創建されました。

 

真言宗のお寺でしたが、鴨川の洪水により廃寺となった愛宕寺を、醍醐天皇の命で復興されました。その際に天台宗に属するようになり、愛宕念仏寺と名前も変わりました。

 

境内には、参拝者によって彫られた1200もの石造の羅漢像が並びます。

羅漢は「らかん」と読み、悟りを開いた高僧のことを指します。

 

とても表情豊かで見て回るのも楽しく感じました。

 

愛宕の読み方は、「あたご」?「おたぎ」?

私は「あたご」という読み方しか知らなかったため、「おたぎ」とも読むんだ!とびっくりしました。少し調べてみました。

愛宕の漢字を使う地名は地名としては、日本に20あるようです。

その中で、

・かつて京都にあり愛宕念仏寺の名前の由来ともなった「愛宕郡(おたぎぐん)

・岩手県にある「江刺区愛宕(えさしくおだき)

2つ以外は「あたご」と読むようです。

やはり珍しい読み方なんですね。

 

由来は諸説あるようですが、1つご紹介いたします。

アタゴ・オタギは同一の語源で、タゴとタギは「山道が狭く曲がりでこぼこしている様子」を表す言葉であり、語の頭の「ア」と「オ」は「逢う」の意味。

つまりどちらも、「険しい山道に出会うところ」という意味だそうです。

アタゴの読み方が変化してオタギに変わったと考えられています。

 

 

 

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