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施餓鬼(せがき)、施餓鬼会(せがきえ)について解説

こんにちは。千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)の中谷です。

 

暑さが厳しくなってきましたが、しっかり水分を補給して元気に過ごしましょう!

 

千年オリーブの森の風景

 

施餓鬼(せがき)、施餓鬼会(せがきえ)

 

死後、餓鬼道(がきどう)に落ちて餓鬼になった人や無縁仏など、飢えに苦しんでいる死者の霊魂に食べ物や飲み物などを施して供養する、餓鬼に施す法要のことを「施餓鬼(せがき)」といいます。

 

正式名称は「施餓鬼会(せがきえ)」といいます。

 

そもそも餓鬼道とは?

仏教には「六道」という6つの世界があり、死後、生前の行いによって6つの世界のどれかに生まれ変わるとされています。

地獄道(じごく)・餓鬼道(がき)・畜生道(ちくしょう)・修羅(阿修羅)道(しゅら)・人道(人間)・天道の6つです。

餓鬼道に落ちたものは「餓鬼」という鬼になります。餓鬼の喉は針のように細く、食べ物や飲み物を受け付けません。そのため、飢えや渇きに苦しみ続けるとされています。

 

 なんのために行われる?

施餓鬼(せがき)の目的は、飢えや渇きに苦しんでいる死者の霊魂を救済することです。

 

多くのお寺では、お盆の時期に盂蘭盆会(うらぼんえ)と合わせて施餓鬼が行われています。

お盆には亡くなった祖先や家族たちの供養を行うのと同時に、餓鬼の供養も行なって徳を積むことで自分にも救いがあるとされています。

 

 

追善供養のために施餓鬼が行われるようになったのは鎌倉時代からだといわれています。

 

 

宗派による違い

ただ、浄土真宗では亡くなるとすぐに極楽浄土へ往生するため、餓鬼は存在せず供養の必要がないため施餓鬼を行いません。

また曹洞宗では施すものと施されるものの間に尊卑貴賎があってはならないとして「施餓鬼」という言葉を使わず「施食会」と呼ばれます。

 

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