生きる、発表

 大学院の授業で、黒澤明監督のヒューマリズム映画、生きるを観て、プレゼンさせられる授業があった。生きるの主演は志村喬さんで、七人の侍では、リーダー格の島田勘兵衞役を演じていた。

 アメリカ人は、島田勘兵衞が1番人気で、イタリア人は菊千代が1番人気で、日本人は久蔵が1番人気だった。アメリカはリーダー、イタリアは盛り上げ役、日本は勤勉で冷静、それぞれがそのお国柄にあい、人気の秘訣なのかもしれない。

 生きルるという映画は、市役所の課長が、ただひたすら書類の判を押すだけの仕事をし、定年を待つだけのつまらない人生を送っていたが、医者から末期の胃癌と宣告され、死ぬ前に一花咲かせようと、住民達の希望だった児童公園建設に奔走する話だった。

 私は発表で、こと課長は、仕事や人生にやりがいが無かったが、死ぬ直前にやりがいを見つけ、それを目的として、命をかけたと簡単だが、説明させていただいた。そこにガンジーやマザーテレサ、ネルソン・マンデラを登場させた。これらの人もやりがいがあったから、生死をかけて生き抜いたのだ。

 黒澤監督がこんなコメントを残していた。「ふと自分が死ぬ場合の事を考える。これではとても死に切れないと思って、いてもたってもいられなくなる。僕は、まだ少ししか生きていない。こんな気がして、胸が痛くなる。「生きる」という作品は、そういう僕の実感が土台となっている。この映画の主人公は、死に直面し、初めて過去の自分が無意味な生き方をしている事に気付き、自分が生きていなかった事に気付き、残された僅かな時間を慌てて立派に生きようとする。」とコメントしていた。

 素晴しい言葉だ!主演を演じた志村喬さんの奥様は、主人が主役で客が入るのか?心配で寝れなかったそうだが、映画館が満員となり、映画の出来栄えが賞賛され、涙が止まらなかったそうだ。そして志村さんの死後も1番の代表作となっている。

 志村さんが歌っていた、ゴンドラの唄が耳に焼き付いている。

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