千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)

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散骨とは何ですか

海洋散骨とは

遺骨をお墓に埋葬せず、遺骨をパウダー状の遺灰にして海へ散骨することを海洋散骨と呼びます。

近年、核家族化によって継承する家族がいない家庭や、宗教離れによって自然葬への関心が高まり、様々なスタイルの自然葬を提案する民間企業や団体が増え、

さまざまな理由で散骨という葬送を選択できるようになりました。

海洋散骨を希望する人の例

・海が好きだった方

・海を仕事場にしていた方

・戦争体験者(海軍出身者)

・お墓のない方

・お墓はあるが跡継ぎのいない方

・お墓はあるが遠方にあるという方

・菩提寺のない方

・海外生活の長い方

・経済的理由

・物や形を残したくない

・墓の維持・管理の負担を残したくない

・子供に迷惑をかけたくない

 

海にゆかりのある方の割合は比較的多い傾向にはありますが、海にゆかりのない方や「お墓の継承問題」を抱え、散骨を希望する方も少なくありません。

 

散骨のスタイル

海洋散骨といっても、さまざまなスタイルがあります。ここでは、代表的な海洋散骨のスタイルを紹介します。

 

① チャーター散骨

船を一隻貸し切るもっともポビュラーなスタイルです。

出航から帰航まで、海域にもよりますが、1時間から2時間くらいのことが多いです。散骨

ポイントに到着するまでは、船内やデッキで自由にくつろいで過ごし、散骨ポイントに到着したら、黙祷、散骨、献花など一連のセレモニーで故人を海に還します。

② 合同散骨

一度に数組の遺族が乗船し、乗り合いで行う散骨の方法です。あらかじめ出航の日時が指

定されていますが、船を一隻チャーターするよりは、費用を安く抑えられるというメリット

があります。散骨ポイントでのセレモニーは、一組ずつ行うケースと、合同で行うケースが

あります。

③代行(委託)散骨

依頼者が散骨に立ち会わず、遺骨を預けて散骨を依頼する方法です。一定のニーズがある

ため、散骨が普及する初期のころから行われてきました。

船に乗らずに代行散骨を選ぶ方には、船に乗れないさまざまな事情があります。船や海が

苦手という方もいれば、高齢で体力的に自信がないという方もいます。散骨する海から離れ

た場所に住んでいるため、行くことができないという方もいます。また経済的な理由という

ことも多いです。

 

散骨の方法とその流れ

セレモニーは実際にはどのように行われているのかを説明します

埋葬としての歴史は浅いため、行う側の自主的な方法に任せられているというのが現状

です。

 

献花 

日本海洋散骨協会では、地球環境に配慮するために、花は茎から花弁をはずして撒くことを推奨しています。

 

黙祷

手を合わせる 信仰に関わらず、故人のために静かに祈る時間を設けましょう。合掌という行為は、仏教に由来するといわれていますが、海洋散骨でも、死者への弔意を示すときに多くの人が自然に手を合わせる光景がよく見られます。船上で黙祷するときは、他船の引き波などで船が急に揺れることもあるため、安全には細心の注意が必要です。

 

散骨した場所を旋回

海洋散骨では、散骨終了後、散骨した場所を中心に船が旋回をしてから帰航するというのが慣例となっています。旋回している間が、その場を離れるまでの最後のお別れの時間となります。そのときの海況によって旋回が困難な場合もありますので、あらかじめ船長と相談しておきましょう。

 

号鐘と汽笛

船上でのセレモニーなので、船に備え付けられている備品を効果的に使用します。号鐘(マリンベル)は、時報を知らせ、霧中の衝突防止のために鳴らすために船に搭載が義務付けられている法定備品ですが、船上セレモニーで使用されることも多くあります。黙祷の時に鳴らしたり、散骨をしている間にゆっくり鳴らすなど、使い方はさまざまですが、鐘を鳴らすことで、その場が神聖な雰囲気になります。そして、船が散骨ポイントを離れる際には、船長と相談して汽笛を鳴らしてもらうと良いでしょう。他に、献酒や献水で海を清めたり、挨拶の言葉を入れる、手紙を読む、お経や賛美歌などがあります

 

お参り

船に乗って、散骨した場所まで連れて行ってくれる業者もあります。

また、普段のお参りは海に手を合わせ、命日などの特別な日は散骨した場所でお参りするといったように様々です。

ただし、天候に左右され、船が出港できない場合もあります。

費用

合同散骨

約10万円

 

代行散骨

約20万円

チャーター散骨

約45万円

価格に含まれるもの

粉骨費・洗浄費・乾燥費用。選んでいただく業者によって変わってきます。

 

〇オプション

お手向け用のお花、手元供養、お墓に5年以上お骨を安置されていた遺骨は粉骨の前に別途処置が必要・土日出港の場合金額が変わります

 

海洋散骨に関する法律について

<海洋散骨は適法>

散骨は現在では多くの業者が取り扱っています。多くの方が散骨という葬送方法を選択するようになった現在、インターネットなどで検索をすると「グレーな行為」だという指摘がありますが海洋散骨は適法です。

 

刑法190条との関係

遺骨遺棄罪

「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し領得した者は、3年以下の懲役に処する。」

 

散骨は遺骨遺棄罪にあたるか

粉骨という行為について散骨をする場合、遺骨を粉末状にすることが通常です。

※遣骨を粉末状に処理することを粉骨と言います。

逮骨をお墓や納骨堂に入れずに撒くという行為は、遺骨を適案しているようにもみえますので、散骨が遺骨遺棄罪に該当するとも思えてしまいますが。散骨は「遺骨遺棄罪」には当たりません。

散骨は「遺骨遺棄罪」には当たりません

190条の保護法益は死者に対する社会的習俗としての宗教的感情とされ、遺骨遺棄罪における「遺棄」とは「社会通念上埋葬と認められない態様で放棄すること」とされています。散骨は「社会通念上埋葬と認められる態様」であれば遺骨を撒いたとしても直ちに遺骨遺棄罪にはならないのです。

ついては、平成2年に法務省刑事局が「刑法第190条の規定は社会的的感情などを保護するのが目的だから、葬送のための祭祀で節度をもって執り行われる限り問題ない」という見解を述べています。このように、葬送のための祭祀として節度を持って行われた散骨が刑法 190 条違反として刑事罰の対象となることは基本的にはありません。

 

墓地埋葬法との関係

墓地埋葬法には散骨に関する規定がありません。墓地や埋葬方法については、『墓地、埋葬等に関する法律』(省略して「墓地埋葬法」と言います。)に定めがあります。墓地埋葬法41項は「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない。」としています。

このように墓地埋葬法では、埋葬と焼骨の埋蔵しか規制の対象にしていません。そうしますと、散骨自体は、墓地埋葬法に想定されていない葬送方法ですので、特に墓地埋葬法の規制の対象外と言わざるを得ません。

規制がない以上、散骨は墓地埋葬法に違反しない

墓地埋葬法に散骨に関する記載がないことをもって、散骨はグレーな行為ではありません。

 

遺骨が及ぼす影響

火葬した遺骨には発がん性物質である六価クロムが含まれている可能性があります。六価クロムは非常に強い酸化作用があり発がん性物質で例えば、人の体に触れると皮膚の炎症を起こしたり癌の原因になったりする物質です。六価クロムが発生する原因は、火葬時の台の素材が関係しています。そのまま散骨してしまうと海洋汚染に繋がるので、還元剤を用いて無害化しましょう。粉骨時に対応してもらえます。

 

業者の選び方

旅行業資格を持たない散骨業者に注意

船や飛行機をチャーターして散骨をする場合には、代行会社等が旅行業登録をする必要があります。自社所有の船舶を利用して海に出る場合、海上運送法という法律で定められた一定の手続(不定期航路事業の許可・届出)を行った船舶であることが重要です。散骨業界自体の歴史が浅く、知らないで営んでいる会社も少なくはありません。きちんと許可を取得していない場合、不法投棄になる場合があります。確認しておきましょう。

遺骨を散骨した後

散骨は『形が残らない』埋葬方法です。メリットでもあり、デメリットでもあります。

一度散骨すると遺骨は二度と元には戻りません。

お骨の一部のみを撒くという選択もできます。後悔のないように考えましょう。

デメリット

・お骨が二度と戻らない→お骨の一部を分骨して手元供養することも可能です

・供養の場が残らない

・天気に左右される

・家族間との意見が食い違う

 

メリット

・自然に還れる

・形が残らず、子供に負担を掛けない

・墓の維持管理がない

 

お参りがしたいと感じられる方は、負担を残さない樹木葬という選択肢や、お骨の一部を手元供養してメモリアルスペースとして自宅に安置することもできます。

 

また、海洋散骨アドバイザーの資格をもつスタッフがいれば希望に沿った埋葬方法を提案してくれるでしょう。

https://kaiyousou.or.jp/examination.html

 

厚生労働省と日本海洋散骨協会は「散骨に関するガイドライン」「日本海洋散骨協会ガイドライン」 を制定しています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000123872.html

 

まとめ

散骨は違法と心配されていますが【適法】です。

新しい埋葬方法として今後さらに広がっていくでしょう。

 

弊社と株式会社 ハウスボートクラブが提携し、海洋散骨サービスを2024111日から開始いたしました。

自然葬といわれる、樹木葬だけではなく、時代のニーズに応える新たな選択肢として海洋散骨事業を開始し、自然に還りたいと願う方々にとって新たな供養のカタチを提供いたします。

詳細はこちらから。

 

【プレスリリース記事】

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000012774.html

 

【ブルーオーシャンセレモニー大阪・堺ホームページ】

https://blueoceanceremony.jp/osaka/

 

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