千年オリーブの森(京阪奈墓地公園内)

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浄土真宗の葬儀マナーとお布施の相場は?

実家の宗派が浄土真宗ですが、どのような葬儀を執り行えばいいか分からない。浄土真宗がどんな宗派か分からない。

浄土真宗のお葬式・執り行い方・お布施の相場・浄土真宗についてご説明します。

浄土真宗のお通夜・葬儀の流れ 相場

枕経:枕経は、現在は亡くなってから読経を行う形が主流となりましたが、本来は命が残りわずかになった人が迷わず往生できるためにおこないます。しかし浄土真宗では人は死後すぐに極楽浄土に到達するという教えため、枕経はご本尊に向かって読経するのが一般的です。本願寺派は『阿弥陀経』、真宗大谷派では『正信偈』(しょうしんげ:親鸞聖人の主著『教行信証』の一部を抜粋したもの)が読まれることが一般的です。

 

お通夜:通夜は亡くなった人が、人として過ごす最後の夜です。亡くなった人をしのび、その徳をたたえます。

 

葬儀:亡くなった人が仏の世界に無事にいけるように仏にお願いし、仏をお招きして、その前に遺体を安置する法要です。

 

初七日法要:浄土真宗では故人は死後すぐに極楽浄土へ行けると考えられています。そのため初七日法要は故人が極楽浄土へ行けるようにするためではなく、故人への感謝の気持ちを伝えるために執り行うものとされており、宗派によって考え方が違います。

 

繰り上げ初七日法要:本来、初七日法要は死後七日目に執り行います。しかし、近年参列者の予定などを考慮して、葬儀当日に初七日法要を行う場合が増えており「繰り上げ初七日法要」と呼ばれます。

繰り上げ法要は火葬後、葬儀場に移動してから初七日法要を行う場合と火葬前のお葬式の中で初七日法要をする場合の2種類です。

繰り上げて初七日をする場合は、葬儀社が僧侶を手配してくれますが、死後七日目に執り行う場合、自分で僧侶の手配や段取りが必要です。またお布施の金額も確認が必要です。

 

還骨法要:骨上げ後に、葬儀式場・自宅に戻り祭壇に遺骨、白木の位牌、遺影を安置して、僧侶に読経・供養してもらうことです。骨上げ後は、葬儀式場・自宅に戻り祭壇に遺骨、位牌、遺影を安置して、僧侶に読経・供養してもらうことです。

 

近年では枕経、お通夜、葬儀、告別式、初七日の繰り上げ法要までがセットになった葬儀社も増えており、葬儀の形も様々になって来ています。

お布施の一般的な相場は20万円~50万円とされています。

葬儀社のプランによっても変わってきますので、確認が必要です。

法名をつけるにも費用がかかる

一般的に葬儀を執り行う際に戒名をつけます。しかし浄土真宗の場合は法名(ほうみょう)と呼ばれる名前を授かります。戒名は、仏弟子として出家して戒律を守りながら修行していくための名であるのに対し、法名は、阿弥陀仏の教えを守りながら出家せず生きていくことを誓う際に授かる名前とされています。戒律の無い浄土真宗は法名(ほうみょう)の一番上に「釋」の文字が入ることで、お釈迦様の弟子(仏弟子)ということになります。浄土真宗独自のもので、他の宗派にはありません。

法名のランクには3種類あります。

 

一般的に多い法名です。このランクの法名であれば、葬儀のプランに含まれている葬儀会社もあります。

  • 院号

生前お寺に貢献していた人であれば院号を授けるという時代もありましたが、現代ではあらたにお布施を包むことで付けてもらうことが出来ます。

院号は葬儀の金額に含まれていない場合があるので、別途費用が追加になる場合もあります。相場10万円です。

  • 院殿号

院殿号は歴代将軍をはじめ大名に限られ用いられていました。はじまりは足利尊氏とも言われています。当時は名を上げた戦国大名等にしか付けられなかったことから、いつしか最高位の法名となりました。現代で院殿号を付ける人は少数派になっています。

浄土真宗 のし袋・のし紙 表書きは? 

浄土真宗のお布施は、お坊さんへの謝礼ではなく「阿弥陀如来」へのお供え物、お礼として渡すものと考えられます。のし袋へ御読経代、戒名料といった表書きはお坊さんへ向けてになるので、避けましょう。

また、浄土真宗は死後すぐ仏になると考えられているので「御霊前」ではなく「御仏前」と書きます。

浄土真宗 お焼香の数は

浄土真宗の焼香の回数は 浄土真宗・西は1回 浄土真宗・東は2回です。

お焼香は仏や故人の前で、香を焚くことで焼香する人の心と体を清める意味が込められています。

お焼香をする人のイラスト(女性)

 

浄土真宗とはそもそもどんな宗派?

浄土真宗とは親鸞が鎌倉時代(1224)に開宗されました。

親鸞は『阿弥陀仏が人々を救いたいがために南無阿弥陀仏と呼びかけている』という考え方です。親鸞は念仏とは阿弥陀仏自身の修行で念仏は仏からの働きかけと考えました。

 

浄土真宗の往生に対する考え方は仏が決めるものとされています。他の宗派では、故人は仏の弟子となり修行を重ねて浄土へと向かっていくと考えられています。また、故人があの世で良い報いを受けてもらうために法要を執り行いますが、浄土真宗では亡くなればすぐに成仏し極楽浄土に行けるという考えであり、法要は努める側が救われる為や感謝する為に執り行います。

浄土真宗 西と東どう違う?

 浄土真宗はもともと一つの宗派だったため、一般庶民にも深く信仰されたました。信者によって一向一揆が起こる地域もあり、大名と対峙するほどの勢力が生まれるほどになりました。しかし大規模教団を恐れた徳川家康により西本願寺派と東本願寺派に分裂しました。

真宗大谷派では「南無阿弥陀仏」を「なむあみだぶつ」と読みますが、本願寺派では「なもあみだぶつ」と読み、発音が違います。

また、仏壇も違います。

西では柱が金箔・東では柱が黒塗りです。花立て、香炉、ロウソク立てなどの仏具は、西では黒系の物、東では金色の物が使われます。

家の宗派が浄土真宗だが、西か東か分からない人は仏壇を確認するとよいでしょう。

 

まとめ

浄土真宗は他の宗派とは大きく考え方が違う宗派です。

葬儀・法事についてのマナーを確認しておきましょう。

 

千年オリーブの森は、宗旨宗派を問いません。無宗派の方でも利用可能です。また法要の際には、霊園の宗教法人の紹介も可能です。お寺とお付き合いがないといった悩みを抱えていらっしゃるかたもご安心くださいませ。

また、年に3回(春彼岸・お盆・秋彼岸)、各霊園の宗教法人が合同供養祭を開催しています。

代が途絶える・なかなかお参りに行けないという方も安心して眠っていただける霊園です。

 

お墓のことだけでなく、仏事のことなどなんでもご相談くださいませ。

 

 

 

 

 

 

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大阪に5つ、大分に1つの霊園を運営しています。
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