公開日:2022年10月01日
更新日:2022年10月02日
魂抜き(性根抜き)・魂入れ(性根入れ)ってなに?
魂抜き・魂入れとは
普段聞き馴染みのない言葉ですが、これはどういった時に、誰にしてもらうのでしょうか?
例えば、お仏壇やお位牌、お墓を新しくするとき、あるいはそれらを移動したり、処分したりするときに行います。
同じような行為の名称として、お性根抜き、お性根入れ、開眼供養(かいげんくよう)、閉眼供養(へいがんくよう)などとも呼ばれます。
魂抜きをするとどうなるの?
家の仏壇を処分したい、置くスペースがないので位牌を処分したい、維持していけないので墓じまいをしたい、そういったときに、そのまま捨てるのは良くありません。
これまで拝んできた対象であり、そこには魂が宿っているという考え方があるので、そのまま捨てるわけにはいかないのです。
そこで魂抜きをし、それらをただの物に戻すというのが、魂抜きという行為になります。
あまり仏教に馴染みのない方からすると必ずしなきゃいけないのかと感じる方もいるかもしれませんが、弔いの気持ちを持ってするのが良いのではないでしょうか。
魂入れはどういう時にするの
では魂入れはどういう時にすればいいのでしょうか?
新しく仏壇を買ったり、墓を建てたりした時や、お墓じまいしてきてお骨を新しいところに納めるとなった時には、魂抜きを上げてもらっていたのであれば魂入れもしてもらったほうがよいでしょう。
処分のために魂抜きをしてもらった場合には入れる先もないので魂入れは不要です。
また、通常、亡くなった際に戒名をつけるとなると、まず白木の位牌(漆塗りでない木のそのままの位牌)を作ります。
その後、四十九日の際に、本位牌(黒い漆塗りの位牌)や浄土真宗の方は過去帳(折本、蛇腹状の小さい本のようなもの)に移行しますが、その際にも、白木の位牌から本位牌等へ魂を移していることになります。
まとめ
仏壇やお墓など拝む対象を新しくしたり、移動、処分する際には魂入れや魂抜きが必要になります。
そのほか、この場合にはどうしたらいいのかなど、お困りのことがあればなんでもご相談ください。
執筆者:株式会社西鶴 代表取締役 山本一郎
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