公開日:2021年10月15日
更新日:2022年07月25日
仏教・カトリック・色々な宗派について
今からおおよそ2500年前、お釈迦様はこの現実の世界を「苦」であると見極めそれを乗り越える道を示しました。
日常生活に存在する迷いや苦しみから目をそらすのではなく、それらを正しく見つめ「今を生き抜く」為の知恵へと転じ「さとり」をひらくことがお釈迦様の説いた教え、仏教なのです。
日本に伝わってから1500年余り。
仏教はこの日本を見舞(みまう)ってきました。
目次
- 1 お釈迦(しゃか)様(さま)って誰
- 2 お寺と神社の違い
- 3 住職と僧侶の違い
- 4 お寺のお参りの仕方
- 5 数珠の意味
- 6 お焼香(しょうこう)って何?
- 7 寺の鐘は勝手についていいの?
- 8 仏様のお供え物
- 9 お供えする花に決まりはあるの?
- 10 座禅(ざぜん)と瞑想(めいそう)の違い
- 11 座禅(ざぜん)の仕方
- 12 仏教に聖地あるの?
- 13 仏教の「聖地(せいち)」はどこ?
- 14 お経には何が書いてるの?
- 15 お経は何語でかかれている?
- 16 写経(しゃきょう)とは
- 17 仏教から始まった[茶道(さどう)]
- 18 仏教から始まった[華道(かどう)]
- 19 お釈迦様の[教え]
- 20 お釈迦様の[考え]
- 21 お釈迦様の教え[名言]
- 22 仏像の種類
- 23 四諦(したい)とは
- 24 八(はっ)正道(しょうどう)とは
- 25 日本仏教の宗派
- 26 日本に年中行事(ねんじゅうぎょうじ)
- 27 カトリックとプロテスタントの違いと呼び方
- 28 最期に
お釈迦(しゃか)様(さま)って誰
仏教の開祖(かいそ)=ガウタマ・シャダールタ(お釈迦様)
誕生
・いつ:紀元前5世紀頃
・何処で:シャーヴァストウというシャーキャ族の城があるヒマラヤ山脈のふもと
・母:お釈迦様が生まれてすぐに亡くなった
・誰に育てられた:宮殿で叔母に育てられた
・性格:繊細で感受性が強かった
・考えていたこと:「人間はなぜ、苦しみから逃れられないのだろう」という思いが幼いころから芽生え始めました。
出家の決意
・シャダールタは城の外に出て、老人や病人、死人、修行者に出会いました。
・人間は老いる事や病気になること、死ぬことは避けられないのだと知り修行の道を歩む事を決意した。
・父親の反対を押し切り、29歳で出家しました。
さとり
・7人の師に修行をついた。
・42日間も断食したり、意識が亡くなるまで息を止めたり等を6年間行いました。
・35歳の時に仲間と別れ、少女の供養した乳粥を受けた後、菩提樹のもとで深い瞑想にはいった。
・煩悩が悪魔として現れ、瞑想の邪魔をしようとしますが、それでもシャダールタ(お釈迦様)は
心の迷いから抜け出て、さとりを開くことが出来ました。
・そしてシャダールタ(お釈迦様)は「ブッタ」(目覚めた人)となりました。
乳粥とは
・お釈迦様を救ったスジャータのおはなしから始まります。
・お釈迦さまは修行の最中に、「修行のみで悟ることはできない」と修行を中断した。
・そして、骨と皮だけになった身体を川で清め、樹の下に座っておられました。
・どれぐらい時がたったのか、お釈迦様の目の前に「1杯の乳粥」を差し出す村娘がいました。
・彼女の名前を、スジャータと言います。
・スジャータから与えられた乳粥を食べて、心身ともに回復したお釈迦さまは、近くの大きな
煩悩樹の下で座禅を組み、ついに悟(さと)りを得られたのでした。
・スジャータの乳粥がなければ、仏教は存在しなかったかも・・・・
煩悩樹(ぼんのうじゅ)とは
・煩悩とは仏教用語で使われます。
・人が生きる時に感じる、迷いや欲望、苦しみの原因となる心のけがれとなるものです。
例)本当は痩せたいのに、暴飲暴食をしてしまったと言う場合に罪悪感
・煩悩(ぼんのう)は108種類と言われている密教(みっきょう)を紐解きます。
布教(ふきょう)
・布教とは、宗教等を広める事。
・説法とは、仏の教えを説き伝える事。
・ブッタは、インドのサールナートに行き、そこで最初の説法を行いました。
入滅(にゅうめつ)
・入滅とは、釈迦の死、高僧の死などに使う言葉。
・無常とは、この世の全てのものは、移り変わっていく事。
・さとりを開いてから45年がたった。
・ブッタは、80歳になりました。
・旅の途中でブッタは体調を崩しました。
・ブッタは、静かに最期の時を待ちました。
・悲しむ弟子たちに、「全てのものは無常であり、常に変化している」と伝え、
生涯を閉じました。
三途の川の言い伝え
・この世とあの世を隔(へだ)てる境界線で分けられているとされています。
・現生での業の深さによって、流れの違う3つの川を渡るという伝えがあります。
善人は橋のある川を渡る
軽い罪を犯した者は浅瀬を渡る
重い罪を犯した者は流れの早い川を渡る
・死後7日目に渡る川とされています。
6文銭と賽(さい)の河原の言い伝え
・三途の川を渡るには、「六文銭」を用意しなければならないという言い伝えがあります。
・三途の川を渡る前に、死者の衣服をうばう鬼がいるそうです。
・さいの河原とは、三途の川の手前の川原のことで、親より先に亡くなった子供たちが、川原で石積
をしなければいけないとされています。
お寺と神社の違い
・何を拝むかが大きな違い
・本殿とは、神様がいらっしゃる場所。
・拝殿とは、神様に向けて拝むための場所。
・森羅万象(しんらばんしょう)とは、森羅「森の木々が重なり、生い茂っている様子」万象
「あらゆる もの」を意味する。
・古代の日本人は森羅万象(しんらばんしょう)に魂が宿ると考え、山や森、岩や樹木などを
御神(おかみ)体として拝んでいました。
・その場所に祭壇(さいだん)や小屋が設けられ、鏡や勾玉(まがたま)、剣などを納める本殿や
拝殿(はいでん)へと発展したのが神社です。
・寺院はインド、中国から伝わった仏教の祭祀(さいし)施設の事。
・ 僧侶(そうりょ)が住み、仏様を祀(まつ)っているのがお寺です。
・寺院には、御本尊として仏像が安置され、人々は仏像を拝み手を合わせお参りする事が出来るのが
特徴です。
住職と僧侶の違い
※どちらもお坊さんを意味する。
家して修行している修行者を示す。
職業的な存在ではない。
住職(じゅうしょく)
・自分のお寺に住んでいる。
・お寺の管理や維持、運営を行っている。
・代表役員という立場である。
・職業の一つと考えます。
僧侶(そうりょ)
・住職に次ぐ地位
・副住職と呼びます。
・出家して仏門に入り修行をしている人を指す。
和尚さん(おしょう)
・修行を積んで、一人前と認められ、教える立場となった人。
・和尚は宗派により呼び方も違います。
・寺に住み込みでない場合が多い
お寺のお参りの仕方
山門(やまもん)(三門)・お寺の玄関
・仏様へのご挨拶の意味を込めて合掌(がっしょう)します。
・境内へ入ります。
手水舎(てみずしゃ)・手を洗う所
・右手で柄杓(ひしゃく)を持つ→左手に柄杓を持ち替える→右手に水をかけ清める→最後に左手の手
のひらで水を溜めて口に含み、軽くすすいで口を清める→姿勢を正し、胸の前で静かに合掌し、
軽く頭を下げる。
本堂
・灯明(とうみょう)(ローソク)とお線香をあげる。
・ローソクは上の段の奥から順に立てるのがマナーです。
・お線香は貰(もら)い火せず、自分のローソクから点(つ)けます。
本堂正面
・本堂に来た事を仏様に告(つ)げる為に、正面の綱(つな)を持って鰐(わに)口(ぐち)を鳴らす。
・浄財(じょうざい)(賽銭(さいせん))を入れる。
・賽銭は金銭を仏様に差し上げる事で煩悩(ぼんのう)を捨てる、修行の一つとされています。
数珠の意味
・数珠は、仏事の際に礼拝(らいはい)する時に用意る仏具です。
・人間には108の煩悩を数珠が引き受けてくれると言う考えから108個の珠玉を連ねたものが基本
です。
現在は、玉の数も様々となっております。
お焼香(しょうこう)って何?
・お焼香とは、抹香(まっこう)や線香を焚(た)くことです。
・仏教では、線香を焚くことで、線香の香りで心身が清められるとされています。
寺の鐘は勝手についていいの?
・お寺の鐘は、「梵鐘(ぼんしょう)」と言います。
・朝夕の時に知らせや儀式の合図(大晦日(おおみそか)の除夜の鐘)として用意られています。
・金をつく時は、事前に確認が必要です。
・鐘を突く場合、「戻り鐘」と鳴るので、参拝後の鐘つきは禁忌(きんき)としています。
仏様のお供え物
・灯明(とうみょう)(ローソク)、お香、香水(こうすい)、仏花、お仏(ぶつ)飯(はん)を供えます。
お供えする花に決まりはあるの?
・決まりはありません。
・昔は、とげがあるといけないと言われましたが、基本亡くなれた方が好きだった花を供えてあげる
ことが大切です。
・お供えした花を見て、命の尊さや生きていることへの感謝を感じ取ることが大切です。
座禅(ざぜん)と瞑想(めいそう)の違い
・瞑想とは・・特定のイメージに精神を集中をさせたり、心を鎮(しず)めたりするために行うものと
考えられ、世界中の宗教に見られます。
・座禅とは・・心を統一し、無にすることを大切にしています。
己の心や何か一つの物事に集中するだけではなく、あらゆる物事をありのまま見つめ、真理を
見つめていくといった考え方です。
座禅は、禅宗(ぜんしゅう)(阿(あ)字(じ)観(かん)・止観(しかん))で行われるものをさします。
座禅(ざぜん)の仕方
・姿勢を正し座る
・心を統一させる
・「座」=座る事 「禅」=物事の真実(しんじつ)の姿勢(しせい)を見極(みきわ)め、これに
正しく対応する心を養(やしな)うこと。
仏教に聖地あるの?
仏教国という定義を「仏教を国教に定めている国」
・チベット仏教を国教とするブータン
・上座部仏教を国教とするカンボジア
仏教徒の多い国
・タイ、ミャンマー、ベトナム、ラオス、スリランカ、日本、中国、韓国
世界の仏教徒の数
・約3億8千万人
日本の仏教徒の数
・8470万人
ブッタ誕生の地は
・ネパールや仏教発祥国のインドでは、ヒンドゥー教徒が多く仏教徒は少数です。
仏教の「聖地(せいち)」はどこ?
・お釈迦様の誕生地:ネパールのルンビニー
お経には何が書いてるの?
・お経(きょう)は、現代語ではない。
・お経には、お釈迦様の教えを文字に書いて残すという事はしませんでした。
・弟子がお釈迦(しゃか)様(さま)の言葉を口伝えで「唱(とな)える」事で、教えが広がりました。
・その後、色々な材料を集め、書き記(しる)しました。
・私たちがよく耳にするお経のほとんどは、中国で翻訳(ほんやく)されたものです。
・お経に書かれている内容は様々な事が書かれています。
・政治、夫婦、商売の人間模様(もよう)を描いた物語・ドラマがお経に含まれています。
・物語、ドラマの中心にお釈迦様がいて、沢山の人々の悩みが解決(かいけつ)されているのです。
お経は何語でかかれている?
・現在のお経の多くは、インドから中国に伝わって翻訳(ほんやく)された漢文(かんぶん)か日本の
古文(こぶん)で書かれています。
なぜ、お経(きょう)を読むのですか?
・お経を読んだり、人に聴かせたりすることがとても功徳(くどく)のある事とされています。
※功徳(くどく)とは、現世(げんせい)・将来に幸せをもたらすおこないや神仏のご利益を意味します。
「南無(なむ)」の意味
・サンスクリット語の「ナマス(帰依(きえ)する)に漢字をあてたものです。
※帰依とは、神仏や高僧(こうそう)を深く信仰(しんこう)し、その教えを乞(こ)い、教えに従(したが)って生きる事。
写経(しゃきょう)とは
・経典(きょうてん)を書き出す事。
※経典とは、仏の教えを記したものです。
・現在のような印刷技術が発達していない時代には、お経は書き写され、広められてきました。
その為、修行の一環として現在でも行われています。
・字の上手、下手は関係ありません。
・心を込めて一字一句書くことが大切です。
仏教から始まった[茶道(さどう)]
日本の長く伝わる伝統や文化にも、仏教に起源(始まり)をもつものも沢山あります。
・茶道の起源は、臨済宗の開祖である栄西が鎌倉初期に留学先から帰国した時に、喫茶の習慣を
日本に持ち込みました。
・その後、臨済宗の寺院では、「茶(さ)礼(れい)」が確立されました。
・又、茶道は仏教と関わる中で、「詫び・寂び」という日本独自の美意識を確立していきました。
※詫び寂びとは、禅仏教に取り込まれた。つつましく、簡素なものの優美を意味します。
仏教から始まった[華道(かどう)]
・生命力の象徴とされ、古来仏教でも重視されてきた花。
・奈良時代から花瓶に挿(さ)した花を仏様に供(そな)える「供華(くげ)」の習慣がありました。
・その後、室内装飾のひとつとして、仏壇飾りの「供華」から花瓶に挿した花が飾られるようになり
ました。
これが生け花の始まりです。
・生け花が「華道」として進化したのは、室町時代中期のことです。
・京都・頂法寺(ちょうほうじ)池坊の住(じゅう)僧(そう)である池坊専応(いけのぼうせんのう)が
より美しい生け花を追求しました。
・池坊では、他の生け花のように、○○流とはなりません。
お釈迦様の[教え]
・日本には、肉食を避ける神道(しんどう)の教えがあったこともあり、仏教でも僧侶(そうりょ)の
肉食が禁止されました。
精進(しょうじん)料理(りょうり)は、野菜・きのこ・豆腐・油揚げ・ゆば・胡麻(ごま)・麩(ふ)など
植物性の食材だけを用いた料理です。
・お釈迦さまは、悪事にとても厳しい人間であったと言われています。
・命の大切さを知るお釈迦様だからこそ、どのような生き物であっても命を尊重し、虫や小動物の
殺生(せっしょう)すら拒む性格でした。
・日本に精進料理を発展させたのは、曹洞宗(そうとうしゅう)の道元(どうげん)でした。
※精進とは、修行に励み、身を浄(きよ)める事です。つまり、又、食も修行のひとつとされてきま
した。
お釈迦様の[考え]
・縁起(えんぎ)・・・全てのものは、独立して起こるのではなく、互いに深く関連しあいながら、
生じたり減したりすると言う考えの事.
・中道(ちゅうどう)・・・快楽(かいらく)と苦行(くぎょう)(つらさに耐えて仕事をすること)、
両極端なものの見方を離れどちらも傾かない生き方・考え方を中道と言います。
※中途半端という意味ではありません。
・三法印(さんほういん)・・・仏教が最も大切にしている3つの真理のこと。
第一に「全てのものは移り変わる」=諸行(しょぎょう)無常(むじょう)
第二に「全てのものには永遠の実体はない」諸法(しょほう)無我(むが)
第三に「さとりの世界はやすらぎである」涅槃(ねはん)寂静(じゃくじょう)
お釈迦様の教え[名言]
・今日すべきことは、明日に延ばさず、確かにしていく事こそ、よい1日を生きる道である。
→今日できることは、今日のうちにしなさい
・過去を追ってはならない、未来は待ってはならない。
仏像の種類
如来(にょらい)とは
・初めからブッタがモデル
・さとりの世界より来る者を指す
・釈迦(しゃか)如来(にょらい)はブッタをモデルにしています。
・薬師(やくし)如来(にょらい)、大日如来(だいにちにょらい)、阿弥陀(あみだ)如来(にょらい)など
多くの如来が誕生しました。
・如来は、1枚の布を体に巻いています。
・髪の毛は小さく巻かれ、頭のてっぺんは盛り上がっている。
・手で様々な印を結ぶ。
菩薩(ぼさつ)
・衆生(しゅじょう)(命あるもの)救済を目指す。
・菩薩像のモデルは、出家前のブッダ。
・あえて仏にならず修行者としてとどまりました。
・様々な姿で、人々を教えに導きました。
・観音(かんのん)菩薩(ぼさつ)、弥勒(みろく)菩薩(ぼさつ)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ) などがあります。
・首飾りやイヤリングなど宝飾品を付けていることが多い。
・宝冠(ほうかん)や仏面(ぶつめん)をつけている。
・スカートのような衣服を着ている。
明王(みょうおう)
・霊力豊かな如来(にょらい)の使者
・如来の教えを世の中に広めるため、憤怒(ふんぬ)(ひどく怒る)の形相(ぎょうそう)(顔つき)
で人々を仏道に目覚めさせました。
・密教(みっきょう)で重要(じゅよう)視(し)され、不動明王(ふどうみょうおう)、愛染(あいぜん)
明王 (みょうおう)、五(ご)大明王(だいみょうおう)などがあります。
・火炎(ひえん)などを背負(せお)う。
・牙(きば)がむき出しになっている。
天
・如来や菩薩(ぼさつ)の守護(しゅご)神(しん)
・バラモン教、ヒンドゥー教など、インド古来の神々を仏教に取り込んだのが天です。
・守護神として仏教を守ります。
・梵天(ぼんてん)、帝釈天(たいしゃくてん)、弁財天(べんざいてん)などがあります。
・性別がはっきりしている。
・人間に近い個性豊かな姿。
四諦(したい)とは
「苦」の原因を探り、さとりを手に入れるための4つの真理です。
苦諦(くたい)
「一切は区である」という心理。
→人間は四(し)苦(く)(生(しょう)・老(ろう)・病(びょう)・死(し))など、逃れる事の出来ない苦を背負っています。
人生とは思い道りにならないもので、これを理解する事が仏教の大前提となる。
集諦(じったい)
「苦の原因は煩悩(ぼんのう)にある」という心理。
→そもそも、私や私のものには実態がないにもかかわらず、人はそれらにこだわり、執着し生きる時 に苦しみの原因になる。
滅諦(めったい)
「煩悩を減らすれば安らぎが得られる」という心理。
→煩悩を乗り越えたら「苦」から自由になることができるということ。
道諦(どうたい)
「苦を減する方法がある」という心理。
→正しい修行を実践すれば「苦」の輪廻(りんね)(生命が無限に転生を繰り返す)から解き放たれ、
解 脱(げだつ)(煩悩から脱して自由になる事)の状態になる。
八(はっ)正道(しょうどう)とは
「苦」を減らすための八つの道。
正(しょう)見(けん)
正しい見解(ものの見方・考え)を持つということ。
正思(しょうしゅ)惟(ゆい)
正しい考えを持つと言うこと。
正語(しょうご)
正しい言葉を使うということ。
正業(しょうごう)
正しい行為をするということ。
正(しょう)命(みょう)
正しい生活をするということ。
正精進(しょうしょうじん)
正しい努力や修養(品性をやしない、品格を高める)をするということ。
正念(しょうねん)
正しく記憶するということ。
正定(しょうじょう)
正しく精神を統一するということ。
日本仏教の宗派
・大きく分けて13宗、細かく分けると56宗派が存在します。このように多くの宗派が存在するのが
日本仏教の特徴です。
・法相宗(ほっそうしゅう)、律宗(りしゅう)など6つの宗派が出来上がり、宗派の始まりとなり
ました。
・平安時代にはいり、最澄(さいちょう)天台宗(てんだいしゅう)と空海(くうかい)真言宗(しん
ごんしゅう)が登場し、それぞれ新しく宗派を確立しました。
・鎌倉時代になると、法(ほう)然(ねん)浄土宗(じょうどしゅう)、親鸞(しんらん)浄土真宗
(じょう どしんしゅう)などが現れ、様々な宗派が誕生しました。
・中国からは禅宗(ぜんしゅう)も伝わりました。
・念仏をとなえたり、禅を組んだり、宗派で大事にしている事は違いはありますが、大切にしている
ものは「さとりを開き、苦しみから自由になる」ということ。
・目的はどの宗派でも同じなのです。
日本に年中行事(ねんじゅうぎょうじ)
お正月(1月1日)
・除夜(じょや)の鐘(かね)・・・古き年を徐き、新年を迎える夜の意をもつ
・歳(さい)神(しん)を迎(むか)え、その年の豊作(ほうさく)を祈る、「神祭り」としてはっきり区別
されるようになった。
・仏教では、元日に新しい、いい年を祝う修正会(しゅしょうえ)(仏教寺院で行う法要)が行われ
ます。
初詣(はつもうで)
・仏様、先祖様に今年の目標や希望を聴(き)いてもらう。
お彼岸(ひがん)(3月・9月)
・彼岸とは仏教用語で「向こう岸」という意味です。
→仏のさとりの世界を指します。
・彼岸の対語は「此(し)岸(がん)」といって、「こちらの岸」という意味です。
・中日の日に太陽が真西に沈むこの日は極楽浄土の方角がはっきりわかるので、お彼岸の期間に
お墓参りするようになりました。
お盆(8月中旬)
・正式には、盂蘭盆会(うらぼんえ)と言います。
・この時期それぞれの家に先祖の霊が帰ってくるとされている。
・お盆がはじまる13日には家や門の前で「迎(むか)え火」を焚(た)いて先祖の霊を迎え、16日には
戻(もど)っていくので、再び「送り火」を焚いて道を照らします。
花まつり(4月8日)
・お釈迦様が生まれた日を祝う。(降誕会(ごうたんえ)・灌仏会(かんぶつえ))
・生まれた場所が花園だったことや、その教えが世の中に救いの花を咲かせたという考えにちなんで 「花まつり」と呼ばれるようになりました。
カトリックとプロテスタントの違いと呼び方
ミサと礼拝(れいはい)
・プロテスタント:日曜拝礼・牧師(既婚者でもなれる)
・カトリック:ミサ・神父(結婚しない)
|
寺 |
神社 |
教会 |
全国 |
約7万7千 |
8万 |
1685 |
寺職・神職・教師 |
37万人 |
2万1000人 |
1726人 |
拝む対象 |
御本尊(仏像・仏画) |
御神体(鏡・剣・山等) |
神 |
入口 |
山門 |
鳥居 |
|
守護像 守護(しゅご)神史使(しんしし) |
仁王像(におうぞう) |
狛犬(こまいぬ)・狐(きつね) |
天使 |
建築様式 屋根の違い |
飛鳥(あすか)様・和様・大仏様 禅宗(ぜんしゅう)様・折衷(せっちゅう)様 瓦(かわら)屋根(やね) |
神明(しんめい)作り・大社(たいしゃ)造り 権現(ごんげん)造り 茅(かや)・檜(ひのき)・柿 |
ゴシック建築 ロマネスク建築 |
お参りの作法 |
合掌(がっしょう) |
二礼二伯手(はくて)一礼 |
十字:右手で額、胸 左肩、右肩、手を合わせる |
最も多い地域 |
1位 愛知県 2位 兵庫県 |
1位 新潟県 2位 兵庫県 |
1位 東京 2位 大阪 |
最期に
仏教とは、人が幸せなる為の教えの事です。
経典を読んだり、知識として理解したりするだけではありません。
日々の生活の中で活かすことができる、実践的な考えなのです。
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