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家族の負担軽減になるが、法的効力はまったくないなど、エンディングノートのメリットとデメリットについて。

法的拘束力がないのはエンディングノートのデメリットですが、手軽に書くことができるなどのメリットもあります。

エンディングノートとは、自分の死後に手続きや遺産などの件で遺族が困らないようにしたり、自分の意思や気持ちについて伝えるためのものです。正式な遺言状とは異なりますが、だからこそのメリットやデメリットがあります。

 

エンディングノートのメリット

遺族の負担を減らすことができる

人が亡くなると、銀行の口座や、各種登録の解除など、さまざまな手続きを遺族が行うことになります。その時に、どこの銀行に口座があったのか、どんな団体やサイトに登録していたのかなどがわからないと、遺族が困ってしまうことになりかねません。

エンディングノートにそうした一覧を記載しておくことで、遺族がスムーズに各種手続きを進めることができるのです。

 

手軽に書くことができる

エンディングノートはあくまで必要な記録と自分の意思を遺すためのものなので、思い立った時にいつでも書くことが可能です。書き方も自由で、項目が記載されているエンディングノートを購入してそれを埋めるという形でもいいですし、手持ちのノートに自由に書いてもかまいません。最近では、エンディングノートアプリもあるので、そうしたものを利用するのもよいでしょう。

 

自分の気持ちを伝えられる

エンディングノートに何を書くかは自由です。もちろん必要な連絡事項を書くことで遺族の負担を減らすことは大切ですが、それ以外にも書けることはたくさんあります。普段、口ではなかなか伝えられなかった家族への気持ちなどを書いておくことで、死後に伝えることができますし、遺族にとっても大切な形見になるのです。

 

エンディングノートのデメリット

法的拘束力がない

正式な遺言状とは違い、エンディングノートには法的拘束力がありません。そのため、遺産の分配などは希望を書いておいても必ずしもその通りになるとは限らないので気を付けましょう。どうしても実行してほしい場合は、その件だけでも正式な遺言状を作成しておくことをおすすめします。

 

定期的な見直しが必要

登録しているサイトのパスワードや、連絡してほしい人の連絡先など、変更の可能性がある情報もありますので、エンディングノートを作成してからも、正月や誕生日など定期的に見直すことが必要です。面倒ではありますが、自分の人生を見つめる意味でも、定期的に見直すことは大切でしょう。

 

まとめ

エンディングノートには、確実な実行性などの法的拘束力はありませんが、だからこそ気楽に書くことができますし、家族に対する気持ちなど伝えたいことを幅広く書くことができます。もしものときのために、思い立った時にエンディングノートを書いておいてはいかがでしょうか。

 

執筆者:株式会社西鶴 代表取締役 山本一郎

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