公開日:2021年09月01日
更新日:2022年09月15日
外国籍の人でも日本でお墓が作れますか?
外国籍の人の場合、日本のお墓が作れる場合と、作れない場合があります。
外国籍でもお墓は作れる
外国籍だから、お墓を作れなかったり、日本のお墓に入れない、ということはありません。日本国籍がなくても、市町村役場で死亡届や、火葬許可申請などを行えば、墓地への埋葬は可能です。ただし、お墓や霊園は、その管理者が使用についての条件を設けていることが多いので、その条件に反している場合はそのお墓には入れないということもあります。
宗教的な問題がある場合も
宗教によってはお墓に入れないことも
外国籍の人が日本のお墓に入れないという場合、よくあるのが国籍ではなく宗教的な問題によるものです。たとえば、お寺が運営している墓地の場合は、仏教以外の宗教を信仰している人は入れないということもあるでしょう。また、霊園によっても、仏教に限定していることもあります。また、霊園よっては、日本国籍を持つことを条件にしているところもあるかもしれません。無宗教の墓地で、国籍を問わない墓地であれば、外国人でも埋葬できる可能性は高いです。
土葬ができるお墓は少ない
無宗教の墓地であっても、ほとんどの霊園は火葬していないと埋葬することはできません。日本では現在99%以上の遺体が火葬にされてから埋葬されるので、基本的には墓地の埋葬する部分は骨壺が入れられるようになっています。無宗教の墓地でも、そうした点は同じなので、仏教徒以外でも骨壺を埋葬できるのです。しかしイスラム教の場合は、死後の復活には体が必要になると考えられており、そのため土葬を行うのが一般的です。日本では現在土葬が認められている墓地は全国でも数か所しかないため、土葬をするのは非常に難しいといえるでしょう。
夫婦で同じ墓に入れるか
外国籍の夫婦や、どちらか一方が外国籍の夫婦の場合、日本のお墓に入るためには、国籍や宗教を問わないお墓を探す必要があります。そうしたお墓があれば、手続きをすれば問題なく入ることができますが、妻か夫が日本人で、その日本の代々のお墓に一緒に入りたいと思った場合、すでにあるお墓によっては宗教上の問題で入れないというケースはあるでしょう。こうした場合は、夫婦で別のお墓などを探すことで、同じお墓に入ることは可能です。
まとめ
外国籍だから必ずしも日本のお墓に入れないということはありません。国籍を不問としているお墓もありますから、そうしたお墓であれば問題なく入ることができます。ただし、宗教に既定のある霊園などの場合は、宗教上の問題で断られるということもあるので、その点は気をつけましょう。
執筆者:株式会社西鶴 代表取締役 山本一郎
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