公開日:2021年04月01日
更新日:2024年01月17日
仏壇に備えるお茶やお水。正しい供え方や宗派別の違いについて。
仏壇にお供えするお水やお茶の供え方。意外とわからないという人も多いです。
仏壇にお水やお茶をお供えする?
仏壇へのお供えとして、お水やお茶は大切です。これは、亡くなった人は常にのどが渇いているという考えから、ご先祖様ののどを潤すためにお供えするものだからです。
また、現在生きている私たちが、飲食に困っていないということをご先祖様に感謝するという意味で、ご飯やお水、お茶などをお供えするという意味もあります。
お供えするのはお茶?お水?
仏壇へのお供えとして、お茶を置くという人もいれば、お水を置くという人もいます。これは、どちらかに決まっているというわけではないので、どちらを置いてもかまいませんし、両方を置くという家もあります。
お茶はお水よりも淹れるのに手間がかかり、おいしいとされているのでご先祖様にはお茶を差し上げる、という考え方もありますし、澄んだ水が清浄で穢れのない浄土を表しているという人もいます。つまり、どちらをお供えしてもご先祖様を大切にしていることには変わりないのです。
お茶やお水のお供え方
お茶やお水をお供えするための仏具である、茶湯器がある場合は、それに入れてお供えをするのがよいでしょう。なければ、普通のコップやお湯飲みを使ってもかまいません。
お茶だけ、もしくはお水だけを供える場合は仏壇の真ん中に置き、お茶とお水の両方を供える場合は、お茶が東側になるように置いて、お茶とお水の間にお菓子などの食べ物を供えます。お供えをするタイミングとしては、毎日お線香をあげるときや食べ物を供えるときに一緒に行うようにします。
浄土真宗では異なる
浄土真宗では、人は亡くなると飢えや渇きのない極楽浄土に行くと考えられえているため、亡くなった方ののどを潤すという意味でのお茶やお水は必要ありません。ただし、毎日飲食に困らずに生活できていることへの感謝としてのお水はお供えすることがあります。この場合は、コップなどを使わず、花瓶(けびょう)と呼ばれる仏具を使い、中には水と一緒に樒(しきみ)や青木などを入れて「香水」としてお供えします。
まとめ
仏壇にはお茶やお水をお供えするのが一般的ですが、これは亡くなった人ののどを潤すという意味だけでなく、生きている私たちが飲食に困っていないことに感謝するという意味合いもあります。ただし、浄土真宗ではお水のあげ方は多少異なるので、注意しましょう。
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