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お墓がない?みんなガンジス川に流されるわけでもない?インドの葬儀について。

インドの葬儀としては、火葬後にガンジス川に流す方法が有名です。

インドにはお墓がない?

インドにはお墓がないという話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。これは、真実である部分もありますが、すべてのインドの人に当てはまるわけではありません。

インド人の8割を占めるヒンズー教では、ガンジス川は聖なる川と考えられており、火葬によって魂を浄化し、ガンジス川に遺灰を流すことが最大の幸福とされます。人が亡くなると、火葬場や河岸の火葬場所で火葬され、遺灰をガンジス川に流すためヒンズー教ではお墓は必要ないといえます。

19世紀以前には、亡くなった夫を火葬する炎に妻が飛び込んで共に焼かれるサティーという風習もありました。こうした風習は現在禁止されていることもあって行われていませんが、一部の地方では現在でも行われているという情報もあります。

 

土葬にするケースも

インド人の8割はヒンズー教ですが、残りの2割はイスラム教やキリスト教です。これらの宗教では、審判の日に死者がよみがえるという考え方から、遺体を土葬にする風習があります。インドでも、これらの宗教の人たちは土葬にされているため、土葬も決して少ないわけではありません。最近ではこうした宗教の人も火葬にするケースがありますが、いずれにしてもガンジス川に遺灰を流すことはありません。

 

お墓がないのはヒンズー教徒

インドにはお墓がないといわれますが、お墓がないのは遺灰をガンジス川に流す習慣のあるヒンズー教徒のみで、土葬を行うイスラム教徒やキリスト教徒の場合はお墓がありますし、土葬の場合はスペースもかなり必要になることから、お墓不足も問題になりつつあります。

また、そもそもインドの世界遺産として有名なタージ・マハルはムガール帝国の第5代皇帝がなくなったイスラム教徒の王妃のために建設したもので、インドで最も有名なお墓といえるでしょう。

 

まとめ

インドでは人口の大半を占めるヒンズー教徒の習慣として、死後は火葬により魂を浄化して聖なるガンジス川に流すことを供養とするため、国民の大半にお墓がないというのは事実です。ただし、それ以外のイスラム教徒やキリスト教徒にはお墓があるため、そうでない人もいるというのが正しいでしょう。また、ヒンズー教徒であってもガンジス川から遠い流域に住んでいる人は、別の聖地に遺灰を撒いたり流したりするようです。

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