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最近よく耳にする0(ゼロ)葬とは何ですか?

0(ゼロ)葬とは、葬儀や埋葬を一切行わない新しい弔いの方法です。

葬儀も埋葬もなし、遺骨も引き取らない0(ゼロ)葬という弔い方

0(ゼロ)葬とは、2014年に宗教学者の島田裕巳氏が出版した「0葬-あっさり死ぬ」という本で紹介された新しい弔いの形です。通常は、人が亡くなると葬儀をして、火葬を行い、埋葬して定期的に法要を行いますが、0(ゼロ)葬では、葬儀も埋葬も法要も行いません。法律上火葬は行う必要がありますが、火葬後は遺骨を引き取らずに火葬場に処理を任せてしまうのが0(ゼロ)葬の特徴です。

 

この0(ゼロ)葬を行うメリットは、やはり遺族の費用負担がほとんどかからないということになるでしょう。葬儀を行なったりお墓を準備したりすると、それだけで数百万円もの費用が必要になります。昔は家族が多くて親の葬儀費用などは子どもたちで均等に負担することも可能でしたが、少子化の現在では、一人っ子同士で結婚したりすると、両方の親の葬儀費用を一組の夫婦が負担しなければならないことも多く、親も子供にそこまでの負担を強いることを望まないケースが増えているのです。そのため、できるだけ葬儀は簡略に行ったり、お墓は作らずに納骨堂で永代供養を行なったりと、遺族の負担を減らすケースが増えていますが、0(ゼロ)葬はその究極の形ともいえそうです。

 

ただし、0(ゼロ)葬の場合は遺族が手を合わせる場所が全くなくなってしまうため、気持ちの面で割り切れない場合も多く、親族間でしっかり確認しておかないとトラブルになることもあります。また、子どもがお墓や仏壇に手を合わせてご先祖様に感謝や弔いの気持ちを持つ、という教育の面での危惧をする意見も見られます。

 

そもそも、市町村によっては、火葬後に遺骨を全く引き取らない、ということを認めていないケースも多いです。関西では火葬後のお骨はすべて持ち帰るのではなく、ある程度を遺族で拾って残りは火葬場で処理をする習慣なので、遺骨の処理が火葬場でできないことはないのでしょうが、全く引き取らないということは基本的に前提としていないので、確認が必要でしょう。実際には断られることも多く、事実上0(ゼロ)葬はまだまだ難しいのが現状です。

 

まとめ

葬儀や埋葬を全く行わない、火葬後に遺骨すら持ち帰らないのが0(ゼロ)葬の考え方です。遺族に金銭的な負担はありませんが、心情的に難しいところがあるのと、火葬場から遺骨を持ち帰らないことの可否が問題です。

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